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若葉マークの姫君  作者: May Packman
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ギリシャ文字には詳しい方です

 私は一年κ組に振り分けられました。

 下駄箱を入ってすぐの壁一面に、クラス名簿が書かれた大きな白い紙が張り出されていたのです。鼓動を速めながら左から順に自分の名前を探す旅に出ると、拍子抜けにもほどがあると抗議したくなるくらいあっさりと見つけてしまいました。

 ――イチネンケーグミ。いえ、どうやら違います。良く見ると、《K》がいつもより丸みを帯びたフォルムをしているではありませんか。これはギリシャ文字のようです。ということは《ケーグミ》ではなく、《カッパグミ》。

 なんとまあ可愛らしい。気に入りました。

 同じクラスの他の方の名前を追ってみましたが、知っている名前は見当たりません。知り合いはいないようです。少し寂しいけれど、これこそ新たなスタートを切るにふさわしいシチュエーションではありませんか。むしろ喜ぶべき事態。ああこりゃめでたい。決してヤケになっているわけではありません。誤解無きよう。何事も前向きに捉えなくてはいけないのです。私には灼熱の青春が待っているのですから。


宜しければ短編、あるいは他の長編も御座いますのでご清覧下さいませ。お気軽に感想、評価をお願い致します。

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