第20話 異世界でダンジョンへ行こう①
020 1 018 (編集版)
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「と言う訳で、この2人に武器防具を揃えたいんだ」
「おまっ、こんなちっこいガキンチョをダンジョンに入れるのか!?」
「クロエは強いよ」
「はん!母親の方はまだわかるが、どう見ても娘の方はガリガリで転んだだけで骨が折れっちまいそうじゃねえか!ってかお前と髪色同じで!まるで本物の親子みてえじゃねえか!わしゃしゃしゃ」
横にヘルガが居ると言うのにヨシフがシャレにならないことを言い放ち大笑いする。
ヨシフの無神経極まる言葉で、ヘルガの顔から表情が消し飛び、目には確実に殺気が放たれる。
このままでは非常にまずい、ヘルガの心が病むと言うか闇に飲まれてしまうではないか。
せっかく手に入れた幸せが脅かされてしまうではないか!
「ク、クロエはドワーフ並みに腕力あるよ!試してみれば判る!」
会話内容をクロエの話に素早く切り替えると、ほほうと興味を持ったヨシフがクロエの力を試してやろうとニヤリと笑う。
「よっしゃ!嬢ちゃん、いっちょいと腕っぷしを見てやろう。」
クロエを連れて店の外へ連れ出すと彼女の身長に合わせた台を置き天板に右肘をつく。
腕相撲である。ヨシフvsクロエの腕相撲対決が始まったのだが・・・
「び.....微動だにせん...........?!」
太さだけであればクロエの胴回りほどはあろうかと言うヨシフの丸太の様な腕に対してクロエの小さな手はグローブの様なヨシフの手の中にすっぽり隠れ、もはや腕相撲にも見えやしない状態である。
しかしヨシフは、小枝の如きクロエの細腕を倒すどころか全く動かす事が出来ないのである。
桁違いに体格差がある異様な2人の対決に、いつの間にか人が集まり始める。
ヨシフが小さな娘と遊んでやっていると勘違いした顔見知り連中からは微笑ましいものを見るようなヤジを飛ぶ。
「ヨシフいじめてやるなよ~」
「ほれほれ嬢ちゃん頑張れや」
等々と囃子立てているのだが、当のヨシフを見れば体中に血管が浮き上がり、今にも爆発するのではないかと思えるほどに顔は紅潮している。
鼻息は荒くなり、ついには体を揺すって体重や勢いをのせ始めるがクロエの腕は微動だにしない。
「おいおいヨシフいい歳してそんな髭も生えていない嬢ちゃん相手に興奮か?」
「あははは、とんだスケベ親父だ」
とドワーフ仲間からも揶揄われるのだがヨシフは答える余裕等ありはしない。
次第に状況の異様さに気付き始めた見物人たちがザワつき始めたその時だった。
「カオルお兄ちゃん、もう倒していい?」
クロエはヨシフの奮闘を意にも介さず無表情に、そして淡々と美里へ問いかけた。
その様子に周囲の観衆が何を言っているのか理解が出来ないような様子だったのだが、美里がクロエに頷くとバゴンと物凄い音を立ててヨシフの腕を倒す。
当のヨシフは勢いあまって宙に浮き、半回転したうえで地面に叩きつけられてしまう。
「うごぉおおぉぉおぅお....がぁああ」
観衆も、もんどりうって唸るヨシフをみてクロエが相当の腕力である事を理解する。
細くてか弱そうな小娘が、丸太の様なドワーフ族のヨシフにただ勝った訳では無い、顔色ひとつ変えずにドワーフの樽のような体を軽く回転させる程の腕力を見せつけたのだ、笑ってみていた観衆も開いた口も塞がらない、
「じょ...嬢ちゃんはヒュム族じゃろ?」
ヒュム族というのは前世でいう人間と言う事である。
どうやらこの世界ではヒュム族、エルフ族、ドワーフ族、獣耳族、双角族と言う種族を人間と総称しているらしい。
この都市デルーカを擁する神聖イース帝国という国では同じ言語解すると同時に、社会と価値観を共有出来た種族を差別なく扱う寛容さがあるという。
ただその価値基準も神聖イース帝国内での基準であり、辺境国家の中には排他的差別は残っているという。
とはいえ神聖イース帝国にも奴隷制は有るらしく、現代日本人には些か理解しがたい。
しかしこの腕相撲の1戦により大きな問題が発生する。
「嬢ちゃんは神からの贈物持ちなのか!?」
「!?」
混乱する美里の様子にクロアがこっそりと耳に口を寄せて事情を説明してくれるのだが寄り添うような状態の美里とクロアにヘルガの中の殺人鬼が目を覚ましそうな気配が漂う。
恐怖を押し殺し教えてもらった内容は、なるほど異世界特有の事情であった。
問題は嫁取り問題である。人間のくくりに入っている種族間では交配が可能なのだ。
そしてこの世界では異種族間交配で生まれる場合、その多くは交配した異種族男性の種族で生まれる。
そして母親の持つ『贈物』を引き継ぐ傾向が有るというのだ。
今回の場合はクロエの場合は異常な筋力であろう。
この世界では『権能』や『加護』と呼ばれる『神からの贈物』が存在すると言われ、鍛えたわけでもないのに強力な筋力をもつクロエは『贈物』と思われたのであろう。
しかもヒュム族、獣耳族以外の種族は子供が出来にくく、子供が出来易いヒュム族の娘で『贈物』もちの個体は超優良物件なのである。
「じょ...嬢ちゃん、ちょいとワシとも腕相撲をしてみんか?!」
「いや、決まった相手がおらんならワシの子とどうだ!?」
「まて!俺だ俺が勝ったら俺の子供を産んでくれ!」
つまり肉体労働特化の権能をもつ12歳のクロエは交配相手として人気殺到の優良物件なのである。
「カオルお兄ちゃん、どうすればよろしいでしょうか?」
ここでクロエの戦闘力を試すのも悪くない、対戦数をこなして耐久力も知れる。
明日行う迷宮探索前に、クロエの能力を試すのも悪くはない。
クロエがもしも怪我する様ならば、死霊秘法の『とある項目』を試す機会にもなる。
「ふむ、では勝負したい奴は参加費、銀貨1枚だ!勝てば嫁にやろう」
「「「「「「 おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」
「娘の親父、本当じゃろうな!!」
「まずはワシからじゃあ」
「いや俺だ!」
いや親父じゃないし実際は家族でもない、変な事を言われるとヘルガたんが闇落ちするので心の底からやめてほしい。
ヘルガには今夜、死霊秘法についてちゃんと説明しよう、誠心誠意説明しよう。
人間の心は一度闇に落ちると、誤解が解けても闇に落ちやすくなるのである。
クロエ争奪腕相撲大会は予想以上の大盛況となる。
言わずもがな見た目10歳程の幼女であるにも拘わらず、未婚の大人達が殺到する光景は、現代日本であれば事案を通り過ぎて事件確定である。
しかしこの世界では10歳で出産も珍しい話ではないらしく、実年齢ベースで享年12歳のクロエは、この世界基準では十分に性交渉の対象であるのだ。
ところ変われば価値基準は大きく変わるのだと実感する。
「クロエ、疲れたり手が痛くなったら終わりにするから隠さず言うんだぞ、あとイザとなったらやっちゃって良いからな」
「はいカオルお兄ちゃん」
美里は暗に自己強化魔法の使用を許可する。
通常からドワーフを凌駕する筋力に自己強化魔法をかけられるのだからクロエの戦闘能力は底が知れない。
「ロリガ、ヤバそうな時は相手にドレインタッチな」
「うぃ、こしのあたりにバチンといちげき」
不正と言われようと嫁にやるつもりはもちろんないのだ。
「よし、まずはワシからじゃ!」
一番手はヨシフよりも1周り大きいドワーフの男だ。
口が臭い!
「クロエ、挑戦者が多いみたいだから全部本気でやっていいぞ
「はい、カオルお兄ちゃん」
ガン!
瞬殺である。
2人目はヒュムの大男、手が大きすぎてクロエの手では親指を握るのがやっとであるが
ボキ!
変な音がした。もちろん瞬殺だがついでに親指が変形している....
―――――10人目は獣人の...
ゴキン!
―――――20人目は東壁街区でも有名な冒険者で....
ドガン!
―――――30人目は...
ポキ!
ガスン!
バシン!
バチン!
バキ!
2回、3回と挑戦する強者もいれば、骨折する者や踏ん張り過ぎたために失神する者が続出する。
騒ぎが騒ぎを呼びヨシフの店の軒先はお祭り騒ぎとなる。
最終的に挑戦数はなんと72回にのぼり、その全てを瞬殺したクロエは銀貨72枚を稼ぎ出してしまった。
周囲もそうであったのだが、ヘルガは開いた口が塞がらない。
当然ヨシフもこの事実には驚きを隠せず、クロエには冒険者として十分な素質ありと認め、快く装備を見繕ってくれることになった。
だが残念な事に、クロエは体が小く線も細過ぎるというサイズ的な問題があり、鎧等の防具が用意できなかった。
とりあえず短剣と短槍を購入し。探索用のシューズは一番小さいものに詰め物をして使う事にした。
クロアには短剣と短槍に防具はバックラーとレザーアーマーを購入する、こちらは豊満な胸を圧迫してしまっていた為、後日専門の職人に依頼して特注することにする。
どうやら女性用の防具と言うのは希少らしい。
ヘルガは大丈夫なのかって?それを口にしたら幸せが崩壊してしまうため、触れてはならないのだ。
「申し訳ありません、カオル様の御力を頂いた時に以前より大きくなってしまって...」
クロアさん、ヘルガたんに聞かれると本当に怖いので、小さな声であっても彼女の近くで危険な会話は避けてほしい。
その他に冒険に必要な細々とした物を2名分購入すると、金貨2枚と銀貨4枚の支払いとなる。
鎧や武具は結構値が張る。
クロエが腕相撲で稼いだ金を美里に渡そうとしたが、彼女が稼いだお金である、それはそのままクロエの小遣いとして持たせ、全て美里が支払った。
ヨシフは品物を選んでくれたが、クロエの装備に関しては長さ、重さ、使い心地と事細かく確認してくれていた。
かなり親切な男である。また防具が無い事を何度も心配され、結局は知り合いの職人に子供用を準備可能か確認しておいてくれるそうだ、防具を準備するまで、くれぐれも危険を冒さないよう繰り返し注意を受ける。
その後、ヨシフへ大量の服とサンダルを注文しようとしたのだが、それらは専門店で買うように言われ、近所にあるヨシフの親戚の店を紹介された。
その他にシャベルや鍬等の農耕器具やその他の雑貨に大きな桶や荷車等々が手に入るか確認する。
殆どは調達可能と言う話で有ったが、そう数は手に入らないかもしれないと言うので金貨5枚を手付として渡し、可能な限り集める様に頼む。
今後、不死怪物を増やすのだ、衣料品も色々大量注文しなければいけない。
今後も新事業に必要な道具を購入する旨を伝え、協力を取り付ける。
開拓村でも作るのかと聞かれたが、今後はそれもあるかもしれないなとだけ伝え。注文品は量も重さも有るため集まったらラヘイネンペラヘのアジトへ人をよこしてくれれば取りに行かせると告げる。
カオルはファミリーの一員なのかと驚かれたがハッキリと否定をし、新事業を手伝っているだけと伝え店を後にする。
◆
店を出るとクロエが再び美里の左横にピタリとくっつき袖をちょこんとつまむ、そして右側には目からハイライトの消えたヘルガが無言で腕を組んでくる。
正直力が強すぎて右腕がかなり痛い・・・左右の温度差が激しい・・・
無言のヘルガが怖い、めちゃ怖い。ヤンデレ系になってしまうのではないかと考えてしまい物凄く怖い。
小心者の美里としては、空気を変えなければならないと考え、ヘルガに先ほどの開拓村の話を振ってみる。
この城塞都市デルーカは神聖イース帝国の最北部に位置し、以北にはディーン大森林と呼ばれる広大な森林地帯がある、そこには大型の怪物や獣のテリトリーとなっているという。
200年ほど前までは、人類による国家や都市も多く存在したが過去に起きた神聖イース帝国による北方征伐戦争を切欠に国家共々、人類の生息域は衰退してしまったという。
現在は亡んだ国家の廃墟を再開発し、神聖イース帝国の北方再侵攻の足掛かりにする計画の噂が有るという。
その侵攻のための橋頭保となる拠点つくりのため、開拓団の派遣やその支援しているというのだ。
大商人、大手ギルド、傭兵団等が独自に組織した開拓団も生まれ、民間組織で作られた開拓村では開拓団の団長が皇帝陛下より公式に領主として任命され、一部には貴族となった人物迄いるという。
つまり先ほどのヨシフの話は美里も立身出世を目指しているのかと言う話なのだろう。
「なるほど、それならヘルガを帝国貴族の奥様にしてやることも出来るのか」
「え?え?無理なんかしなくても一緒に入れればいんだよ!」
闇にのまれつつあるヘルガのために少し喜びそうな言葉をかけてみると、瞬間的に顔を紅潮させデレ始める。
デレパラメーター上昇に成功である、ヘルガたんがチョロイン過ぎて可愛い。
ここは追撃である。
「しかし、やるなら国を作るくらいじゃないと、俺のヘルガへの気持ちには足らないな」
――――かいしんのいちげき!
ヘルガの真っ赤な顔が更に赤くなり掴んだ腕の力を強くすると美里の首筋に顔をうずめ黙りこんでしまう。
ヘルガたんのこのチョロさが可愛くてたまらない。
そしてロリガがネッチョリした笑顔を向けて来たのがなんだかむかつく。
生前の人生では決して言えない様な恥ずかしいセリフを吐いたのだが転生した新しい人生では後悔を残したくないのだ。
そんな気持ちが後押しとなり躊躇なく口に出来た。
後悔を残した36年の人生をリセットして異世界で再チャレンジ出来たのだ、楽しく生きる選択肢を選び続けてやると決めたのだ。
そんなチャンスをくれた白靖様には感謝しかない、もし建国なんかしたら国教の神様に据えよう。
「そうだ、神殿てどこにあるのかな?」
「神殿?」
突然の話題返還にヘルガが一瞬呆けるが、何かを思いまた顔を赤くする。
白靖様のメールにあったようにこの世界の神様に挨拶をしに行かねばならないのだ。
「えっと...小神殿はいくつかあるけど...ちゃんとした結婚なら...中央区にある神殿になるかな...」
おっと、やばい、ヘルガたんを勘違いさせたか。いや、責任をとる方向であれば、吝かではないのだが、頭をグリグリ押し付けるのは痛いからやめてほしい。
神殿についてヘルガに聞くと小神殿と呼ばれる建物がわりとそこらにあるらしい、しかしシッカリとした神殿は中央地区に行かなければないという。
転生を受け入れ色々と便宜を計っていただいたのである、挨拶であれば中央区の神殿がいいだろう。
生活が落ち着いたら中央地区の神殿へ挨拶に行くべきであろう。
◇
ヨシフの親戚が営む古着屋の中に入れば不機嫌そうなドワーフの夫婦がカウンターの内側に座ってた。
この店もやはりカウンターの後ろに棚があり、種類別、サイズ別に綺麗に積まれていた。これがこの世界の店舗の基本形なのであろう。
まずはクロア親子の洋服と履物を購入し、続いて店主に大量注文可能かを確認すると質を選ばなければ結構な量が集まると言うので、様々なサイズの物を100着サンダルも50足準備するよう依頼し前金に金貨2枚を前金として預け店を出た。
大量注文の品は揃った時点でラヘイネンペラヘのアジトへ使いを出せばとりに来る旨を伝えると、突然出てきたファミリーの名前に、それまで横柄だった店主夫妻の態度はガラリと変わり丁寧な受け答えになったのは笑える。
店を出る時には夫婦そろってお見送りだ、いったいなんだかなあと思ってしまう。
その後、保存食を購入しインスラへと帰る。
帰り際、クロエは左手の袖ではなく手を繋いできた。
それを見たヘルガが無言のうえ殺人鬼の様な視線で左手を睨んでいたのには恐怖しかない。
さすがに12歳のチビッ子の手を払う訳にもいかないでしょうと美里は心の中で悲鳴をあげる。
このまま殺人鬼を徘徊させてはならない。
途中、クロア親子を先に帰しヘルガと2人でラヘイネンペラヘ向かいことにした。
ラヘイネンペラヘへ到着すると、建物前に群れていた元野犬のアンデッドが主である美里の姿に喜びの遠吠えと始めると、それに反応したのかドア番をしているリビングコープスが扉を開けてくれる。
「わんわんわふん!」
扉が開いた途端にクロに飛びつかれベロンベロンに舐められる。
どうやらエサイアスは留守であったらしく、駆け付けたファミリーの人間へ買い物の事を伝え受け取りを依頼しておく。
不可視化している1号から、エサイアスは丁度インスラヘ職人を連れてベッドを運びに行ったところだと報告を受けた。
物凄く何かを期待している目で見ている1号へ礼を言うと名付けの話が出る前に踵を返し撤退を決め込んだ。
早く名前を決めなければならないとは思うが、適当な名前と言う訳にもいかない、1号には申し訳ないのだがもうしばらく待って居て欲しい、そう思いつつアジトを出ようとして時だった。
「なまえのもらえない1号とダサイナマエのイヌコロ、しごとにはげめよ」とか煽るロリガには教育の必要性を感じるが今突っ込めば名付けを急ぐ必要が出てくる為、いまは聞こえなかった体で足早にその場を去る事にする。
物凄い心労を感じつつインスラに帰宅すると、空いていた血痕の残る部屋にエサイアスとティモス、そしてオスクが大き目のベッドを設置し終えていたところであった。
かなり大きいベッドの為、親子が並んで寝れる広さがある、美里はクロア母娘が喜んでくれると嬉しいなとほっこりする。
ヘルガが横でいいなぁとポツリと呟くのを聞いて、ヘルガの場合は大暴れするためだろうなと美里は少しモッコリする。
「2段ベッドとかあればいいんだけどなぁ」と呟くと、それを聞きつけた大家とエサイアスが美里を見つめる。
「なんだそりゃ」とエサイアスから質問があり、簡単な説明すると大家も2段どころか3段も作れるし親子連れとかも住みやすくなると思案していた。
大家が隣の部屋で改装作業をする職人へ3段ベッドの話をすると職人も興味を持ったらしく改装中の部屋に急遽3段ベッドを作ることになった、これは完成が楽しみである。
この夜は明日の迷宮への初めての探索の作戦会議である。
そしてヘルガに美里の持つチート能力死霊秘法について説明もしなければならない。
場合によっては死霊術を忌避したヘルガを失う可能性もあるのだ、覚悟して臨まなければならない。
美里薫 享年36歳 異世界0歳で大きな難関を迎える。
拙作「のんねく」をここまでお読みいただきありがとうございます。
思い付きで始めたこの作品ですがお楽しみいただけましたでしょうか?良ければイイネやお気に入り登録いただけると執筆の励みになりますのでぜひよろしくお願いします。
現在、本作品の誤字や名称などの編集と修正を行っています。文頭に編集済みとあるところまでが完了分となります。




