何がしたい。
「ということがあってな」
館に戻って澪に経緯を話した。
「なるほどね、それでバタバタしてたわけね」
「……大変だった」
「疲れた!」
「また、次行くんでしょ?」
「うん」
「この館好きに使っていいからね!」
「ありがとう!助かるよ」
「その代わり、たまには、わ、私と一緒に街を回ってよ?」
「そんなことならすぐにでも」
「やった!」
「たらしだなあー!」
「え?」
「……本当、サイテー」
「そこまで言う?」
その後、和子たちはお礼に来てここに居座った。
え?
なんで?どうも俺に着いてきて人生経験をしたいようで。
親同伴とか気まずすぎだろ。流石に断った。
そんな他愛のない話をしていると舘の中に誰かが急ぎ足で入ってくる。
「た、大変です!!」
と、大慌てで俺の元へと現れる、ミゼラのオーナー。
「アンノウンがこの村を滅ぼしに来ました……!」
「…………は!?」
俺は一瞬理解に戸惑ったが、理解したあとすぐに外へと出た。
「な、なんだこれ……!!!」
村の人に襲い掛かる黒い物体は武器で人を制している。
村の建物は殆どが半壊状態。全焼している土地なども見受けられる。
ストンとその場に頽れる澪の頭を撫で、すぐさま救援に向かう。
幾人かの人もアンノウン退治に加わっているが人手不足、というか、敵の数が多くてどうにもならない。
圧倒的不利、そんな状況で俺が人を助ける方法を見つけ出すことは出来ない。
「くそ!まずは人命救助か?」
とりあえず人を助けるにはこいつら(アンノウン)から避難させる必要がある。
村の人達の救助は大方終わってはいたが確実にどこかに取りこぼしはある。
俺は血眼になって村を隅々まで捜索する。
「愛は三人を避難所まで頼めるか?」
「まっかせてー!この間みたいにヘマはしないよ!」
「桜は」
「……私はますたーの剣、やれることは一つだけ」
「そうだな」
俺は桜を握った。
「じゃあ愛は三人を頼んだぞ。お前の凄いところ見せてくれ」
「うん!!!」
怯えた、澪、練、和子を後ろに抱えながら笑顔でアンノウンを蹴散らしていく。
っと、見とれてる場合じゃないな。
館の人達は買い出しとかに行ってて居ないみたいだけど……、避難所に行けたろうか。
色々と考えながら周りをキョロキョロと何度も見渡す。
見た感じ人も、アンノウンも、……いない?
どこか違和感を感じる。
「……ますたー」
「どうした?」
「……あそこ、瓦礫の隙間に女の子が……!」
「まじか!」
やっと見つけた人は、村の中心部のところにいた。
色々と物とかが集まった場所だ。もっといてもおかしくないのに……。役割の力でどうにかしたんだろうか。
頭の中がグチャグチャのまま、まだ考える。
瓦礫は小さいけど動かしたら……。
周り見て他に落ちてきそうなものはないか、確認、そして、アンノウン、三体確認……。
三匹とも剣らしきシルエットをした何かを装備してこちらを警戒している。
この状況どうこなそうか……。本気出せるか!
俺は一刻も早く幼女を助けなければいけない。でも、アンノウン相手にすぐは………。
桜の一閃を使えばすぐにでも……、アンノウンの後ろに誰か被害者は……!くそっ!俺が力使うしかねえじゃん!
本気出せ!今だろ?
!!!!!
俺は剣を降るってアンノウンに近づいた、
が、それは容易に避けられ、さっさと、カウンターが来る。
「……ますたー」
何とか桜が手を動かして相手の攻撃を防いだ。
「……焦ってる?」
「い、いや!大丈夫だ!」
「……そう」
桜は少し静かにそう言った。
本気出せ!俺!
「おらあっ!」
俺はもう一度剣を振るう、しかし、その前にはアンノウンが俺の懐へと潜り込んできた。
まずっ!
桜の反応が僅かに遅れた。
!!
っく!
俺は後ろに下がって、胸の浅い傷だけを追う。
血がドロドロと鈍く出てくる。
ゾッとしながら、もう一度アンノウンを睨みつける。
「……大丈夫?」
「あ、ああ」
「……らしくない」
「え?」
「ますたーらしくない!」
初めて桜の怒号が飛んだ気がする。そして、桜は人に戻った。
「え、おい……」
「……何に本気になってるの?」
「……?」
「……分からないなら、私は剣にならない!……だってそれじゃあ、私は使い捨てだもん……!」
「そ、そんなことは!」
「……じゃあ、行動で示して」
な、何を間違えたんだ?俺は。何が……。
何で……!!こんな頑張ってるのに……!
少しだけ怒りが混じった。
しかしアンノウンはそんな事情は知りもしない。
こちらへとトドメを刺しに来た。
くそ。本気ぐらい出せよっ!
俺はそこら辺にあった棒切れを持ってアンノウンに立ち向かう。
が、そんなこと通用しないのは百も承知だった。
棒切れなど容易く粉砕され、俺も腹部にダメージを負った。
結局俺なんてやってもこの程度……。本気出せなきゃただの凡人……。なんで、何が出来んだろ。俺に……。
いや、終わりか。アンノウンにやられて終わり、か。
桜は目を瞑り悲しい顔をしてる。
なんであんなに悲しそうな顔してんだ?
自分から戦いを放棄して、なんで、俺のことを思ってんだ?
わからない……。凡人にはわからない。やっぱり俺は………。
終わりだ……。
アンノウンが頭の上で剣を降りかざす。
そう、死だ。
俺は覚悟して目をつむる。
ギュッと瞑る。
五秒、十秒と時間はたっていく、が、俺は生きている。
刃の交わる音はしないから誰も助けてくれては無いだろうけど……。
じんわり目を開けると、俺の前に立っている桜。
「な、なんで……」
「……ほんと馬鹿。……ますたーのこと、見捨てられるわけない……!だって大好きだから……!一人の人として見てくれるから……!なのにそれをしなくなったらもう……、私は……!」
アンノウンの攻撃を手で弾き返していた。
「さ、桜、もういいだろ?」
「……良くない」
「俺は凡人だ」
「……知ってる。でも着いてく。ますたーが、素敵だから……!」
「……」
やっぱり、分からないよ、なんでそんなに……。
ふと、そんな会話をしていると、何故……?アンノウンは別の場所へと移動する。
「なにが、起きたんだ……」
「……わからない。でも、ますたーは私の希望。死なせない……。分かるまで一緒にいる……」
「分かる、まで」
「……うん!……剣には気づいたらなるから」
何言ってんだろ。
分からないまま女のコを瓦礫をどかして救出する。
「大丈夫か?」
「う、うん!ありがと!」
どうしよう。
「桜。この子を避難所まで……」
ぷいっとそっぽを向く桜。
俺は頭をかきながら、避難所へと警戒を怠らずに連れて言った。
本気出せば、あの力さえ出せれば……!一人でもいける……。
その道中だった。
アンノウンは俺の気持ちなんて知らずに、襲いかかってくる。
「うおっ!」
何とかギリギリで一体を回避するが、間髪入れずに二体目が襲いかかってくる。
何十体といる中で勝てる方法は俺の力の全力しかない。それか、桜が剣になって戦ってくれれば……。っといけない。そんなことが叶うならとっくにやってる。
さっきから追い詰められてばっかだな……。
「さあ!皆共アンノウンを討伐開始だ!」
!?
なんか聞いたことのある声だ。しかし誰だ?
「ん?道行くんじゃないか。久しぶりだな」
「愛、の、お父さん」
「ふっ。そう呼んでくれるのは君しかいないよ」
「何しに来たんですか?」
「おっと、我々の役目はアンノウン討伐。これだけ派手に暴れまわってるんだ。我らの役目でしかなかろう?君も相当な深手を負っているみたいだね。さ、避難所へと足を進めてくれ」
俺が……、逃げる?助けなきゃ行けないのに?それとも俺は、戦力外か?
それも、そうだよな。
「お前、なんつー顔してんの?」
「え?お前は……!」
「待て待て、もう道具とか思ってねえよ。色々話して色々聞いてお前のことも少しだけだが分かる」
こいつは、桜を奪おうとした。
そんな言葉は信用ならない。
ふと、ちょっと前の桜を奪われそうになった時を思い出す。
道具として扱ってるのが嫌で、人として幸せにしたかった。
今俺は桜をどう使おうとした?それこそ……。
…………何やってんだ俺は。一人の人で、俺が好きで着いてきてくれた。一緒に戦うって決めてたとに……、桜を使えば、だと?俺は何様だよ。
「いや、本気であん時のお前だとは思わなかったぜ。なんかつまらない顔してんなあ。何に必死になってんだ?」
「何に、必死……」
こいつにさえ俺は見据えられている?
何が間違ってるんだよ……。
「隊長……、やっぱこいつ戦うつもりないぞ」
「わかってる」
戦う気がない?わかってる?
なんで、俺の気持ちは分からない?本気出さなきゃ勝てn……、本気を出そうと必死で……。
…………本気に本気?何に必死になってんだ。こいつに気付かされるなんて……、
俺はやっぱり馬鹿だった……。
「桜」
「……何?」
「ごめん。俺と一緒に戦ってくれ。俺もお前と頑張りたい。お前と笑いたいから」
「……ますたー。……少しは伝わった?」
「お前の気持ちが俺の答えとあってるかはわかんないけど、お前は俺のそばに居てくれて、俺のために戦ってくれてるんだよな。俺もそれに応えたい。全力で……、みんなを助けたい」
桜の力が俺の力だ。俺の力が桜の力だ。俺が動かなきゃどうするんだよ。何に本気になるんだよ。
「……うん。ますたーが納得したならそれでいい。桜はますたーの剣……!」
「ああ。よろしく頼むぜ。相棒!」
「……もち!」
「すみません。俺も戦うんで放っておいてください」
「ほ、放っておいて、って、学校でなんかあった子のパターンのやつやん……」
俺は何十体といるアンノウンに剣を向ける。
「桜!」
「……うん!!」
「「一閃!」」
2人の意思は噛み合い、凄まじいスピードと威力でアンノウンを消滅させる。
先に女の子を置いてくるか。
俺は女の子を背負って全力で避難所へと向かう。
大体村を回ってみたが避難は出来てる。
湧いてくるアンノウンを一瞬で倒しては、全速力で避難所へと赴いた。
「やっと……、着いたか……」
「……凄い」
「なんか後からのフィードバックも凄そうだけどな……」
「……それな」
「うん。まあ、動ける時にやれるだけやるよ」
「……頑張ろ」
「当然!」
俺たちは避難所の前に立っている警備員の人に事情を説明して、中で女の子を預かってもらえるように言った。
「……どする?」
「まあ、ここでアンノウン倒してかなきゃ村のみんながずっと震えてることになるから」
「……総滅」
「怖い言葉使うね。いけるか?」
「……当たり前」
「よし、じゃあ。頼りにしてるぜ」
「……任せて!」
ぐっと立てた親指を見せつける。
「あら!愛しの道行くん!」
「お。愛か。終わったのか?」
「うん。ってかなんか雰囲気変わった?」
「え?そんなことないと思うけど」
「なお、かっこよくなったような……」
「何言ってんだ?俺はいつでもかっこいい男だろ?」
「口だけはね!」
「おい!」
「あはは!冗談だよ!そう言えば、これからは……」
「アンノウン討伐だよ」
「いける?」
「やらなきゃダメだろ?」
「そだねー!って!道行k「……ますたー」」
「分かってるよ!」
俺は右手を後ろに振るった。
瞬間、後ろから襲いかかってきたアンノウンは消えて上へと帰っていく。
「……見えてた?」
「まあな」
「え!本当に強くなってる!弱かったのに!」
「なんでちょくちょくディスるの?」
「あははは!」
笑って誤魔化しやがって。
「……いっぱい来る」
「みたいだな」
避難所へわざと誘導されていた?でも、村の人を殺す意図はなんだ?何が目的だ?
ただの大量虐殺か?
徒党を組んで、俺か愛が踊らされて敵はここの場所を見つけた。やっぱり、意思がある……。アイツらも生きている……。
本当の殺し合いをしているみたいな……。小さな戦争のような……。
「……ますたー、くる!」
今は考えても仕方ないか!
目の前にいる大量のアンノウンを始末しないと……!
「愛は左手の敵を!」
「おっけー!どうやら副隊長みたいな感じの装備アンノウンがいるから少し時間かかるね!」
「わかった」
副隊長……?
そんな言葉にひっかかりながらも俺はアンノウンに猛進して行く。
攻撃とか作戦を仕掛けられる前に倒すのが吉か!
相手は大砲の様なものや、銃部隊、剣を持った兵士が組織だった隊列を組んでいる。
まとまってんならやりやすい!
周りにも敵が何体もうろちょろとしている。
愛も俺と同じ考えか。先に攻撃を仕掛ける。
「うーん、やっぱり、あの子がいないときついなぁ」
ぼそっと愛がボヤいたその言葉に心当たりはなく、一瞬モヤッとする。
「……集中」
「あい」
怒られた。
「「一閃!」」
俺と桜の声、意識はリンクした。
轟音と共に紫帯びた電撃はアンノウンを、一網打尽。
それを食らってもなお残るのは後ろに構えている盾部隊プラス指揮官だった。
「「二連」」
そして、一閃を打った瞬間、予測、もう一撃をそいつらへとぶつける。
「……さすが。分かってる」
「リスク管理は大事だろ?」
「……うん」
敵はそうしてその場から消え去る。
「すげー!!!」
と、歓喜の声を上げたのは愛と、和子や、シェルターに避難している皆だった。
「な、なんで出てきてんだ……!」
「いや、すごい音したから。出てきちゃったわよ」
「もう、問題ないから早く入ってろ。戦いが終わったわけじゃないんだぞ?」
「……ますたー、かっこいい」
「だろ?」
「そ、そうね。なんか雰囲気変わった?」
「そんなことないよ。はい、お前らが傷つくのが怖いから入っててくれ」
「わかったわ……。道行も気をつけてね」
「ああ。澪も……、和子もな」
「は、はい……!」
「大丈夫……。俺が絶対守るから!」
「はい……。分かっています。道行さんは、私を助けてくれたから……」
「ああ」
心配そうにこちらをチラチラとしながら戻る澪と動揺せず凛とした姿で戻っていく和子。
和子、澪のことを頼んだぞ……。
苦戦をしていないが周りが邪魔そうな愛。初めて対等に加担が出来そうで正直嬉しい。
「道行くん!手出しは無用だよ!」
「え?」
「……つらたん」
「俺の気持ち読みとるな、桜」
「……ふふ」
俺は愛の戦いをマジマジと見るのは初めてな気がする。
いっつも一撃だしな。桜と会った時は目の前のことで必死だったし……。
愛と対峙する相手は桜と会った時の敵と類似し、空を浮遊する。
シルエットは完全に機械といか、ロボットというか。何かが操縦してそうだな。
右腕はガトリング砲、左腕はランスのような接近武器になっている。背面に加速装置、多分中に手榴弾や、ビームライフルとかも入ってるのだろう。
物騒だな。こちとら生身だぞ。
……まあ、あいつイコール攻撃力みたいな所あるけど。
愛が仕掛ける前にアンノウンはガトリング砲を無差別にぶっぱなす。
あ、危ねぇ!!
「にゃっ!道行くんの方まで狙うとは!ちょっと怒っちゃったよ!!」
愛はガトリング砲の玉をう、受け止めた!?
自分の間合いに入る全ての攻撃を掌で受け止める。
「私はね……?戦闘で負けることは許されてないの!そういう特徴だからね!最強の名を謳って、道行くんのために使える、その高揚感がまた私の力を引き出す……。そして私は討伐者、アンノウンの真正面の攻撃に対してはほぼ無敵!!どういうことか分かるよね?」
怖気付くアンノウンに対し満面の笑みを浮かべる愛。
アンノウンは、ガトリング砲を捨て、背面からビームライフルを取り出す。
即、キュイインと貯める音が聞こえる。が。
「そんな時間無駄だよ?一対一になった時点で副隊長なんてゲームオーバー」
愛は、ジャンプした。そして、アンノウンの目の前へと現れる。
ビームライフル砲が溜まった瞬間、愛はそれを右手で握りつぶす。そして、逆の手でアンノウンの顔面を抑え急降下、地面に叩きつけた。
轟音が鳴り響くと共にアンノウンは粉々に粉砕され、その場から消えた。
「すげえ」
以上が俺の感想だった。
「でしょー!」
とニコニコしながらこっち来る。怖い。
「でもまだ油断ならないよね!さ!アンノウンを片っ端からやっつけるよ!」
ここまで頼れる味方はいないんだろうなあ。
と、関心しながら桜を手に村を駆け回る。
「どこもかしこも討伐者達がアンノウンと戦ってんな」
「……多すぎ」
キリないんじゃないか?という程だ。終わらない怖さというか。
「……この間みたい」
「ああ、あのアーサーの」
「……そそ。あの時は一撃で引いたみたいだけど」
「今回はそうはいってないよなぁ」
「規模も違うしねえー」
「そう言えば避難所の所は一切いなくなったよな」
「……確かに」
「あれ以降は出てこなかったねえ」
「何かトリガーなんかがあんのかな?」
「……見つけないと無限湧き?」
「経験値稼ぎだね!!」
「洒落にならん」
さっさとみんなを安心させたいところなんだが……。そうもいかなさそうだ。
「……あそこ」
「ん?」
「なんかアンノウンに囲まれてる」
「え!?」
桜が剣で示した方向に顔を向けると円形に囲む形で中心にいる何かをアンノウンが襲っているような図が見える。
「なんか、懐かしい」
「……どうしたの?」
「あはは!いじめられてるじゃん!」
「俺への心の気遣いなくて傷ついた」
「にゃはは!」
「笑うなぁ!こっちは至って本気なんだよ!」
「ごめん!ごめん!でもお腹痛い!」
「ひでぇわ!」
「……言ってる場合じゃない」
「おっと、そうだな!」
桜と俺はアンノウンの群れへの真ん中に入るよう跳躍した。
人が真ん中で蹲っている。
赤色に染まったフワッと弄んでるショートの髪型を上から見下ろしながらアンノウンとその人の間合いにたった。
「……三つ目の技」
「仕掛けるのか?」
「……うん」
「どうすんの?」
「……一閃打って、二連して、三千」
「一からやらないとダメなのか?」
「……ううん。かっこいいから」
「そういう考え嫌いじゃない」
「……だと思った」
「まずは」
「……うん」
「「一閃」」
いつも通りに縦に一閃。電撃を一撃放つ。
するとアンノウンは4分の1消滅。他のアンノウン達が武器を一斉に構える。
「……やらせない」
「遅い!」
「「二連」」
敵の攻撃前に剣を下から上へと振るい、敵の踏み込む位置を予測し剣戟を放つ。
そうして、アンノウンは半分以下に減る。
多すぎてこれ以上は対処がきつい。
「……いくよ」
「ど、どうするんだ」
「……敵を三千の艦隊が一網打尽」
「具体的にお願いします」
「……カッコつけたのに」
「それどころじゃないよね?」
「……ごめ」
ノリが軽いんだよね。
「……飛んで」
「おう」
俺は支持されたままアンノウンの頭上が足元に来るほどの跳躍を見せる。
「……私をアンノウンの集団に投げ入れて」
「え?」
「……いいから」
「お、おお」
困惑しながら、俺は桜をアンノウンの元へ投擲した。
桜は地面に突き刺さる。
何だこのシュールな絵面は。
「……失敗した」
「締まらねーな」
「……拾って」
俺は椅子に座ってペン回しをしていた時に遠くの方にペンを落とした時のように汗汗と恥ずかしがりながら桜を拾った。
「何やってんだい」
「……すまん」
すまんて。
「……桜を下に振りかざした時、三千、って叫ばなかったから」
俺が悪いの?
「分かった。次は上手くやる」
「……うん。ていくつー」
やりたい放題か。
俺は今一度桜をアンノウンに放り込む。
「「三千」」
そして、落ち着いた声でそう発した。
刹那、桜は自らの真剣から幾千もの剣をアンノウンに突き刺した。
「えぐ……」
そして。
「俺なんもしてない」
「……桜の強さわかった?」
桜は俺の右手に戻ってきた。
自分で動けるじゃねえかよ。
「いや、アンノウン全滅だけども。三千、って三千の剣?」
「……そう」
「一人では出来ないのか?」
「……ますたーの強さ次第」
「そのレベルに達したと?」
「……そゆこと」
「じゃあ、俺も役立ったということだ」
「……よく分かってる」
「よし」
自分持ち上げないと心折れる。
「って、大丈夫だったか?」
俺は下に蹲っている男に手を差し伸べた。
「な、なんで……」
「ん?」
「なんで助けたんスか!」
男は俺の手を払い除けてそう言った。
「えー?」
「……死にたい人?」
「何でってそういう役目だから仕方ない」
「全員が全員助けを求めてるなんて勘違いしないで欲しいっス!」
「そ、それは……、ごめん。勝手に助けたのは俺だよな……。じゃあ、アンノウンの前に立って死んでくれや」
「え?」
「え、ってなんだよ。死にたいんじゃないの?」
「いや、え……?」
なんで動揺してる?生きたくないならいいじゃん……。
それって結局。
「死にたくないだけだろ?」
「……そ、そんな馬鹿な!」
「じゃあなんで助けて欲しくないんだよ……」
「あれ……。いや……。一瞬、死にたいって思っちゃったんス。すみません。気が動転してました……」
「なんか、理由があるんだな?」
「はい。俺は生きたいのは事実っす。ただ、役目が……」
「嫌なのか?」
「……俺は嫌でも何でもかんでも引き寄せてしまうんすよ」
「何でもかんでも?」
「さっき囲まれてたやつもそうなのかな!」
「そっす。謎に人が集まったり、それこそアンノウンを引き寄せたり……」
「大変だな」
「そうなんす……」
「でも剣持ってるってことは討伐隊の一員か?」
「はい」
「アンノウンの引き付け役か」
「……はい」
「聞くだけ聞いたけど、やっぱよくわかんねえや」
「え?」
「お前がそんなに生きることに執着する意味」
「……?」
「だってそうだろ?そんな役目持ってて生きるのが辛くて……。負の感情ばっか持ってて、生きてる方がつらいと思うけど」
「いや!死ぬのは怖いっすよ!」
「先が見えないから?結局死ぬのは一緒だろ?未来が見えないのは一緒だろ?」
「いやでも……、自分で終わらせていい命なんて」
「理由なんてない?か?じゃあなんで終わらせちゃダメなんだ?理由を教えてくれよ」
「そう、言われても」
「わかんないだろ?」
「あんたは」
「ん?」
「あんたは生きているのがつらくないんすか!?」
「つらいよ」
「じゃあなんで!!」
「俺が勝手に死んだら誰がこいつらを守るんだよ。助けてほしいとせがむ人を守るんだ?俺はやることがあるから生きているだけだ。楽しいから生きてるだけ。楽しくなりたいから頑張るだけだ」
「勝手っすね」
「そりゃそうだろ。俺の人生だ。俺のわがままくらい突き通させろ」
「じゃあ俺の生きるって決めた人生を否定しないでほしいっすよ!」
「いや、誰も否定してないよ。お前が生きることに必死になってるから聞いてみただけだ」
「……そっすね。すみません」
「お前はさ」
「はい?」
「お前はどうやって生きていきたいんだよ」
「お、俺だって!人と笑いたいっす!自分の役目を発揮して楽しくいきたいだけっす!」
「そうか、じゃあやればいいじゃん」
「そんな簡単にいくわけ!」
「隊やめればいい話だろ?ほかに使い道はいろいろあるんならそうすればいい話だろ?それとも隊を抜けるのが怖いのか?」
「今までやってきたことが全て水の泡になるような……」
「死にたくなるまでやってか?」
「……」
「道行君、ちょっと意地悪が過ぎるよ」
「愛」
「言ってることはごもっともかもしれないけど、少し感情が入ってるから……」
「あ、ごめん。別にお前の生き方が悪いって言ってるわけじゃなくて、素の疑問で」
現実はそんなんばっかだから……。
「い、いや、図星ではあるので……。こっちも気が動転していて……。申し訳ないっす」
「とりあえず自分がしたいようにするのが一番なんじゃないか?サポートしてやるからさ」
「……うす」
「……見て、集まってきた」
「うわあ」
周りにぞろぞろと集まってくるアンノウンに少し冷や汗をかく。
「すみません……。俺のせいなんすよ。おいてってもらって構わないっすよ」
「それはできない」
「な、んでですか?」
「生きたいんだろ?」
「そうっすけど……。あんたが怖い目に合うようなことは……」
「どいつもこいつも……。俺が助けたいだけだ!俺のエゴを勝手に心配すんな!誰かがつらい思いするなら死んだ方がましだ!」
「なぜそこまで、言えるんすか」
「それが俺の生き方だから」
「……」
「俺の全部なだけだよ……」
「……凄いっすね。わかり、ました」
そんな話をしているうちにわんさかと現れたアンノウン達は戦闘態勢を整えていた。
「それはいいとしてさ!アンノウンどする?」
俺たちは相手と距離をとりながら話を進める。
「……待避?」
「それじゃあ村のみんなが」
「あそこは確実に安全ってわけじゃないんす」
「じゃあ俺たちが倒すしか方法はないか」
「そだねー。でもキリがないよー」
「……それ」
「…………副隊長各みたいな奴いませんでしたか?」
「ん?」
「今まで戦ってきたヤツらの中には司令官みたいなやつがいるんす」
「……なんとなくわかる」
「うす。そいつらが要は俺らで言う隊長とかのたぐいなんすよ。なんで、そいつらを倒せばあとは退散するか、ゴテゴテになって殲滅しやすくなるかと」
「……なるほど」
でもどうやって……。
「敵はただの司令官では無いんすけど、最後の砦ではあるんす」
司令官、そして、最後の砦……。
隊をまとめるにはどこが1番俯瞰して見れる?……言葉通り空……。いつも上から現れるアンノウン……。
「上から見てやがるか……?」
「それが正しいかもしれないっすね」
「……じゃあ上のやつ叩けば終わり?」
「そうしたいんですが、空中には俺たちは……」
「どうやっていけばいいかわからんな」
「お、俺が帯寄せるっす……」
「え?」
「それがこの隊での俺の役目なんすよ……」
「でも、怖いんだろ?」
「怖いっす。でも、やんなきゃ……、俺がやんなきゃ……、人が死ぬのは嫌っす!みんな怖いって分かってるから!」
無意味に生きる意味ってやっぱり俺には理解ができない……。
「そっか。じゃあ俺たちはお前が死なないように全力で守ってやるよ……。生き長らえて考えたら楽しいことが見つかるかもしれないな」
「そうだと、いいっすね。…………じゃあ、やってみますね」
「ああ」
俺は淡々とその姿を見守る。
赤髪の男は上を見上げて手を空へと差し出す。
目を瞑り、何かの感覚を察知、何か獲物を掴んだように何かを一気に自分の元へと引き寄せた。
刹那、上からどどどどどど!そして、立ってられないほどの地震が起きたのかと思うほどの地響きがなった。
「な、なんだ!」
「……隊長各」
「あれっすね。今回の魂胆は……」
「周りにただのアンノウンもいっぱいいるけど」
「も、申し訳ないっす、自分から引き連れる量は未知数っす……」
どうもどてかい当たりを引いたらしい。
目の前には十五メートル程の人型戦闘機ロボットが立ちはだかり、足元には幾多のアンノウンが同様ながらに戦闘態勢を取っている。
「仕方ないよ!あとは簡単だね!あれを倒すだけ!」
「ありがとな?」
「え?」
「お前がいなかったら多分、終わらない戦いで最後負けてたかもしれない。でも、お前が勇気をだして引き寄せてくれたから、片付きそうだ」
そうか……、俺はみんなに喜んで欲しかったんすね。
こいつは心に思っていたらしい。
誰かに感謝されたくて自分の生きている意味はすぐ傍にあったんす。自分の行動が良かれ悪かれ、他人を動かしている。俺がしっかりしなきゃ行けないこともあるっすね……。
「じゃあ行くか」
「うん!」
「俺らは下のアンノウンをどうかする」
「私は隊長だね!多分私一人でも難しいかもしれないから!」
「少し片付いたらいくよ」
「……キリないし」
アンノウンはほとんど無限湧き。
「そうだな」
まだ力は出せそうだ。守るための力だ。自分がこんな所でへばってちゃ世話ねえや。
と!ここで、このデカブツが見えたのだろう。隊の人達がこちらへと向かってきた。
「大丈夫か!君たち!」
「……今から倒すとこ」
「な!馬鹿も休み休み言え!あんな奴にお前らが適うわけないだろ!」
「……む、決めつけ」
「まあ、みせてやろうぜ。桜」
「……むう」
「!お前は無能の、赤石!」
あっちにこっちにうるさいやつだな。
「……無能?」
「それは間違いないっすね。俺は敵を倒すことは出来ないから」
「……」
倒すことだけが役目か?倒すだけなら誰でも出来る。……でも。
「お前らは倒すだけで頭使わなくていいからいいよな?」
「あ?」
俺は何を言ってんだ。こいつを庇ってる?
俺は上から目線でそんな言葉を吐き、相手を煽るような態度を取ってしまった。
「だってそうだろ?いつ終わるかも分からないアンノウンを倒してれば生きてる価値あるもんな」
「なんだ?煽ってるのか?はっ。残念だったな。本当のことだし、それに誇り持ってるからいいんだよ……そこの何も出来ない奴と違ってな?」
「……お前ら自分たちが正義だとでも思ってんのか?自分たちが全てか?」
「そりゃそうだろ。俺たちが助けてやってんだから!」
「助けてやってる?何様だ?誰が頼んだ?……自分の価値観だけが頼りの奴が周り見えてるわけないよな。自分が全てだもんな」
「……何が言いたいんだ!お喋りの時間なんて俺達にはないからな」
「お前らになんか助けてもらいたくねえ。俺は自分で自分を助けるよ。だから邪魔すんな」
「は?」
「アンノウン達は俺が全部倒すっつってんだ。そこに無能くんのおかげで終止符が打てそうだしな」
「お前ら何言って!」
「俺の方が強い……。邪魔だどいてろ」
「なっ……」
俺は会話中の相手の腰をおるのではなく、腹を殴って会話を終了させる。
「赤石……だっけ?」
「は、はいっす!」
「今ここでは誰よりもお前が優秀だよ。俺はそう思う」
「…………ありがたい言葉っす……、本当に……、本当に……」
さっきも言ってたけどこんな会話してる場合じゃないよな。愛も戦って……。
!!
「大丈夫か!?」
愛は下に這いつくばっている。
「……イテテ。くそー!油断した!」
何とか無事みたいではあるが、所々に怪我を負っている。
相当の手練なのが見て取れる。
「大丈夫だよ!もう先こいつ倒しちゃった方が早いね!」
「だな」
「って思ってたんだけど……。想像以上に強くてね……。相手も進化してきてる……」
俺たちの力に対して知恵を振り絞って戦闘を行ってるような。頭が柔らかいんだ。
「よし、俺も手伝う!」
「うん!というかちょっとの間任せていいかな?」
「??」
「十五分くらい時間が欲しい」
「……それだけあれば勝てる」
「うん!信用してる!でも万が一ね……。今の道行くんは強いから、大丈夫だってわかるよ。頼んでもいい?」
「……何するかはわかんないけど、分かったよ。なんか事情があるんだろ?じゃあ食い止め……、倒して待ってるよ」
「うん!」
愛は全速力で村を出た。どこへ行くのかは誰も知らない。
「一人、か……」
「……桜もいる」
「そうだな。二人で俺たちだけで行けるよな」
「……もち、桜は最強、ますたーも、最強……!」
愛が苦戦した相手……。俺が力振るわなきゃ誰がやるんだ!
俺は真っ向からアンノウンの群れと、強大なアンノウンと対峙する。
アンノウンの大群を剣の一振で薙ぎ払う。
よし、まだ、……体を扱える。
群れのアンノウンを掃除してから大型ロボットアンノウンに攻撃を仕掛ける。
まずは小手調べに、頭に一太刀ぶち込んだ。
これを相手は避けることなく、いや、交わす意味がなく、そのまま剣は頭と接触する。
……無傷?
その言葉通りの意味だった。
相手の頭は傷一つついていない。
無敵かこれ。
「「一閃!」」
俺たちは距離を保ち一撃を仕掛けた。
電撃はアンノウンの胸元にぶち当たる。
「ま、じかよ……!」
下を見るとどんどん集まってくる討伐者とアンノウン。
……下はそのまま任せられそうだ。あんなけ一人でやるって言っといて、情けない。
こいつに!傷さえ与えられない。
「……ますたー」
「ん?」
「……気づいてない?」
「何がだ?」
「……体力、衰えてる」
「俺の?」
「……うん、さっきの半分も出てない」
「まじ、かよ……」
「……まずい」
相当。やばい。
体の限界か。まだ力が出せるのは分かってる。……でも、体がついて行かない。体はアスリートでもなけりゃ、一般人より劣る体型だ。
魂が燃えようとも、体は別だった。
「でも!やらなきゃな!」
「……それでこそ」
負けるかもしれない。でも、ここで全力出さないと結局、悪夢を見るだけだ!
ふと前を見るとロボットはただの拳を体全体に接触させる。
刹那、轟音と共に土煙は舞い上がる。
俺は間一髪のところで右に避ける。
「……威力、えぐ」
ロボットのパンチは地面を軽く抉り取り、食らったら即死だぞ、と語っていた。
万事休す、か……。
いっちょ前のこと言っといてこのザマとは我ながら恐れ入る。
「桜……」
「……何?」
「倒せる方法が見つからんのだが、四つ目の技とかあるのか?」
「…………あるよ」
桜はいつもより間をあけて答えた。
分かってる。今の俺じゃ、ってことだろう。でも、もうひとつ分かってるのは、使わないと勝てないってことだ。
それでも勝てるかなんて不安だ。相手に攻撃を与えられないからな。
「……四天」
「それを打つにはどうすればいいんだ ?」
「…………ますたーの命を削って相手の命を絶命させる。諸刃の剣。……使ったらいつまでか、戦いは不能」
「リスクしかないな……。……でもやんなきゃ」
「……おすすめしない」
「でもこれを打たないと、五も出来ないんだろ?」
「………………うん」
嫌がってるのも分かる、勇気を持って打とうという意志が垣間見えるのも分かる。
桜に随分辛い思いさせてんだな。一発打って楽に……。
「…………全ての憎しみ、怒り、感情を桜に込めて、体全体の力を桜に託して。…………放つ」
「……でき、ない……」
「…………」
こいつが俺の感情を全て背負う?あの気持ち悪いもの全部?出来ないだろ……。そんなこと!
「……でもやらなきゃ」
ロボットの攻撃は止まらない。
幾人もの討伐者を無差別に葬る。
「くっ……!」
ロボットは剣を背中から持ち出した。
それを俺に向かって振りかざす。僅か一秒のあいだに。
早すぎる……!
「……いいよ。打って!」
「桜」
「……怖いのは二人一緒。桜にますたーの感情を受け入れるなんて造作もない。……桜はますたーを。ますたーは桜を」
「ありがとう……」
俺は怒りや恨みなんて感情は、そこら辺に置いてきたと思ってた。でも、すぐに沸き立つ感情だった。
今の状況で桜を苦しめていること。アンノウンという謎の生物が人を殺し脅かすこと。討伐者って奴らが結局周りを見ていないこと。…………現実で誰もかれもが何も知らないこと、価値観をぶつけあってるだけのこと、極端な考えしか出来ないこと、なんで、出来ないんだと、怒り、恨み、哀れにさえ思う。
みんな人じゃないか……。なんでそんなに支えあえない、罵りあうんだ。だから進まない。何も生まれない。人それぞれに特徴があって何かしらの影響を与えてて……。腹が立つ。何も思っていない、周りにも、それをどうにも出来ない自分にも。
どんどんと感情が桜に流れ込んでいく。
桜は……、悲しんでいるのが伝わる。俺の気持ちを理解してか、何かは分からない。
それに加え、体全身の力を桜へと込めて、強く桜を握る。
なんで、俺は……泣いてんだ。
ボロボロと涙を流しながら、俺は飛んだ。
ロボットの脳天に向かって飛んだ。そして、放つ。
「「四天」」
弱小の言葉の裏に強大な憎しみが現れる。
それは暗黒となって現実に現れる。ロボットを殺すための力。それだけの憎しみを黒を桜に纏いながら振るった。
無音。
剣が切った音も、ロボットが倒れた音もない。
でも、そこにロボットの姿はもう無くなっていた。
「……ますたー、頑張った」
「お前もよく耐えたな」
「……辛い、ね」
「そうだな」
倒した、という実感はない。しかしその裏にある罪悪感で確認する。俺はロボットを殺したんだって。
アンノウン側の事情は知らないけど……、あいつらだって生きているんだって実感してしまった。
刹那に、下にいたアンノウンは消え去っていく。
「あ、やば……」
安堵した俺は体の全てを脱力した。
「……大丈夫?」
体が動かない。何も出来ない。喋れない。
そんな俺を人型になった桜が支えてくれた。
地面へとゆっくりと下ろして。
もうすっかり夜が明け明るくなってきていた。
太陽は無慈悲に登ってきた。また今日が始まるんだ。
そして愛は帰ってこない。
大分予定より遅れてしまいました。
新しい作品を書こうと思ったらすぐそっちに没頭して厳かになってしまう。
いけません。
両方ともできるように努力してやろうかな、と思うだけ思っときます。
では、また!




