第1話
初投稿で駄文ですがよろしくお願いします。
その日、俺は友人から飲み屋に誘われたのでコンビニへウコン入りの飲み物を買いに歩いていた。
歩きスマホはやっちゃだめだが、歩くだけの状況でついついやっていたわけだが・・・
それは交差点に着いた時の事だった。
横断歩道の信号が赤で止まっていて油断していて・・・注意が前にしか向いていなかったせいで反応が遅れた。
ドンッ
何かに押されて俺ともう一人の女子高生?が道路上に押し出された。
しかもタイミング良く(?)大型トラックが目の前に迫っており俺と女子高生は助からないだろうなと、スローモーションになった感覚の中で考えてしまった。
(これが噂の転生トラックであることを祈ろう。)
女子高生に手が伸ばせるかな?と、自分でもビックリなスローモーション中に更なる変化が起こっていた。
(あれ?足元光ってね?)
そう。俺の足元が光っている部分の端にたっている様に見えたのだ。
光る足元・・・ラノベなどで良くある召喚の際に起こる出来事だ。
(女子高生がスローでも動いてるのに、俺の足が動かないのはこいつのせいか・・・!?俺の運動神経が悪いわけでは無いんだな!?)
そしてぶつかる女子高生とトラック。
(俺に当たる前にせめて押した元凶を見てやる・・・!!)
視界の端にちらっと入る高校生っぽい男女三人と、尻もちついた同じ制服を着崩した男二人。
(転生してなかったら化けて出てやる!!)
そう思いながら女子高生+トラックが俺にぶち当たり、俺の意識は途切れた。
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夏から秋に変わり暑さが和らいだとある村の一室で、新しい生命が産声をあげた。
「あ゛ー!!あ゛ー!!」
「良かった!良かった!この歳での出産は死産の可能性が高かったが元気な子が産まれたよ!」
産婆である女性が母親である少女に取り上げた子供を渡しながら話しかける。
「こんなに早く陣痛が来た時はどうなることかと思ったけど、どちらも命があって良かったよ!」
「ありがとう・・・おばさん・・・」
出産の疲労で息も絶え絶えながら初授乳を行いつつ、感謝の言葉をのべる少女。
産婆の女性はそれを眺めた後に部屋の外の少女の両親に声をかけた。
「アデル、ローザ。元気な男の子だよ。」
「ラルは無事出産できたのね・・・」
「母子共に問題無いのはいいが、男の子か・・・」
「将来の事はその時に考えましょう?うちは三姉妹なんだから跡継ぎ候補ができたと喜んでおけば良いじゃない。」
「まぁ先の事だからな・・・あの子が10歳位を目処に話を進めよう。」
そう言って話を終わらせ部屋へ入っていく。
「出産おめでとう、ラル。気分はどう?」
「ありがとう、お母さん。出産前の嫌な気分もこの子を抱いたらどうでも良くなったよ。」
「おめでとう、ラル。体調も良くなったのか?顔色が良いように見えるが・・・?」
「ありがとう、お父さん。なんだかこの子から元気を分けてもらったみたい。」
「元気を?・・・!?まさか、魔法か!?」
「はいはい、その話も気になるけど後で。まずはその子に名をつけてあげましょう?」
「ん?男の子なら候補があるじゃないか。娘達はお前の候補からつけたのだから、この子の名は俺の候補から選べば良いじゃないか?」
「お父さんの候補って?」
「あぁ、この子の名は・・・」