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第9話

「私は神の御使、天使のアンです。あなたは選ばれました。さあ今すぐこちらの世界の因縁を断ち、神のもとへ参りましょう」


説明がふわっとしているな。もっと具体的にわかりやすく説明してくれるか


「もう、なんで分からないんですか!??わたしが、天使が!言ってるんですよ!間違いないじゃないですか!ああもう、だからあ、向こうの世界に転生してほしいって言ってるんですう!」


とりあえず皆を座らせた俺は、天使の話を聞いている。ベッドの上に俺と妹、床に悪魔と天使、二人とも正座。そして天使のまわりに青色ペングイン50匹と黄色のキペングイン1匹がたむろしている


転生してどうするんだよ?


「決まってるじゃないですか!魔王を倒すんですよ!そういう本読んだことないんですかあ〜?」


こいつほんと頭にくるな


「よろしいでしょうか」


悪魔が挙手して発言を求めた


「われわれ悪魔と天使はあちらの世界で争っています。魔王に対して神、悪魔に対して天使、影があれば必ず光があり、悪があれば必ず善が存在します。あちらの世界はこうした純然たる二項対立の世界なのです」


なるほど


「ちょっとあんた、何で説明するときに魔王とか悪魔を先に言うのよ!」


天使がちゃちゃをいれてくる。今そういうのいいから


「われわれが常に争っているのも、こうした世界の成り立ちによるものなのです。そしてそれは争うことで世界のバランスを保っているともいえるのです」


ほう


「それなのに、そこの忌々しい天使は」


「あっ、忌々しいって言った!忌々しいって天使には使いませーん!忌々しいのは悪魔に決まってるんでーす!」


やっぱり縛っておくか、縄はないけどガムテープでもいいか?

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