第8話
「アンチャンハテンシダカラダイジョウブダ」
こいつらカタカナで喋るからすごく聞き取りにくいな
受肉してこっちに来たんだったら人間とあんまり変わらないんじゃないか?結構高いところから落ちたぞ
俺がそう言うとキペングインは表情を変えず黙っていたが、全身からだらだらと汗が垂れている
「オイッ」「キペン!」「ドウナッテル!」
青い方のペングインから詰め寄られているな。まあ天使は息しているみたいだから大丈夫なんだろうけど
「ううーん、あー頭いたい、ここどこ?」
二日酔いの大学生みたいなことを言いながら天使が目覚めた。そして俺を見るなり
「あっ!お命頂戴します!」
ほんとにどうすりゃいいんだこれ
「とりあえず縛っておきますか?」
悪魔が冷静な口調で言う。そうだな、こいつから命を狙われているんならとりあえず縛る、で間違いはなさそうだ
「ちょっと待って!ねえ、そんな物騒なこと言わないで!ほら、妹ちゃんも見てるんだし!」
「アンチャン!」「オキタ!「ヨカッタ!」「オイ!」「キペン!」「カエレ!」
「ナナナナナナワタシノセイデハナイ」
「おにいちゃーーんん」
「縄を用意したいのですが、お部屋にありますでしょうか」
とにかく騒がしいな。いったん落ち着くって伝わるかな、いったん落ち着いて全員その場に座ってくれないか頼む