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人狼メイドはブラック法廷に異議を申し立てる  作者:
法廷編(後編)人狼メイドは真相を明かす

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休廷中

 休廷時間のあとは、いよいよマーダラー執事との直接対決。


 休憩室で一息入れていると、グーセイ殿下が執事官のギリー氏を護衛につれてやってきた。


「上首尾のようじゃな」


「はい、おかげさまで」


 検察側の足下はボロボロで、こちらは手札に恵まれている。


 無罪判決までは問題なく持って行けるだろう


 ただ……。


「むつかしい顔じゃな?」


 顔に出したつもりはないが、グーセイ殿下のカンには勝てないようだ。


「無罪までは持って行けると思うのですが、真犯人を追い詰めるには一手足りていません。この公判中に決着を付けるのは難しいかも知れません」


 無罪判決が出れば再捜査が行われるはずだ。


 そこで捜査情報を提供すればいい話ではあるが、折角目の前にいるのだから一息に仕留めてしまいたいところだ。


「どうすれば足りる?」


「ジトーク子爵邸、マーダラー執事の部屋の家宅捜索を。残っていれば、決定的な証拠になりうるものがあります」


 あくまで残っていればだが、マーダラー執事が見落としている可能性は考えられる。


「家宅捜索か」


 グーセイ皇子はふむと鼻を鳴らした。


「ハフリよ、なんとかしてやるがよい」


「仰せのままに」


 鎧の頭をずらしたカーバンクル姿のハフリ法務騎士は、事もなげな調子でそう応じた。

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