フラッシュバック
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無精髭土日に伸ぶを削ぎたれば夏のあぶらの消え失せにけり
いま夏へ浮かびゆきける人熱のぼる階段地下鉄の駅
残光の街の灯りにとけあへば地熱に喘ぐ浴衣の金魚
来月は海へ行かむと繋ぐ手へ流れ込みける汗の熱り
音だけの花火目指せばビル陰の人混み繋ぐ手の歩道橋
始まりとをはりの中の火の花の見上ぐる空の闇に囚る
かきごほりくづすストロー君の手は夜の熱気を白く泳ぎぬ
狂ほしき夏の夜の夢百年の先もかはらぬ君の横顔
高気圧ビキニの弾く波飛沫パラソル下の陰の荷物に
朝焼けにゆるる光の朝顔は炎に溶けしガラスのやうに
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『カクヨム短歌賞【ナツガタリ'26】(10首連作部門)』への応募作品です。
6首目の「始まりとをはりの中の火の花の見上ぐる空の美しき黒」から修正しています。
7首目の「この夏の吐息包める夜なれど耳掠めしは君のささやき」を削除して、新しく十首目と入れ替えています。
9首目の「宵町のゆるる短冊翻り遠き風鈴光やピアス」を削除して入れ替えています。
10首目の「朝焼けにゆるる光の朝顔はほむらに溶けしガラスのよふに」からの修正です。




