コント(お題はラブレター)
他の漫才やコントも描いておりますので、面白いと感じたら他の作品もご覧ください。
漫才(お題は異世界) https://ncode.syosetu.com/n2956fu/
コント(お題は女社長) https://ncode.syosetu.com/n0078fu/
漫才(お題は幽霊) https://ncode.syosetu.com/n6274ft/
2人「どもー。女の子2人組みです。よろしくお願いします」
ボケ「ところで、女の子2人組って言わないといけないのかなぁ?」
ツッコミ「ここでしか設定が言えないから我慢しなさい」
ツッコミ「ところで、塩対応って知ってる?」
ボケ「あっ、それって、ラーメン屋で裏メニューなんかで限定10食とかになってる……」
ツッコミ「そうそう、裏メニューって美味しいよね……って違う! 貴女……ラーメン屋に1人で入っているの?」
ボケ「美味しいのに……」(ボソッ)
ツッコミ「ラーメン屋の事はおいておいて、塩対応の事よ。女の子が男の子に冷たく対応することみたいよ」
ボケ「冷たくするなんて、かわいそう。私ならそんなことしないな」
ツッコミ「へー。貴女ならどんな対応するの? ちょっとやってみてよ」
ボケ「じゃあ、どんなシーンがいい?」
ツッコミ「そうね……好きでもない男の子からラブレターもらうシーンとかどうかしら?」
ボケ「わかった。やってみるね」
ツッコミ「なるほど、なんか待ち合わせをしているシチュエーションかしら。雰囲気出てるわね。あ、誰か来た感じね」
ボケ「どうしたの? 学校の焼却場なんかに呼び出して? 焼いて欲しいの?」
ツッコミ「ちょっと、待ちなさい。何故、焼却場なの? 普通、体育館裏とか屋上とかでしょう? そして、最後のセリフの焼いて欲しいのって何?」
ボケ「だって、場所の指定なかったし、どうせ焼くなら近いほうがいいと思って……」
ツッコミ「ラブレター焼くの前提! それ、塩対応以下よ! そもそも貴女は冷たい対応しないって言っていたじゃない!」
ボケ「色々うるさいわね。わかった、体育館裏にするね」
ツッコミ「やり直しね。なんか待ち合わせをするのは変わらないのね。あ、誰か来た感じね」
ボケ「え? 私にラブレター? 読んで欲しいって? うん、後で読むね!」
ツッコミ「なんか普通な対応ね。うわー、胸の辺りで小さく小刻みに手を振る仕草が小悪魔的だわね。相手がいなくなった感じかしら? それでラブレターを指で摘み直して……歩いていって……焼却炉を開けて……ポイって! おい!」
ボケ「おいって言葉が乱暴よ。どうしたの?」
ツッコミ「どうしたも、こうしたもないでしょう! ラブレター読まないで、そのまま焼くの? その前に焼却が前提なのは止めて!」
ボケ「だって、前提が好きでもない人なんでしょう? ちょっとぐらい気があったら読むわよ」
ツッコミ「全国のラブレターを出そうとしている少年に謝って! 女の裏の部分は絶対見せちゃダメ!」
ボケ「それなら、貴女が手本見せてよ。私が男性役やるわ」
ツッコミ「いいわよ。向かい合わせになりましょう」
ボケ「君の事が気になっていたんだ。是非、このラブレターを読んで欲しい」
ツッコミ「ごめんなさい。気持ちはありがたいんだけど、そういう気持ちがないから受け取れないわ」
ツッコミ「なんか、下向いてる……顔をあげたら、うわ……酷い顔。 急に後ろ向いて……走っていって……蓋を開けて……って! ストップ!」
ボケ「どうしたの?」
ツッコミ「謝れ! 全国のラブレターを受け取る少女に謝れ! 焼却炉に足を突っ込もうとするな! そんなん見たら、これから怖くてラブレター受け取れないわ!」
ボケ「ちなみに屋上だったら、飛び降りてたんだけど……」
ツッコミ「どちらもトラウマになるわよ! なんで断られたら命絶つ前提なの!」
ボケ「ところで、貴女は男の子から呼び出されていたんじゃなかったけ? そろそろ時間よ?」
ツッコミ「え? そんなことあったかな……ところで、何かお腹空かない?」
ボケ「無視を決めたか……ある意味塩対応ね。塩ラーメンでも食べにいこうか?」
ツッコミ「お後がよろしいようで……」
2人「どもーありがとうございましたー」
色々な作風でものを書きたいと思い執筆をしています。今回はコントネタも書いてみようという気持ちになりました。
イメージは、テレビコントの感覚です。文字だけで笑いを表現するのって凄く難しいですね。あと、ネタを考えるのも難しかったです。芸人さんの苦労がなんとなくわかった気がします。
皆様が良い小説に出会えることを祈って。
茂木 多弥