78 番外編9 伯爵夫人と王妃様の休日
オパールレイン領、首都オパルスの中央部から少し北にある大きな公園の中にそれはある。
オパルス・テアトロン。
円形の演劇場のようなその場所は、北側半分がステージ。南側半分が階段状の観客席となっている。
そんな演劇場は終日いろんなイベントを催しているのだが、その中でもとびきり人気があるのが、キュアエイジングショーだ。
ただ、この日のショーはいつもとは違っていた。
いつもは大きな五人の少女? が敵の怪人を倒すだけという、多くても大体十人いれば成り立つものだったのだが、現在催されているショーでは、舞台の上には三十人はいるだろうか。
そのくらい大勢の人間が演じていた。
「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」
全身黒づくめのタイツを着た戦闘員のような風貌をした男たちが女性二人を囲み、奇声を発している。
「くっ…。こんな大勢で取り囲んで卑怯な」
「私たちは、負けない!」
黒いフリフリの衣装と白いフリフリの衣装を着た女性二人が抗うように叫ぶ。
「へっへっへぇ…。ワシが作った改造人間にお前らが勝てるものか」
痩せ細って顔色の悪い研究者然とした男が勿体ぶった言い方で煽る。
「ふっふっふ……。キュアマーダーもキュアスレイヤーも多勢に無勢ですこと。今日こそはお前たちに引導を渡してやるわぁ。お前たち! やっておしまい!」
「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」「ウラーウラー」
やたら露出度の高い艶やかな女性が全身タイツの戦闘員に指示を出す。
戦闘員は全員一斉に襲いかかる。
「はぁあああああああああああああああ!!!」
「うぁあああああああああああああああ!!!」
二人の女性が咆哮を上げながら、切った張ったの大立ち回り。
戦闘員達は容赦のない蹴りや拳でどんどんと吹き飛んでいく。
本当に演技なのか分からないくらいの戦闘を繰り広げているため、観客は大盛り上がり。
ものの数分で、戦闘員達は倒され、ステージの至る所に戦闘員達が横たわっていた。
「くっ…。まさかあの人数を倒すなんてね…。でも残念…。これからが本番だよっ!」
「行けぇ! オトコノコスキー」
「キシャーキシャー」
戦闘員達が邪魔にならないよう、ステージの横から捌けていくと同時に舞台袖から顔の前面に女性用のパンツを被った怪人が飛び出してくる。
「さぁ、やっておしまい!」
やたら露出度の高い女が勝ち誇ったように叫ぶ。
「なっ…あれは…。可愛い男の娘のパンツを無理矢理脱がして奪い去っていく怪人オトコノコスキー……」
「そんな…。あれは倒したはず…」
「キシャーキシャー」
「ふっふっふぅ。残念だったなぁ。奴は何度でも蘇る。この世に男の娘が存在する限りなぁ」
その言葉と同時に観客席で見ていた数十人の男の娘がスカートの股のあたりを強く押さえつけた。
「許さないわ。男の娘のパンツはとても尊いもの。それを無理矢理引き剥がすなんて、私達がさせないっ!」
「そうよ。あれは中身とセットだからこそ意味があるの。それを分けるなんて、絶対に許さないっ!」
「えっ………」
「ん?」
「え?」
セリフが違ったのだろうか。三人が戸惑うように逡巡する。
多少の沈黙の後、思い出したようにポーズをとるキュアマーダーとキュアスレイヤー。
「いくわよ」
「かかってきなさい」
「き、キシャーキシャー」
三人が激しく激突する。激突の瞬間、七色の光が漏れ、光の粒子が漏れる。
どういう仕組みかは分からないが、三人とも激しい戦いをする。
オトコノコスキーが上へ飛べば、二人も上へ飛び、そのまま上空で漂ったまま戦う。オトコノコスキーが分が悪いと思えば、別の場所へ風切り音を鳴らしながら高速で移動する。
勿論、二人もそれに付いていき、女性が戦っているのか疑問に思うほどの打撃音が会場周辺に木霊する。
「うぉおおお! すげぇ。レベル上がってる」「黒はあの人だけど、白はなかなか出ないんだよな」「いつから空飛べるようになったんだ?」「仕掛けに金かかってんな」「今ならパンツ見えるんじゃね?」「動きが早くて見えねぇ」「ダメだスカートがめっちゃ動いて全く見えない」「ババアのパンツ見てもしょうがねぇだろ」
「「「「「「「「「「おい、表でろ」」」」」」」」」」
観客席の方でもファンによる戦いが繰り広げられていた。
暫くすると、上空でキュアマーダーとキュアスレイヤーの二人が何かを言いながら必殺技を繰り出し、オトコノコスキーはそのまま舞台に謎の光とともに激突した。
舞台の上は衝撃で発生した煙で視界が悪くなっている。
煙が消えると、中からキュアマーダーとキュアスレイヤーが登場する。
それと同時に観客席から大歓声が上がる。
「ありがとう! 応援してくれたみんなのおかげて怪人を倒せたよー!」
「ありがとう! みんなの声届いてたよー!」
「「「「「「「「「「わぁあああああああああっ!!!」」」」」」」」」」
黄色い声や黒い声など、大歓声が鳴り止まない。
「くっ…。きょ、今日のところはこの辺で勘弁してやるわ。覚えてなさい」
「ま、待ってくれぇ。置いてかないでくれぇ」
そう言いながら、舞台袖へ消えていく敵役の女と男。
その後、司会のお姉さんが出てきて幕を閉じるまで、キュアマーダーとキュアスレイヤーは手を振って歓声に応えていた。
*
「「「「「「「「「「かんぱーーーーーーーーいっ!!!」」」」」」」」」」
「いやー、みんな今日もありがとねー。いっぱい食べて飲んでねー」
「俺一生姐さんについていくっす」「こんな俺らに仕事くれただけでも感謝しきれないのにっ!」「本当っすよ。俺らずっとこのイベント手伝いますよ」「ただまぁ、ガチでヤられるからいてーんだけどな」「ばっかお前、それがいいんじゃねーかよ」「何だお前どMかよー」「ばっ…おま、あれはご褒美だろ」「青痣作って言うもんじゃねーよ」「ちげぇねぇ」
舞台で黒づくめの戦闘員役をやった男達が思い思いに駄べり出す。
そんな男達と少しだけ離れた席で本日のメインキャストが席を一緒にしている。
「いやぁ、それにしてもビックリっすよ。まさかお二人が伯爵夫人と王妃様だなんて。何でこんなことやってるんです?」
そう言うのは艶やかな露出度の高い衣装を着ていた女性、ルーミーだ。
「趣味よ。それ以上でもそれ以下でもないわ」
「私はー、レイチェルがやってるのが羨ましくて、参加した感じ?」
「そ、そうなんですか…。はは…。随分活動的ですね…」
ちょっと軽く引きながら、苦笑いするルーミー。
それもそうだろう。いい歳した妙齢の女性がフリフリで、リボンやコサージュ沢山つけた可愛らしい衣装を着て、大勢の観客の前で笑顔を振りまいているのだ。
正直、気が触れていると思う。しかし、それには何か理由があるのだろうと思っていたが、まさか趣味だとは誰も思わないだろう。
それも裏表のない満面の笑顔で言われたら、信じざるをえない。
まぁ、人の趣味にあれこれ言える立場ではないのはルーミーも同じなのだが。
自分の顔が引きつっているなと感じていたルーミーは、話題を変えるべく、自分達を牢屋から出して雇ってくれたことを話し出す。
「あ、でも、私もトールも感謝してるんですよ。あんな迷惑かけたのに仕事もくれて、こうして人前で活動できるんですから感謝しかないです」
ビール中ジョッキを半分程飲んだところで、酔いつぶれ突っ伏しているタンクの背中を軽く叩く。
「もう、ルーミーったら、そんな湿っぽいのはいいのよ。今を楽しめればそれでいいじゃない」
「伯爵夫人とは思えない楽観主義ですね…」
「そりゃそうよ。くよくよしてたって前に進めないじゃない?」
「あの…、本当に伯爵夫人ですよね?」
どう考えても、日銭を稼ぐ冒険者みたいな事を言うので、どうしたって疑問に思ってしまう。
「そうよ。あ、前は王妃様の近衛騎士やってたわ」
「えっ!」
「私は王妃になる前は密偵をしてたわね」
「ええっ!」
「そんなに驚いてどうしたのよ。もう酔っ払ったの?」
「いや、あの…生粋のお嬢様だと思ってたので…」
衝撃の事実に、すっかり酔いが覚めてしまうルーミー。さっきまで掴んでいたジョッキから手を離して、膝の上に手を置いて聞き入ってしまう。
「まぁ、いろいろあるのよ」
「そうそう。私なんて城に忍び込んだら、たまたま今の国王に見つかって、その場で求婚されてね。あとは今の通りよ」
「そもそも忍び込むのもアレですけど、よく結婚を申し込みましたね」
もう完全に聞きに徹しているが、エテルナはもう結構出来上がっているのか、呂律が怪しい。言ってはいけない事も言ってしまいそうな雰囲気だ。
そんなエテルナは、右手にジョッキ。左手にはフォークに刺したから揚げを振り回している。
「んー…。国王…デボネアはねー、なんかそう言う話が無かったらしくてー、だからなのかー、夜中に忍び込むほど私のことが好きなんだとかでー、勘違いしたらしいのが始まりねー。誤解を解くのもめんどうだったからー、まぁ、そのまま成り行きでー」
「成り行きで王妃になれるんですか。どうなってるんですかねこの国は」
「はははっ。そんなんでも何とかなってるのはー、うちの実家が頑張ってるからねー」
「それって聞いたらマズイやつです?」
「まぁー………、そうねー。覚悟があればー?」
「やめときます。もう裏で働くのはこりごりなんで」
「それがいいわよ」
横からレイチェルがやんわりと言われた。笑ってるのに、目が笑ってない。
「まぁ、いくらでもやり直せるんだから、その分ちゃんと働いてくれたらいいわよ。そのお金でなら何やってもいいから」
「はい。オチンギンもたんまり貰ってますんで頑張ります」
「ねぇ、なんか発音おかしくない?」
「そうですか?」
そんな感じで、飲み食いを再開したのだが、イベント会社の仕事を斡旋してもらったルーミーがどうしても気になって、まだ酔いつぶれてないレイチェルに質問する。
「あの…、シナリオなんですけど、どうにかなりませんかね?」
「え、何で? あれ結構いいと思うんだけど」
「いやぁ、まぁ…確かに人気なんですけど、可愛い衣装着てるのに戦闘シーンがエグいくらいガチじゃないですか。戦闘重視で可愛さが半減してるといいますか…」
「そのギャップがいいんじゃない」
「それだと、悪役側の設定とかもう少し練らないと釣り合いが取れないといいますか…」
「んー………、考えておくわ」
眉間に皺を寄せ、腕組み考えるレイチェル。
この場で言う話題では無かったかなと思うルーミー。
なんか気まずいなと思ったルーミーはもう一つの疑問も口にする。
「あの、戦闘中空飛んでたじゃないですか、あれどうやってるんですか?」
光やら煙やら気になる事は他にもあるのだが、そんな事より空を飛んで戦っている事の方が興味が湧いてしまったのだ。
お酒もおつまみも手を出さず、完全に聞きに徹するルーミー。
「あれ? あぁ、なんていうのかなぁ…。頑張れば出来るようになるわよ?」
「いやいやいやいやいやいやいやいや…………」
目茶苦茶手を振って不定する。
「えー、あなたも出来るわよきっと」
出来る気がしないが、どんな方法なのか聞いてみる。
「どうやるんです?」
「んー。飛んだら落ちないようにその場でまた飛べばいいのよ。でも慣れるとその動作が要らないから、ずっと宙に漂ってられるわよ」
人間やめてんなとルーミーは思った。どうやっても出来そうにない事を平然と言ってのけるレイチェル。
二の句が継げず、再び場が静まってしまう。
そんな静寂が一瞬訪れた場に、突如声がかけられる。
「なーに、黙ってるんすかー、折角の飲み会ですよ? もっと馬鹿騒ぎしないと勿体ないですよー」
声を掛けてきたのは、多分女性だった。
やたらと凹凸の少ない細っそりした体つきで、短く刈ったピーチ色のショートカットをしていた。顔つきと声は中性的な感じだ。男か女か判断に迷うところだ。
正直、オパールレイン領にいると、男か女か判断が出来ない人の方が圧倒的に多い。性別を間違えると、満面の笑みで嬉しそうにする住民ばかりなので、正直戸惑ってしまう。
しかし、それ以前にこんな人居ただろうかという疑問の方が強くなってしまう。
向こうの席で馬鹿騒ぎしている男達は、以前列車内や駅のホームでボッコボコにされた仲間だったのだが、こいつに関しては知らない。
そもそもが荒くればっかりの集団の中でこんなに細っそりしているのは、早々に酔いつぶれて顔を紫にしているトールくらいだ。
そんな疑問にレイチェルが代わりに答えてくれた。
「あなた誰?」
「わっ! ひ、ひどいっす。自分の事忘れたんすか? あんなに激しくぶつかりあったのにっ」
首が肩につきそうな程傾げるレイチェルがこっちを見てきた。
「いや、すいません。私も分からないです」
「ええええええええっ! 何で何で分からないんすか!」
「いやぁ、見覚えがなくて…」
「ひどいひどいっす」
そう言ってポケットから女性用の光沢のあるショーツを取り出し、顔を覆い、白目を剥いて、ポーズを取った。
「「お前だったのか!」」
ルーミーとレイチェルが同時に声を上げる。
まさかあの変態がこんな中性的な人物だとは思わなかった。
しかし疑問が残る。
その疑問に料理をリスのように頬張っていたエテルナが答える。
「その子はねー、うちで雇ったメイドよー」
と、いう事は……。
「「お前女だったのか!」」
二人とも男だと思っていたんだろう。先ほどより大きい声で驚く。
「なっ! し、失礼しちゃうっす。どこからどう見ても女じゃないすかー」
真っ平らな胸を寄せて上げる仕草をするが、ショーツを被っているせいか、あるいは声がくぐもっているせいか、変態度が増している。どう見ても女性には見えない。
「どうしてそんな疑うよな目で見るんです! あ、分かりました。脱ぎます! 脱いで確認してもらえれば早いんで!」
「分かった。分かったから脱がなくていいわ」
「そうよ。というか、簡単に脱ぐなんて言わないで。サマンサやうちの使用人みたいな事言わないで欲しいわ」
レイチェルも苦労してるんだなと、なぜか同情の目でみてしまうルーミー。
「あらー、折角だから見たらいいのにー。サヴァのはすんごいわよ。突起が」
「「⁉️」」
ベロンベロンに酔って、リンゴよりも真っ赤な顔のエテルナがとんでもない事を言い出す。
「エテルナ様飲み過ぎよ? ほら、お水飲みなさい。お水」
子供が水を飲むように両手でコップを持って飲んでいる。
あれは翌日、頭が確実に痛くなるやつだなとルーミーは思う。
しかし、依然サヴァと呼ばれた変態はショートパンツに手を当てたままだ。いつ脱ぎ出してもおかしくないくらい腰をクネクネさせていた。
一体どんな酔い方をすればこうなるのだろうとルーミーは顔を手で覆い呻いた。
後ろで男どもが期待して、わーわー騒いでいる。脱いだ瞬間に店を追い出されるに決まっている。
まだ、そこまで飲み食いしていないのに、それは勿体無い。
なんとか止めたいがどうしようかと、思案するルーミー。
エテルナは気持ちよさそうに寝落ちしている。
レイチェルはそんなエテルナを抱きかかえて、こっちにまで気が回っていない。
「お前らー。自分のこれみたいっすかー?」
サヴァと呼ばれた変態は後ろを向き、脱ぐ一歩手前だ。すでに、臍下は丸見えだ。
とんでもない痴女だなとルーミーは思った。
自分より上がいるなんてと、気落ちしていたら、いつの間にかサヴァはすっぽんぽんになって、ショーツを被り、自分の脱いだショーツを振り回していた。
その後、店員達に店から追い出され飲み会はお開きになった。
*
夜の街をレイチェルがエテルナを介抱しながら歩いていた。
「うぇー。きもちわるぅ…」
「エテルナ様はお酒の飲み方が下手ですね」
「いいじゃない。たまにはあんな飲み方でも…うっぷ……」
レイチェルの手を振りほどいで路地裏までよろよろと近づきリバースするエテルナ。
その後ろで呆れた表情でみつめるレイチェル。
少し気分が良くなったのか、微笑みながら振り返るエテルナ。
「今日は楽しかったわよ。また来るわ」
「えぇ、お待ちしていますよ」
「そういえば、お客さんの中に外国の人も多かったわね」
「そうですね。まぁ、ここは港町ですので、外国からの人も多いですね。ただ…」
そこまで言ってレイチャルは、エテルナがいつの間にか真剣な表情になっている事に気付いた。
「もし、成長していたらあんな感じなのかなって金髪の人がいたわね。帝国の人かしら? あそこだけ雰囲気が違ってたわね」
「調査いたします」
エテルナの前で騎士の礼で跪くレイチェル。
しかし、それ以降何の音沙汰もないので、疑問に思い見上げると、さっきまでの真剣な表情は嘘のように、青から紫に近い顔色で口元を押さえていた。
「ごめ………むり………」
再び、さっきの場所へ戻りえづくエテルナ。
と、同時に後ろに馬車が止まった。
「話は終わりましたかー?」
メイド服に身を包んだサヴァがニコニコしながら馬車の御者席から声を掛けてきた。
「えぇ、まぁ、そうね。これ以上は話にならないでしょうし」
「じゃあ、後は城へ送るだけっすね。レイチェル様はどうしますか?」
御者席から降りて、馬車の扉を開けるサヴァ。
「あなた一人だと、何しでかすか分からないから、私も城まで一緒するわ」
「うわー、自分信用ないっすね」
「エテルナに感謝しなさいよ。あなたを牢屋から出したのはエテルナなんだから」
「そりゃ勿論。感謝してますよ。感謝してもしきれないくらい。だからちゃんと守りますよ。先輩も怖いですしね」
「結構。じゃあ、あそこで倒れてゲロまみれになりそうなエテルナ様を連れてきましょ」
「くさそうっす」
「思ってもそういう事は言わないの」
「うっす」
吐いてスッキリしたエテルナを馬車に乗せ、城までゆっくりと馬車が走り出した。
翌日、二日酔いでガンガン頭の痛いエテルナが、昨日の事を殆ど覚えておらず。
その事に対して、メイド長のシグマに怒られ、シグマの怒声と二日酔いによる頭痛の二つの苦痛で涙目になるのはまた別の話。




