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7歳③


翌日、早速ファナに頼んで機織を教えてもらえることになった。

わーい!

うちのお婆ちゃんは農作をしてて機織はやっていない。

お母さんも旧友のやっている食堂のお手伝いをして働いているので多分やってない。

確かめてないけど王都に居たときもやってなかったから、まぁ毎日ほぼ休み無く働いているので私もあまりムリを言えないのだ。

働いているのだって私の為だって知ってるしね。


そこまで考えて私は重要な事に気付いた。

そもそもこの家に機織の機械がない!

あれって相当高価なモノだよね?


本格的にやりたいってなったらあの機械を私が買う事になるんだろうけど…

うーん、あの男達から貰った餞別は確かにまだある。

けれどそれを使って買ったとしても家族がそんな大金をどこから出したのかって不審に思うよね。

私だったらまず犯罪を疑うレベルだよ。


そうしたらあのお金の事をお母さんに言うしかない。

絶対に悲しむのが解るから出来ればまだ伝えたくは無いんだよね。


いやいや、良く考えれば教わる前に道具の心配ばっかりしても仕方ない。

とりあえずはファナに借りてその後の事はその時に考えよう。



ファナの家にいく。

私の家より村のはずれに近い。

この隣の家がラグリム君の家かー…ぼーっと眺めてからいけないいけないと自分の両頬を叩く。

今日の私はファナに機織を習いにきたのだ!

余計な事は考えるべきではない。


「こんにちはー!」


玄関で挨拶するとすぐにファナが出てきてくれた。


「あ、ミリアちゃんいらっしゃい準備できてるよ」


ウフフっと笑うファナはおっとりしててお淑やかだ。

こういう所にブレイクは惹かれたのかなぁ?


部屋に入ってすぐ大きな機織の機械が目に入った。

今丁度織っている最中で沢山の糸が機械にかかっている。

足で操作する踏み板?のようなものを踏むのと恐らくこれを糸と糸の間に通すのだとおもう縦に長い棒のようなものが置かれている。


思わず手を伸ばした私をファナが慌てて止めた。


「待って!ミリアちゃんが使うのはこっちよ」


そう言ってファナが私に渡したのはA3位の大きさの板の両端に細長い棒が沢山刺さったものだった。

これは…?

板とファナの間を視線を何度も動かして確認する。


「これはね初心者が練習用に使うものなの、私もこれで練習したのよ」


へー…

たしかにやりかけの機械にかかっているものを素人の私が途中から触ったら売り物にならなくなるかもしれない。

いきなりあの機械を触らせないのはよく考えたら当たり前の事だね。


この刺さった棒に縦糸をかける。

そして横糸を通すんだけど、このとき通す場所を右から入れた時と左から返す時では通す場所を変えなくちゃならない。

なのでその縦糸の段差を入れ替えるために縦糸を張った後真ん中に三角の形をした切り替え機を入れる。


その後クシのようなもので押えて形を整える。

これの繰り返し。


ふむふむなるほど!

なんとなく解ってくると楽しくなってきた!


「ミリアちゃん結構スジが良いかも!しばらくはそれ貸してあげるからお家で練習しておいで」


ファナの提案にありがたく頷いて私は初心者セットをお借りすることにした。

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