プロローグ
初投稿です。
小説を書くのはうまくないですが、読んでいただければ幸いです。
更新は・・・出来るだけ頑張ります^^;
プロローグ
一ヶ月前、よく行く花屋さんで配られていた花の種。
どんな花が咲くか配っている花屋さん自身も知らないのだという。
育てた人だけが知ることが出来る花。
私は花が開くのを楽しみに心を込めて育てはじめた。
種はスクスクと育って一つ大きな蕾をつけた。
今夜にも開きそうなその蕾の開花を私は植木鉢の前で今か今かと見守っていた。
「・・・あれ・・・?」
いつの間にかウトウトしてしまったらしい。
慌てて植木鉢を見ると可憐に咲いた見たこともない可愛い花と・・・
見たこともないオッサンが植木鉢の側に佇んでいた。
目がばっちり合う。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
お互いに無言。
ゆ、夢?
あ、そうね。夢だわきっと。
「夢ではないぞよ」
「!!!!」
しゃ、しゃべった・・・。
「我輩はヴィンキュラム連合王国国王、ドミナントゥス3世である!ソナタが大事にヴィンキュラムの花を育ててくれたので、この花を介して我輩はここに参ることができた。礼を言おうぞ。」
「え?あの?一体何がどうなって・・・」
「混乱するのも無理はない。ヴィンキュラム連合国はこことは異なる次元にある魔法の国。この次元に住む者には存在を知られていないのだ」
・・・やっぱり夢に違いない。私はひとまずそう自分に言い聞かせて心を落ち着かせると、恐る恐る王様に切り出した。
「それで、その・・・異次元の国の王様が一体どうして私の部屋に・・・?」
「おお、そうであった。我輩としたことが用件をまだ言っておらなんだな。・・・ウォッホン!えー。実は我輩、来年で国王の任期を終え、隠居してせかんどらいふを楽しもうと思っておる!」
「・・・・・・・・・はあ。」
「そこでじゃ、我輩の後継者、次代の国王を決めねばならん。しかし、おいそれと簡単に指名は出来ぬ。ヴィンキュラムは連合国家。84国の小国が連なって国家を成しておる。84の国の総意でもって国王を決めねば内乱が起こるだろう」
「な、なるほど・・・。」
国って大変なんだな、と夢のことながら頷く私。
「そこで、<国王の試練>を開催することとなった!」
「・・・・・・はい?」
「国王の試練とは84の国からそれぞれ一人、国王候補を選出し、自国とは全く異なる国にほーむすていしてもらう。そこで異文化を学びながら自身の王としての素質を磨き、国の総意を得られた者が国王となる!」
・・・異国に・・・ほーむすてい・・・ってまさか。
「ホームステイってまさかあの・・・っ」
「期間はヴィンキュラムの花が枯れるまで!期間内は自由の利かない姿で過ごし、もちろん魔法を使うのも禁じる!そして」
「あの!!すみません!!」
私が大声を出すと国王はちょっとびっくりした様子で黙った。
「ホームステイ先ってまさか・・・ここ、じゃないですよね?」
王様は満面の笑みを浮かべた。
「分かっておるのなら話が早い。我輩は国王候補を預けるに信用の置ける者を選ぶため、一つ試させてもらったぞよ。」
「試す?」
「さよう。ヴィンキュラムの花を咲かせられるかどうかじゃ。我が国の名前を冠するこの花は真に心を込めて世話した者の元でしか花を咲かせぬ。であるから、我輩はこの花を咲かせられた者84名を選び、こうして候補者を一人一人預けて回っておるのじゃ」
国王がそういうが早いかサッと手を一振りすると。
分厚い冊子がボンっというコミカルな音をたてて出現した。
そしてどういうわけかそれを私に手渡す。
私は本のタイトルを見て絶句する。
「王子カタログ・・・」
「さあ、選ぶぞよ!」
国王が私の手元にあるカタログをパラパラめくっていく。そこには見合い写真のように王子なのであろう男性の顔写真が何枚もページを埋めていた。
「さあ、選ぶぞよ!!さあ、さあ!!」
その時私は国王の剣幕にすっかり呑まれていたのだと思う。選ぶぞよを連呼しながら迫って来る国王に思わず叫んでしまった。
「え、選びました!!」
「あい分かった。この王子じゃな」
コロリと態度を変えた国王に私はハッとしてカタログを見た。
カタログは最後のページを開いていた。
そこにはひどく不機嫌そうな。
短髪赤毛、吊り目の青年がこちらを睨んでいた。
写真に添えられた紹介文にはこうある。
<第84番候補 リスガン公国王子ザイ・フィンルグ殿下>
「写真の表情が怖くて中々預かり手が決まらなかったでの。そなたがその王子を選んでくれて我輩、非常に嬉しいぞよ」
「は、はあ。喜んで頂けて何よりです・・・」
私は夢から覚めるのために目を閉じてその時を待った。
目を閉じた私の耳に国王の声が響く。
「では我輩、次の家に行こうかの。あ、王子の身の世話などは心配せんでも大丈夫じゃ。すべてそなたの育てたヴィンキュラムの花が請け負うであろう。国王の試練は明日から開始する。ではよろしく頼むぞよ」
そう言うが早いかスッと人の気配が消えた。
部屋がしんと静まり返る。
私はその後5分間目を閉じて待機したが、いつまでも夢は覚めなかったのだった。
コメディー書くの苦手なのになぜコメディーを書こうとしているのだろう。
謎だ。
そもそもこれはコメディーと呼んで大丈夫なのか?コメディーって何だ?!
・・・あまり深く考えすぎないようにしよう。
作者の気分によっては暗くなったりくどくなったりするやもしれません・・・。なるべく気をつけます。




