馬鹿男の場合「2」
アイツに会った俺は、
変なタイマーをもらって、
今、この現世に存在する。
ややこしいが、俺は生き返ったのだ。
このタイマーがゼロになると
俺はまた死ぬらしい。
まず、俺は一番に、過去の過ちを
払拭しよう、と決めた。
なんせタイマーはあと四十二時間しかない。
2012年 12月24日
忘れもしない。
この日は、俺が死んだ日だ。
ただ退屈だったから。
何年も経ったから、記憶は曖昧だが、
何とか俺が死んだ学校に辿り着いた。
「まず、血で汚した校舎が気に・・・・・・」
その瞬間、扉の向こうから教頭が
出てきた。
「あのハゲ、出世したかな。」
変な所にきが行ってしまう。
今の俺と昔の俺の容貌は見違えた。
まんまヤクザの顔だ。
見つかったら不審者だ。
「何とか校舎に入りたいんだけどな・・・・・・」
一人で呟いた。
虚しかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
風が不意に吹いた。
ひたすらに・・・・・・・・虚しかった・・・・・・・・・・・・・・・
前までは傍に誰かが居た。
でも、新しい俺は孤独だ・・・・・・・・・
もう一度、死のうか。
そんな事も考えたが、
直ぐに諦めた。
せめてあの人に侘びを・・・・・・・・・
見ると、タイマーは三時間も減っていた。
俺は立ち上がり、決意新たに拳を固めた。
何としても、やり遂げるんだ・・・・・・・・・・・・・