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鋼鉄四重奏  作者: No-DATA
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戦車乗リノ日常ト戦争ノ影

「注意」 趣味で始めた小説です。誤字、脱字が多いと思いますが、ご了承下さい。


作者は、学生のため、投稿の間隔が開くことが有るかもしれません。ご了承下さい。

-1939年-第二次世界大戦が起こらなかった世界。太平洋上に突如日本より一回り程大きな島が現れた。それは、「ナーヴェスナ帝国」と名乗り、政府があり、国民おり、軍隊があった。そして、ある出来事が原因で、緊張が高まり、戦争が起こった。


戦争はいつも、些細なことで起こる。この戦争の引き金は、ナーヴェスナ帝国の大型作業船が数隻、海底油田のプラント建設作業をしていたところ、軍艦に間違えられ攻撃されたことにある。


この事件そのものは大きな出来事に感じられるが、その後9年近く戦闘状態が続き、数千万もの犠牲者を出したことから考えると、とるに足らない出来事に感じられる。


何故この戦闘状態が9年近く続いたか、それは、イギリス ロシア アメリカ 日本 ドイツなどの大きな軍隊を持つ帝国主義国家対ナーヴェスナ帝国だったからである。


これだけを聴けば、帝国主義側が有利に思うだろう。だが、ナーヴェスナと他の国の間には、圧倒的な技術の差があった。そのため、いくらナーヴェスナが数で劣っていても、同盟軍側は苦戦し、数で押す同盟軍と、技術力でそれを潰すナーヴェスナの戦闘は長引き、1948年停戦という形で一時的に平和と呼べる状態になった。


だが、その間に戦争に参加した国の総面積の三割がナーヴェスナ帝国の物となり、国民、兵士合わせ10000万人もの犠牲者を出した。日本も、北海道と東北地方の一部を占領された状態で停戦になり、3分の1近い国土を失った。


-2018年- 日本は社会主義になり、大日本帝国軍が日本国自衛軍となって50年、停戦状態にってから70年がたったこの時、年号が正世せいよになって、30年目の年だった。


  柴田俊成 中尉、31歳 陸上自衛軍、第8機甲師団所属、6第戦車小隊、隊長、 趣味、アニメ、アニソン鑑賞、読書の、何処にでもいる、部下の尻に敷かれるタイプの、・・・自衛軍人である。


 -2018年 6月5日-栃木県練兵場-


 「ヒトマル各車、目標確認」自分の指示で4輌の戦車が砲塔を静かに旋回させ、4500メートル先のそれぞれの標的に砲身を向け、発射準備が整ったことことを知らせてくる。 


「撃て!!」


その短い言葉のすぐ後に、ガウーンと、全身を麻痺させるような、心地よい音と振動が伝わってくる、その数秒後に、遠くで土煙が上がり、さらに数秒遅れてダンと、砲弾が着弾する音が聞こえてくる。標的の、白く塗られた縦横2,5メートル程のベニヤ板は、標的から木片へ降格される。


「ヒトマル各車前進」


この指示で4輌の鋼鉄の猛獣は、ガルルルル・・・と、威嚇するような音を出し、1200馬力の液冷ディーゼル・エンジンを始動させ、砲塔を横に向けたまま、意外と静かなエンジン音を響かせながら、時速30キロメートル程まで加速させる。


「ヒトマル各車目標確認、」


柴田は、発射準備が整った知らせを4回聞き、戦車を走らせたまま、指示をだす。


「走行間射撃、撃て!!」


砲弾は命中、先ほどと同じように標的は、木っ端微塵になる。

次の指示をだす。


「ヒトマル全車停止、状況終了。」


その後、戦車を練兵場の整備班に渡すため、ヒトマル四輌を整備場の裏手まで走らせ、しばらく待てとの指示があったので、整備場の裏手でしばらく待っていると、戦車の操縦士用ハッチが開き、中から頭だけだして喋りかけてくる綺麗な黒髪を肩で切り揃え、冷酷ともとれる恐ろしく無愛想な顔をした女性がいる。


名を真鍋千鶴といい、この戦車の操縦士をしている伍長である。


「隊長、今日の訓練、全体的に見てどうたったでしょうか、」


無愛想な顔で突発的にそんな質問をしてくる。


「よく出来ていたと思うよ。」


特に問題もなかったのでそう答えたが、直後に、激しい後悔に襲

われる。


「そうですか、では、有能な部下にジュース奢ってください」


「いや、それとこれとは、話は別だか・・・」


「奢ってくださるんですね。ありがとうございます。」


言い終わる前に返され、固まっていると、横から声がした。そこには、メガネをした。22~23歳くらいの青年がいた。倉田祐介といい、生意気だが、腕は本物の上等兵である。


「また、ジュース奢ってくださるんですね。ゴチになります!」


「ま、待て、まだ奢るとは・・・」


「おーい、また、小隊長がジュース奢ってくれるってー」


こちらも、話終わる前に小隊の全員に、大声で伝えている。


「「「小隊長、ゴチになります!!」」」


小隊全員から、元気すぎる声がきこえる。


「またか・・・」


そう、「また」である。1ヶ月に一回ある、実弾演習の度に、この流れに乗せられてジュースを奢る羽目になる。


戦車一両に3人、ジュース一本130円、自分の分を抜いて130×11で1430円だが、一人どこかの遠慮を知らない生意気砲手は、一本160円の500ミリリットルボトルを選ぶので、1430円+30円、計1460円・・・痛い・・・主にココロと財布が、


ちなみに、この後小隊の副隊長の、河口哲治少尉に、ジュースのお礼という名のお情けで、昼飯を奢ってもらうのもいつもの流れである。部下に情けを掛けられる上司というのは、なかなかに、カッコ悪い。


その後73式大型トラックの荷台に乗り込み駐屯地へ戻って、河口少尉に昼飯のトンカツ定食を奢ってもらう。


昼休みに河口に、今日の愚痴を垂れ流した。この愚痴も、演習があるたび言っているが、文句を言わずに聴いてくれる。今度河口には、160円の、ジュースを奢ってやろう。


-そんな戦車乗りの日常-


-この時、停戦協定が破られ、再び戦闘状態になる、一週間前だった。-



今回は、戦闘シーンは無く、あらすじと、軽いキャラ紹介だけでしたが、次からは、戦闘シーンと、新キャラ入れようと思います。

主人公 柴田中尉の、敷かれっぷり、どうでしたか?楽しんでもらえたなら幸いです。

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