第12話 ~魔法使いの少年① 頼もしき稲妻~
「お疲れ様です。……シリカさん、その人は?」
家路に着いたシリカを迎え入れたユースが、シリカの後ろに見慣れぬ少年がいることに気付き、思わず第二声に疑問を投げかける。そのユースの後ろからひょこっとアルミナが歩み寄り、シリカの後ろの少年を見て同じ疑問を抱く。
「傭兵志願者のようだ。傭兵としてエレム王国騎士団に招くかどうかを査定する役目を、私が預かっている。話を聞くに、なかなか実力はありそうだ」
へえ、とアルミナは呟いて、その少年をまじまじと見つめる。アルミナ自身もかつては傭兵志願からこの小隊に入った身であり、新しく傭兵希望者として現れた少年に対しては、殊更興味が沸くというものなんだろう。
少年を見るユースの目は、まるで初めて見る動物を見るような眼で戸惑っている。傭兵志願者で実力もありそうだと言われるにしては、少年が武器らしきものを持っていない。その右手に持つ乳白色の杖は、ユースにとっては武器だと認識できるものではなかった。
「紹介するよ。私の部下で、少騎士のユーステット。後ろにいるのは君と同じく傭兵を務めるアルミナだ。さあ、君も自己紹介してくれ」
シリカに紹介されて、ユースとアルミナも少年に対してよろしくと頭を下げる。それを見た少年は表情を一切動かさず、無表情のまま少しだけ会釈した。
「北の都、ダニームから来ました。チータといいます」
真っ黒なマントと、黒を基調とした衣服上下、藍色の靴で肌を隠す、どこか暗い印象の傭兵志願者の少年。右手に握った乳白色の象牙の杖と、茶色くボリュームのある髪、顔と袖から出た手を除けば全身を暗い色に染めた少年は、チータと名乗ってみせた。
「魔導士か……年の近そうな魔法使いを見るのは初めてだな」
食卓を囲んで、ユースが軽い気持ちでそう言った。魔法学に長けたダニームの都や魔導帝国ルオスでは、二十歳を下回る魔導士もさほど珍しくないのだが、エレム王国ではあまり積極的に魔法使いを生み出す傾向にはないため、若い魔導士はさほど多くないのだ。魔法使いを志す者はルオスやダニームに移民しがちだし、騎士として魔法の心得を学んだ魔剣士以外に、魔法で戦うことを本職とする、魔導士というものに接する機会は少ない。
魔導士の少年、チータはその言葉を聞いているのか聞いていないのかわからない素振りで、何も反応しなかった。というか、食卓に座ってから、いただきます以外の言葉をまだ一切口にしていない。
「ダニームからここまで来る山道っていえば、ジャッカルやオーガも出没しますよね。そこを一人で来たっていうことは、確かに強そうですよね」
「ああ。実力に関してはある程度信用できそうだ」
アルミナはと言うと、チータに話しかけて聞けばいいことを敢えてシリカに振って、こちらとの会話に意識を傾けている。第一印象から声をかけにくいと判断したのか、あるいは向こうから声をかけてくるのを待っているのか、まだ積極的にチータに触れようとはしていない。
黙々と目の前の食事に手をつけるチータだが、食はあまり進んでいるように見えない。もともと小食なのか、それとも口に合わないのかわからないため、その料理の作り手のユースとしてはどう捉えていいのかわからない。
「得意な魔法とか、あるのか?」
「無い。ひとつの属性しか使えないようだと困るから」
様々な種類の魔法を等しく使い分けられるということを示唆した発言を、チータは淡白に返した。聞かれたことには答えるようだが、必要以上に口を開かない姿勢も同時にうかがえる。
場の空気は、日頃の食卓よりも明らかに重かった。チータの反応に問題があるとまでは言い難いものの、いつもと違う空気が食卓を包み込む。やがて全員が食事を食べ終え、最後にごちそうさまを言うまでの間にチータが言葉を放った回数は、それといただきますを含めて、わずか5回ほどであった。
その晩、チータはユースと同室で寝泊まりすることになる。その時にも何度かユースはチータに話しかけたものの、帰ってきた答えはどれも必要最低限、かつ冷淡な口調のみだった。
付き合いにくいとまでは断じないまでも、ユースは明日以降のことを考えると、どうしたものかなと思いながら寝床につく。おとなしく寝息を立てて眠るチータをふと見ても、何もわからない初めての魔導士の存在が気になって仕方無かった。
「西の漁村、アイマン近くに出没する魔物を討伐する任務を預かった。4人での出撃になるが、出発するぞ」
翌朝、シリカから3人の部下に授けられた言葉はそれだった。魔物退治の任務となれば、チータの実力をその目で見るにはいい機会だろう。その任務をシリカ達に預けてきたのがダイアン法騎士であることを加味しても、そういう意図がよく見えた。
4人は騎士館の兵倉区に足を運び、手続きを済ませて馬を借りる。アルミナはシリカが乗る馬の後ろに座るので、借りる馬の数は3頭以下でいいが、ここで疑問がある。
「チータ、馬術の心得は?」
「問題ありません。何度か練習しています」
馬には乗れると言いきったチータの姿勢を見て、シリカは3頭の馬を借りることを決め打った。シリカとアルミナ、ユース、チータが乗る馬の3頭ということだ。
馬術が不得意なユースにとっては、なんだか複雑な想いだった。昨夜話を聞いた限りだとチータは自分と同い年だと聞くし、その彼が戦う力を持っていて馬術まで扱えるとなると、思わず自分と比較してしまう。
「なんだ、ユース。何か言いたいことでもあるのか?」
「…………!? い、いや、何も……」
表情の機微を読み取ったシリカがユースを見受けて、一言追及した。自分がどんな顔をしていたかあまり意識のなかったユースは、まずかったかとばかりに慌てて弁明する。
嫉妬に近い感情はあったかもしれない。それを顔に出してしまっていたら、チータに対しても少し印象も悪かっただろう。これは良くないと自分に言い聞かせ、両手でパチンと自分の顔を叩く。
チータはそんなユースの姿勢を一部始終、目に入れていた。しかしその目にたいした興味を抱いた色はなく、その冷淡な表情はやはり最後まで変わらなかった。
やがて昼下がりに4人が辿り着いた漁村。アイマンの村にはのどかな空気が流れており、争いのない平穏な空気が、潮風と一緒にわかりやすく漂っている。エレム王都に近いこの町は王国政治の管轄に入っているが、長らくエレム王国との関係は良好であり、ここで採れる海の幸はエレム王国にとっても、王都の南にあるトネムの都にとっても、日々の暮らしを支える逸品だ。
「ご苦労様です、ノーマー上騎士。」
「これはシリカ法騎士様。お疲れ様です」
アイマンの村には自警団なるものが存在していない。船乗りや漁師が武装して戦えるという事情も手伝ってはいるが、この村には常にエレム王国から駐在騎士が派遣されている。シリカの目の前にいる20代半ばの青年は、上騎士の立場で小隊を率い、この漁村の平穏を守る騎士団の要だ。
この村には常に、10人以上の小隊が派遣される風習がある。今この村を守る騎士隊として派遣されているノーマー上騎士率いる小隊も、定期的には別の任務に就くのだが、その時には別の上騎士が率いる小隊がここに派遣される。自衛団を持たない村を、魔物からしっかりと守るための措置だ。同時に、ほぼ半永久的に継続されるこの任務に対しては、わざわざ傭兵を派遣すると人件費がかかるという側面から、騎士団員のみで構成される小隊が派遣されやすい。
それを加味しても、傭兵を2人含むシリカの部隊をこちらに寄越したというのは、本来経済的に考えてあまり得策とは言えない形だ。やはりこの指令を下したダイアンの意図するところは、傭兵希望者であるチータの実力を見極める機会を設けたというところだろう。
「正直、シリカ様が来て下さったことは頼もしく思っております。先日このアイマンの浜に、ヒュージタートルが出没したことが懸念材料でして」
「ヒュージタートルですか……確かに、それは」
もちろん、こうした特別な事情があることも意識されていただろう。いくらシリカと接点の多いダイアン法騎士とて、流石に彼女の小隊から導きたい答えだけを目的に任務を選んでは、少々ひいき目が過ぎる。シリカの実力も有効活用すべきだし、先述の目的だけでは効率も悪い。
ランドタートルという、雄牛ほどの大きさをもつ巨大な亀の姿をした魔物がいる。そしてヒュージタートルというのはその倍ほどの大きさの、ランドタートルの上位種だ。
ランドタートルの討伐は、その巨大な肉体に伴う甲羅の存在も相まって、力のない漁村民にとって非常に難しいものとされている。それを討伐できる騎士団の存在がいかにこの村にとって頼もしいかは想像には難くないが、ヒュージタートルとなると騎士団にとっても撃破困難な魔物となってくる。
一般に、亀の歩みは素早くないと認識される、4足歩行の陸亀の姿をした魔物が同じかと言われれば、話が違う。巨大なランドタートルがその気になって動けば、歩幅も反応速度も小さな陸亀とは全然違うし、油断しているとその巨大な牙で一気に食いつかれ、骨肉を引きちぎられるというもの。おまけに固い甲羅に阻まれて、狙いどころがある程度限られてしまうのも難点だ。
ヒュージタートルは、そのランドタートルよりもさらに大きく、速い。獲物を見定めればまるで猛牛のように突進して、喉元目がけて噛みついてくる凶悪さを兼ね備えている。最大の弱点であるその首を切り落とそうにも、首を甲羅の中に引っ込める速度があまりに速く、この弱点を狙うのは一般の上騎士にとっても困難を極めるのである。
騎士鎧を身に纏い、腰に下げるは騎士剣が納められたであろう、光沢のある綺麗な鞘。背の高い姿も相まって、ユースやアルミナから見れば、立派な騎士様たる風貌で頼もしいばかりのノーマー上騎士。そんな彼でも手を焼く魔物がいる事実には、二人も世界の広さを痛感する想いだ。
「負傷者はいませんか?」
「部下の少騎士の二人が、その突進に負傷して村の医療所で休んでいます。命に別状はないと言われたのは幸いでしたが、一歩間違っていたらと思うとぞっとします」
ヒュージタートルが出没したというのは昨日のことらしい。その夜、騎士団に向けて一人の騎士が馬を飛ばして、その事実を伝えたのだろう。それを受けてのダイアンの判断となれば、理に叶った任務指令だったといえる。
少騎士といっても、騎士団入団試験をクリアする程度には剣術の心得のある者のはずだ。聞いてみればその二人も少年騎士などではなく成人男性だというし、それらが一撃の突進で戦闘不能に追い込まれた事実は無視できない。シリカもそうだが、ユースやアルミナの目にも緊張の色が走る。
「ヒュージタートルの巣窟らしき場所は、北の入江に見定めています。恐らくは、ヒュージタートルもそこに潜伏しているのではないでしょうか」
「わかりました。貴重な情報を感謝致します」
ノーマー上騎士に一礼するシリカに、ノーマーは更に深く頭を下げる。今日の行くべき先が決まったことを確信して、シリカは後ろの3人の部下に目線を送る。アイコンタクトを受け取ったユースとアルミナは、武器を眺めて腹を決めた仕草を見せた。
チータは大きな反応を示さない。興味があるのかないのかわからない風に、小さく頷いた。
ノーマー上騎士に案内され、シリカ達は北の入江と言われた場所に差し掛かる。ノーマーが率いる小隊は28人――二人の負傷者が出て今は26人で構成される騎士隊だが、そのうち20名は漁村で待機する形である。駐在騎士が村を離れた隙に、村が魔物に襲われては本末転倒だからだ。
その待機する側の騎士隊にも、指揮官を務められる上騎士は一人いる。小隊はその部隊を分割することもあるため、指揮を執れる最上階級の者が2人以上、隊に属することも多いのだ。まあ、村によほど厄介な魔物でも現れない限りは大丈夫だろう。
入江は薄暗く、湿った風が通り過ぎるたびに磯の匂いが鼻を突く。苔の生えた足元の岩肌は、気を抜くと足を滑らせそうで、ユースもアルミナも注意深く足を運んでいる。
「チータ、大丈夫か? 足元に気をつけないと……」
「別にどうってことはない」
雨が降ったらシリカは野外での戦闘訓練を進んで実行し、ぬかるむ地面の上での足運びをユースもアルミナも経験させられる。だからユースも足運びには一日の長があると思っていたし、チータを気遣ったのも純粋な心配からくるものだったが、チータは相手の顔も見ず、素っ気なく応じた。
シリカはよく観察していたが、入江に入ってからチータの歩いた後には足跡がついていない。よく見ないと気付けないレベルで、チータの足はわずかに地面から浮いている。魔導士である彼が、何かしらの処置を施していることはシリカには見えていた。
そして、入江をある程度進んでいったところで、岩肌に近い場所でうごめく大きな影が二つ。そのシルエットは、ランドタートルのそれだと判断するには充分だった。
「出ましたね……!」
「ええ」
ノーマーの声にシリカが呼応して、両者が剣を抜く。ユースやアルミナも、武器を構え、ノーマー率いる5人の騎士達も同じ所作だ。
シリカは自身の存在を向こうに知らせるべく、剣を勢いよく一度鞘に収め、騎士剣の鍔と鞘でカキンと大きな金属音を鳴らした。入江に響き渡ったその高音に気付いた2匹のランドタートルが、小さく呻いた後に勢いよくシリカ達に突進してくる。
「ノーマー上騎士、私は左のランドタートルを。右はお任せします」
「了解!」
前に出たシリカに先に追いついたのは左のランドタートルだ。その首を勢いよく伸ばし、シリカの首元目がけて食らいつこうとしてくる。
ぎりぎりまで引きつけたシリカは、牙が自身に届くその直前に身をひねって高く跳躍し、ほぼ同時に剣を振り上げてランドタートルの首を一刀両断した。首を引っ込めようとランドタートルが意識する間もなくその頭が刎ね飛ばされ、シリカは勢いの止まらない肉体の上部を蹴り、後方に逃れて衝撃を逃がした。
直後、ノーマーに向かったランドタートルも、同じようにノーマーに食らいつこうとする。一歩後ろに下がってそれをかわしたノーマーは、間髪入れずに斬撃を放ってランドタートルの首を狙うが、すぐさま首を引っ込めてランドタートルは騎士剣を回避する。後ろの部下達から見ても完全に仕留めたと思えるほどの素早い攻撃だったのだが、それだけランドタートルにとって急所の首を守る動きが敏感だということだ。
至近距離に敵を控えたランドタートルは、首を引っ込めたままその巨体でノーマーに襲いかかる。その肉体をぶつけただけでも、人間に対しては充分な威力を持つことを知っているのだ。
横に跳んでそれをかわしたノーマーは、流れるようにランドタートルの足先を切りつけた。足を切断したわけでもなく致命傷ではないが、意図した動きだ。それを実証するかのように、目の前から獲物が消えたランドタートルは首を出して敵をその目に映そうとする。
そしてその首が甲羅から出てきた瞬間、ランドタートルが見回すよりも速く、上騎士の断頭の刃が魔物の死角から振り下ろされた。何が起こったかも魔物当人には恐らくわからぬまま、ランドタートルの首が地面に転がった。
未熟な騎士たちにとっては、あっという間の出来事だった。あれだけ恐ろしい速度と防御の固さを持つランドタートル達が、目の前の上官達によってすぐに葬られたのだ。思わずおお、と声を漏らすノーマーの部下もいたが、彼らの目線の先にはシリカがいた。初めて目にする、若き法騎士が一瞬で勝負を決めた勇姿は、さぞかし新鮮で刺激的な光景だっただろう。
一方で上騎士ノーマーの動きを見たユースも、息を呑んでいた。彼とシリカが戦えば、きっとシリカが一枚上手なのだろう。しかしそんなノーマーも、自分より遙かに高い次元にいることぐらいはわかる。わかってはいたことだが、上騎士の肩書きは伊達ではない。シリカほど効率的に最速で勝つことはなくとも、結果的に汗ひとつかかず無傷で勝利しているのだから。
「流石ですね、シリカ様」
「いえ、あそこまで上手くいったのも幸運でした」
謙遜し合う両者だが、二人が見せた手腕にまぐれがないことはユースの目には明らかだ。恐らく二人とも、後ろに控える部下達に手本を示す形で先陣を切ったのだろうが、現時点での少騎士にとってあれを見習い実践するというのは、あまりにも高すぎる望みにさえ思えた。
「それにしてもシリカ様。けちをつけるつもりはありませんが、先ほどの音で一気に魔物達が活気づいたように思えますが」
「大丈夫でしょう。10匹以内なら、何匹同時に相手取っても苦にはなりませんので」
入江の奥から、いくつもの足音が聞こえてくる。先ほどシリカが鞘で鳴らした高音を聞いたランドタートルの群れが、徒党を組んで進撃してくる音だ。姿が見えてくるまでさほど時間はかからなかったが、見えてしまえば少なくとも、5匹以上と思われる魔物の影の数。
「ユース、アルミナ。1匹ぐらいは仕留めるだけの活躍を見せるんだぞ」
「はい!」
「勿論!」
敢えて1匹は任せると託された言葉を受け止め、ユースとアルミナが意気込む。シリカ一人でも魔物の群れを討伐できたとしても、それでは自分達が来た意味がない。結果を残さなくてはいつまで経ってもこの人には認めて貰えないだろう。自ずと気合が入る。
「チータ、出来る範囲で……」
「――開門」
チータにシリカが声をかけようとしたその矢先、魔導士の少年がぽつりと呟く。すると、ランドタートルとこちらの間の上空に、黄色い光を放つ亀裂が入り、何もないはずの空間が歪み、割れる。
「落雷魔法」
次の瞬間にチータが言葉を紡ぐと、その亀裂から勢いよく一筋の光が放たれ、シリカ達に向かって突進してきたランドタートルの一匹に直撃する。それを受けたランドタートルは悲鳴をあげて痙攣し、光がおさまると同時にぐったりと崩れ落ちる。
魔物も、騎士達も、チータを除いてただ一人の傭兵であるアルミナも、目の前の出来事には驚きを隠せなかった。勢いよくこちらに突っ込んできていたランドタートル達も足を止め、魔法を放つ人間の存在に警戒する。
「なるほど、頼りになるな……!」
ただ一人動じることなく、力尽きたランドタートルに向かって駆ける影が一つ。その法騎士は騎士剣を勢いよくランドタートルの首元に振り下ろし、とどめを刺した。
硬直した戦場の空気が、目を覚ましたように動きだす。振り返ったシリカの力強い眼差しが後続の味方にこれ以上ない勇気を与え、ランドタートルは敵対する人間達に向かってぎらりと眼と牙を光らせて突っ込んでくる。
敵は残り、7匹。大きな体躯を持つ魔物の群れが襲いかかるその光景は、一般の民が目にしたら腰を抜かすような光景だが、頼もしき上官2人に導かれた7人の戦士は、怯まず武器を構えた。




