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女装趣味の私が王子様の婚約者なんて無理です  作者: 玉名 くじら
第3章

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01 プロローグ

読んでいただき、ありがとうございます。

第3部開始ですが、次回以降はもう2、3日お待ちください。


 私の名前は《クリスティーヌ・オパールレイン》

 いたってどこにでもいる普通の女装男子だ。

 当初の予定では、綺麗で可愛いドレスを着ながら優雅にほのぼのと過ごしたいなぁと思っていたんだけど、いつからかやたらとトラブルに巻き込まれるようになってしまった。

 しかも、大抵はロクでもない内容だったりする。まぁ、退屈しないのはいいんだけど、思い描いていた生活とはどんどんと乖離していく。

 でも、そのお陰か今世では結構友人ができた気がする。前世での友人の数を、既に超えている気がするわ。


 そして、友人の一人 《ソフィア・アンバーレイク》曰く、この世界は《ジュエル・ラディアント~宝石の国の王子様》という、やたらキラキラしいタイトルの乙女ゲームの世界だという。かくいう私もその攻略キャラの一人らしいがパケ写とはえらい違うとの事。


 それが影響しているのかは分からないが、攻略キャラの一人で、この国の第二王子《レオナルド・レッドグローリア・トリニティ・ダイアモンド》と婚約者になってしまった。もちろん、レオナルドには男だとはバレていない。

 そして、お父様には、『レオナルドに男だとバレずに婚約破棄になるよう頑張って』と無茶振りをされているが、最近はそんな事を忘れる事も多々あるので、もういっその事このまま突き進んで『ドッキリでしたー!』で片付けてしまうのもアリかもしれないと考えている。


 初めて会った日からレオナルドの性格も少し変わってきているし、何より王妃様の態度を鑑みるに、バレても何とかなってしまいそうな気がする。

 そもそもの話、我がオパールレイン領の領民も、友人(ウィリアムを除く)にも私が男だとバレているのに、どうして気付かないのか本当に不思議だ。これ七不思議の一つになりませんかね?

 寧ろ気づいていて泳がされている可能性もあるけど、どっちにもメリットがないからやらないだろうなぁ。


 そんな私だが、目標とする普通の令嬢とはどんどんとかけ離れていっている気がする。その理由の一つが、毎朝行っている剣や格闘技の訓練だ。

 これのお陰で、何の苦労もなくドレスを着る事ができるが、そんな事よりも身体能力が異常に上がっている気がするのだ。うちのお母様を筆頭にお兄様にお姉様。メイドや使用人に至るまで、戦闘集団なのかと思うような事を平然とやっている。気がつけばその末席に私も名を連ねている状態だ。

 もし、王家に男とバレて、幽閉もしくは斬首刑になったら、自力で国外逃亡できるかもしれない。などと、今日も朝からくだらない妄想をしているのだった。


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