ボクの彼女は、どんな時でも僕に甘えてくれるいい女!
“ボクの彼女は、どんな時でも僕に甘えてくれるいい女!”
彼女は、いつもボクを頼りにしてくれる。
ボクは彼女に頼られると何でもしてあげたくなるんだ!
可愛いかわいいボクの彼女。
少し困り顔の上目遣いで、ボクを見ながら彼女に言われれば
何でも力にならないと気がすまなくなってしまうよ。
『ねえねえ、カノン君! あのね?』
『どうしたの、姫ちゃん。』
『・・・お金がね、今無くて困ってるの?』
『いくらぐらいいるの?』
『・・・1万円。』
『それだけでいいの? 今直ぐに姫ちゃんに貸せるよ!』
『ホント!? 姫、嬉しい!』
『じゃあーはい! 1万円!』
『必ず来月には返すからね!』
『いいよ、ボクと姫ちゃんの仲なんだから!』
『カノン君、優しくてカッコいい!』
『・・・照れるな。』
『ありがとう! 助かったわ。』
『どういたしまして。』
・・・この時は、姫ちゃんが言った通り。
来月には、ボクが姫ちゃんに貸した1万円が返ってきた。
姫ちゃんは、律儀な子なんだなと凄く今以上に好きになったんだ。
でもそれから? 姫ちゃんはボクと顔を合わせると“お金の話”を
するようになった。
『今日ね、姫! お母さんに3万円返さないといけなんだけど? 姫と
した事が使っちゃって今無いんの! カノン君、ごめんだけど貸してく
れないかな?』
『勿論! 姫ちゃんの為なら!』
『ありがとう!』
『ただ、今直ぐは無理だから後でコンビニのATMで下ろして渡すね!』
『うん! いつもありがとう、カノン君。』
『姫ちゃんにそう言われると照れるな。』
『姫、凄く嬉しいよ!』
『そ、そうなの。』
『うん。』
・・・段々とボクが姫ちゃんと会う時は? 姫ちゃんから急にボクに連絡が
あり、“お金を貸して欲しい”と言って貸したら姫ちゃんはそそくさと帰っ
て行くようになった。
それまでは、たまにボクとデートをしてくれていたのに。
今は全くそれがない。
ボクは姫ちゃんにお金を貸すために会う男。
それでもボクは一目でいい! 姫ちゃんの顔を見るために会いに行く!
ボクは子供の頃から、お年玉やお小遣いをコツコツ貯めていた通帳の数字が
みるみるうちに減っていった。
1000万円あったお金も、今では30万円までになった。
それでもボクは姫ちゃんに会いたくてお金を貸し続ける。
姫ちゃんからは、“最初の1万円のみ、ボクが貸したお金は返ってこない”
何度か? 遠回しな言い方で姫ちゃんにボクが貸したお金を返してほしいと
言ったのだけど? 姫ちゃんは、“まとめて返すからもう少し待って!”と
言われてしまう。
ボクはそれ以上、姫ちゃんに何も言えなかった。
ボクの大事な姫ちゃん。
ボクの彼女は、どんな時でも僕に甘えてくれるいい女!
ボクには、姫ちゃんしかいないんだよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




