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第4話

もう一度言うが、今は真夜中だ。真夜中というのは普通の高校生なら寝ている時間で、変な天使が出てきたり、部屋のドアがノックされたりはしない。まあいい


誰?


と俺が尋ねると、ドアの向こう側から落ち着いた男の声がした


「こんばんは、悪魔です。お困りのご様子ですので助けに伺いました」


ああ、今度は悪魔か。天使がいるなら悪魔もいるだろう。でもなんでうちに来るんだ。何度でも言おう、今は真夜中だ


「あーっ!その声は!ダメよ、ドアを開けちゃ!」


天使が狼狽して俺に訴える。いや、お前より常識ありそうだぞ


「何言ってんのよ!悪魔よ!悪魔!魂取られたり呪われたりするのよ!」


「そのようなことは致しません。悪魔とは天使の対立概念ではありますが、人類に仇なすものではございません」


ドア越しの声は冷静に応える。まあ、もし俺に対して害意があるならもう詰んでいるわけだし、とりあえず入れてやるか


わかった、じゃあ入っていいぞ


「失礼します」


こいつも見るからに悪魔だな、頭に山羊みたいなツノ、黒く細長いシッポがゆらゆらと動いている。服装は執事?みたいな感じのやつだ。そいつは天使を一瞥して、俺に深々と頭を下げた


「こんな真夜中に申し訳ありません。今夜天使が受肉する情報を得まして、取り急ぎ私も受肉して駆けつけた次第でございます。しかし、時間も時間でして、お宅に入る際、インターフォンを押そうかどうか迷っているうちに天使が現れ、対応が後手になってしまいました」


うん、いいやつっぽい

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