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完璧な親

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

完璧な親が居ないように、完璧な人間もいませんよ。

みんながみんな何かしら不満を持っていると思います。


それだけで終わっちゃいけない。

とも思います。

この世の中に完全な親というのは存在しない。其れは自分の生まれが人間である事からも分かる事である。貴方が人間ならば、貴方を産んだ親も人間。人間は完璧では無い。だから親も完璧では無い。この三段論法に基づくものだ。

けれども最近というのは、SNSの普及によって、より完璧なものを、より完全なものを、という風潮が溢れ出ているように思える。


私の知人に、物凄く過保護な親を持つ子供がいる。何でも面倒を見ようとする。聞くところによると、食べた物から服装、交友関係に至るまで、事細かに口出しをする様な人だった。言い方は最悪だが『束縛』と言っても過言では無いぐらい。だからある時見兼ねて切り出した。

「過保護……だよね、アンタの親」

「まあ、そうだろうね。本人の前では言わないけれど、『駄目人間製造機』だとも思っているよ」

顔に困惑が浮かんでいる。自分の親である以上、好意を持って行ってくれている以上、強くは言えないけれど、『過保護だ……』とは彼女も思っていそうだった。

「でも、完璧な人間が居ないように、完璧な親も居ないから。『ああして欲しい』『こうして欲しい』なんてこと、どんな子供でも親に対して一定にあると思っているよ。

私の親の場合は『ちょっと甘やかし過ぎだよ』だけどね」

苦笑いを浮かべて彼女はそう笑った。私もつられて苦笑いを浮かべる。君の親の其れは過保護超えていると思うのは黙って置いた。

彼女はそう穏やかに笑うと、また口を開く。

「環境に、親に文句言うのは簡単。でもね、其れを変える為の算段を考えていないのは、環境でも、親のせいでもない。私のせい。貴方のせい。

だからね、ずっと考えているよ、ある日突然、親が居なくなっても生きていける様に、親がしていた事を掻き集めてる。

服はどうするか、色の組み合わせは、行きつけのスーパーは何処か、水道ガス光熱費はどうやって払っているか。節約術は動画にも沢山出ているから、其れを元にして。

それでも多分蹴躓く。その時でも今の行いは無駄ではないと思うよ」

誰かが居ないと生きていけない様に見えて、存外強か。誰かが居ないと生きていけない。そんな人間ではないことを思い知った。

「まぁ、私は『過保護な親』の元で生まれたからこうだけどね。虐待をされていたら、また違った考えに至っていたと思うよ。

でも、完璧な人間なんて、親なんて居ない。だから自分で変えられるなら常に好機を見逃すなとは思うね」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


虐待をしたら、駄目な親。

最低限の面倒だけ見て、構わないのも駄目な親。

過干渉過ぎるのも、駄目な親。


じゃあ正解はなんなんだよ。

常に完璧なさじ加減で、子供に接するのは無理でしょ?

貴方出来んの?


そう思っておられる方が大勢いらっしゃると思うんですよ。


虐待、ほっとかれる、過干渉。そう思う場面が人生で多少なりとも出てくると思います。

ご自身が子供のとき、『ああして欲しい』『こうして欲しい』という欲があったように。


でも私個人の見解では、完全な親というのは存在しません。人間である以上、常にグレーで移ろっていると思います。

環境も親のせいにするのは簡単だし、楽なことですけど、『自分からこの環境どうにかする為に、何かしら考えたことある?』という疑問は心の片隅にあるんですよ。

一パーセントくらい。


貴方が苦しいのは貴方のせいでは無いんです。

間違いなく、環境が、親が悪いんです。

でも其れに甘んじて、不平不満だけを述べて何もしない、立ち上がらない。

それは貴方の責任。環境でも親のせいでもない。

この子はそう述べているんです。


『子供が欲しい。でも育てられる自信が無い』その気持ちは分かります。

でも完璧な人間がいないのに、完璧な親がいる訳ない。

無限の愛情を惜しみなく与えられる訳でもない。

常に正しいことを言える訳でもない。

大抵は何処か、上手くハマらない。

そういうもんだと思ってますよ。


どうしても上手くいかない。

どうすれば良いのか分からない。

そういう時に、この考えは持っといた方が気が楽だと思います。

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