表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/75

8歳

終に私も8歳になった。

ほんと時が経つのって早いよね。

もう高学年なんだよね、私も!

日本の数え方で言うとまだ小3だから高学年ではないけど…

こっちではもう上に2学年しかいないんだもの。

ニールやリンサが卒業し私もまた一つ大人への階段を上る。


そして新たな新入生が入って来た。

今年は4人。

その内の一人ウガルドが今年の注目株だ。


とても力が強い。

単純な力比べならゾラードでも勝てないかもしれない。

ブレイクだったら圧勝するだろうけど…


なんて一瞬でも考えちゃう私も十分にブレイク信者かもしれない。

ニールやリンサの事笑えないな。


新しい生活に胸を躍らせながら自宅に帰るとお婆ちゃんからラグリム君からの手紙を受け取った。

相変わらず几帳面な字で「ミリアへ」と書かれた封筒に懐かしい気持ちがあふれてくる。

もう3年も会ってないんだもんなぁ。


すぐに部屋へ戻って手紙を開いた。



『お久しぶりです、手紙を出そう出そうと思っている内に季節も

 とうとうもう冬になってしまう。


 うちの母さんがそういや今度ミリアに教えたい事があるみたいだ。


 最近は俺も同室の奴に手紙ばっかり書いてるって冷やかされる事が多くてねホントあいつめ!

 んで、今も奴に見つからないようにこっそり書いてるんだ。


 俺は帰ったらミリアに伝えたい事があるんだ…今更笑っちゃうか?

 言えずじまいになるのはやっぱり悔しいからココで書いてしまえ!


 ルビーのようなミリアの瞳に一目ぼれ

 してたんだ…改めて書くと恥ずかしいな。

 テトラの花を君に捧げたい。』


何これ。

ラブレター??

ルビーって別に私赤目じゃないし…それともこの世界ではルビーって赤くないのかなぁ。


私はこの手紙に違和感を覚えながら深く考えなかった。

ちょっとからかってやろうとこんな手紙を寄越したんだろうなって、軽く考えてしまったの。


「ミリアちょっと話があるの」


そう言って部屋にやって来たのはお母さんだった。

こんな昼間に帰ってくるの珍しいな~って思いながら顔をあげる。


「お母さんね、再婚しようと思うの」


ダメだと反対する理由は私には無い。

なんせ私の中身はとっくに成人した大人なのだ。

だまって頷く私にお母さんは続ける。


「だからね、来週から新しいお父さんの所に引っ越すからね」


また急だなぁと思いながら私は黙って頷く。

どこの人だろう?私知ってる人かなぁ?

なんてのんびり考えていた私はまさかこの町じゃなく隣の村へ引っ越す事になるとは少しも思ってなかった。


そしてそれはヤルベお兄ちゃんや他のみんなとのお別れに繋がるんだって事もこのときの私には少しも思いつかなかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ