働きたくないでゴザル
メル「そうだねー、住む家もなければ、無一文、そして親も知り合いもいない...ってあれ?シュンこれからどうするの?」
シュン「ほんとにもうどうしようもないんじゃないかな?(´・ω・`; )」
ほとんど絶望的でもはや笑うしかなくなった俺をみてメルは
メル「なーんて、実はまだ生き残れる手段はあるよ?」
シュン「ほんとか!?!?」
俺は興奮してメルの肩をつかみ揺さぶりながら聞く...
話を聞いてみるとこの世界にもモンスターってやつがいるらしい
よくあるラノベのように人々を襲う存在で、様々な種類のモンスターいるため人々からは恐れられている。
そんなモンスターを討伐するためにギルドがたくさんの町にあるらしい。そこで冒険者登録してクエストを受けて報酬を貰ったり、自主的にモンスターを倒して部位を持ち帰って換金して貰ったりできるらしい。
ただそれを聞いて救われたと思ったがよく考えてほしい、
シュン「やっぱり働かないといけないのかー...だりぃー」
メル「こんなピンチな状況なのに今更そんなこと言えるだなんてシュンってなかなかの変人だね」
シュン「ニートをなめるな!!将来はなるべく親の脛をかじって生きて、それがダメならヒモになって、最大限譲っても専業主婦になりたい男だぞ!」
メル「うわー、シュンそれはヤバイよ、さすがの私も少し引いたよ」
シュン「ってことで他になんか楽な仕事ない?」
メル「ふつーそんなに楽な仕事あったら皆、その仕事に転職するよ、、いいから早くギルドにいくよー」
っと無理やり連れていかれそうになる。
シュン「ちょっと待ってよ、俺の話をって...全然重そうに引きずってないし、持ってる手も引き剥がせないんですけど...」
メル「あー、そりゃー、鍛えてるからね」
っといって白い歯を見せながらニコッと笑って見せた。
普通の状況なら見とれるほどの笑顔だったのだろう、普通の状況ならね...
だって引き剥がせないってことはこのままギルドまっしぐら...そんな状況が見えた僕にはあの笑顔が悪魔の笑いにしか見えなかった。
シュン「あのーメルさん?そんなに強く掴まないでくれませんか?僕逃げませんて!」
メル「そうなの?分かったよ!もっと強くね?ニコッ どーせ逃げるんでしょ?」
シュン「もうやだこの人(T-T)」
こうして僕のニート人生は半ば強制的に幕が下ろされた...
そして、10分くらい引きずられた後、目的地に到着した...
外見は酒場みたいだったが、中に入ってみると綺麗に掃除されてあって雰囲気もよかった、内装はクエストを受けるための受付場、仲間との待ち合わせ場所もとい酒場、モンスターについて調べるための書庫など思ってたより広く、いろいろな施設があるみたいだ。
メル「まず、受付で冒険者登録する必要があるね、受付のお姉さんに聞けば詳しい手順とか教えてくれるから」
っと言われたので渋々登録に行こうとしたが急にトイレに行きたくなった。
シュン「少し待っててくれないか?トイレにいきたくて...」
メル「あー、わかったよ、私はここで待ってるから行ってきて、ちなみにトイレは突き当たりを左ね」
.......
シュン「あーすっきりしたわー、さてとしょうがないから戻りますか」
っと行って戻ろうとした時このトイレに窓があることに気づいた。いや、普通トイレに窓はあって当たり前なのだが.....
シュン「....あれ?これって逃げられるか?」
窓の扉を開けたら多少高さはあるだろうが逃げられそうだ!
シュン「あー、何でこんな簡単なことに気がつかなかったのかなー、これで上手く逃げて適当に冒険者なんっていう危険な仕事じゃなく、もっと楽な仕事を探そう!!」
そういって、窓の開け、下を確認して飛べる高さだと確認したら
おもっきり飛んだ!!
そして着地...とかいかなかった...なぜか空中で体が止まったのだ。それも持ち上げられる体制で...
メル「あー、やっぱりね、君ならそうすると思ったよ笑」
急に空中が歪みそこからメルの姿が出てきた...
なんでも、この世界には魔法と言う概念もあるらしく、今のも魔法らしい...
また強制的に連行された...それもお姫様抱っこの状態で...
シュン「わかった!もう行くからこの体制だけは勘弁してくれよーーー!!」
これなんて醜態プレイ??