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プロローグ『わたしの家族』
わたしの家族
さくぶんで、自分の家族について書くように言われました。
ともだちはお父さんやお母さん、きょうだいのことを書くみたいです。
うちにはお父さんがいません。
しんでないと思うと、あすかくんが言ってました。
はじめからいないそうです。
お母さんもいません。
お母さんは生きてますが、わたしのお母さんにはなりたくないと言われました。
それでもお母さんは、やっぱりわたしのお母さんだし、たまにしょくじ会をするときは来てくれます。
わたしはあすかくんといっしょにすんでいます。
あすかくんはお父さんじゃありません。
血はつながってないと言ってました。
じゃあ、あすかくんはわたしとどういうつながりがあるのってききました。
あすかくんはほごしゃなんだと言ってました。
でもなんだかすごくこまってました。
ほごしゃってわたしにはちょっとむずかしい言葉でした。




