第2話 急転
r15です
ヘンデルの家は木造で比較的新しくきれいな家だった。
さっそくヘンデルの家に上がらせてもらう。椅子にお互いに向かい合って座る。
「この世界では自分の能力によりランクが決められています。ランクは魔物を倒したりすると上がっていきます。」
ほう。よくある中世のギルドでやっていく感じのやつね。理解した。
「そういえばなぜ俺が異世界転生者だとわかったのです?」
「そういうスキル持ちなんですよ。転生スキルを持っているかがわかる。」
なるほど。それは相手によっては気をつけなければならないスキルだ。
「さて私は異世界に来て右も左も分からないであろう貴方の手伝いがしたい。当分の間衣食住用意し、稼ぎかたも教えます。ギルドにも入れて貴方がこの世界になれるまでサポートさせて下さい。その代わり成長した後にこの町を贔屓にして成長させてくれればと思います。」
ほう。それはとてもこっちに有利過ぎる話で怖くなるほどにいい提案だ。
「その話、受けさせてもらいます!」
「ではこちらで少しお待ちください」
ヘンデルは立ち上がった
よし、これで衣食住確保できた。これは大きいんじゃないか?。しかしまだ聞かなければならないことがたくさんある。
「すみません」
「はいどうしましたか」
ヘンデルが振り向く
「転生スキルがわかるスキルについて教えて貰えませんか」
「あぁ、それは転生スキルを持つことです」
なるほどさっきからヘンデルに見える黄色がかったオーラがヘンデルからも見えていたのか。
「ヘンデルさんも転生者なんですか?」
「いや転生スキルは頂いたのです」
ヘンデルは俺の後ろに回り込んだ。
「どうやってですか?」
剣を抜くような音が聞こえた。
「ヘンデルさん一体何を……」
その瞬間ヘンデルの持つ刀が俺の心臓を貫いた。
「こうやってですよ」
ヘンデルは不敵に笑った。