7歳②
「ミリア!またお手紙届いてるよ!」
家に帰るなりお婆ちゃんに渡された。
白い封筒にミリアへとやっぱり几帳面な文字が躍っている。
「ありがとう!」
お婆ちゃんから両手で受け取って胸の中に抱きしめる。
もう2年経ったのに半年程度しか交流の無かった私にまだ手紙をくれるなんて…
前世で引っ越していった旧友にお手紙書くねって約束しても2~3度しか続かなかったのに。
部屋に戻って早速手紙を開く。
『ミリアが教えてくれた百マス計算の話を皆にしたら意味が解らないって顔になるんだ、ほんとにすっごいビックリした顔!
こっちでも全く誰も知らないんだよ、びっくりだろう?
てっきりこっちでは皆やってるもんだと…
もしや○×ゲームとかも全部お前が考えたのでは?
俺今だから言うけど天才なのはミリアじゃないかと思うよ正直。
ああ、でも魔法の才能はからっきしだったっけ。
まぁ全部が優れてる人間なんて居ないじゃん?』
まるで今の私を知っているのかと疑いたくなる程私が落ち込んだ時に励ましの手紙を送ってくれる。
さすがにそれは無いだろうけど…
そっかラグリム君は○×ゲームとか百マス計算とか王都で流行ってると思ってたんだ。
まぁ明らかに私が必勝法を知っていて勝負を仕掛けていたのに気付いていたみたいだからものすごく流行っていて私がそれを得意気に披露しているのだと、なるほど。
それはある意味で大正解だけど…流行っていた場所は王都じゃなくて前世の日本だ。
ただラグリム君が『誰も知らなかった』っと言うくらいだから転生者が他にも沢山いるってわけじゃなさそうだ。
残念なような、安心したような……
他に転生者が居なければ私の知識はこの世界でチートになる物もあるかもしれない!
そうだなぁ、例えば…例えば…
ほら、すぐには出てこないけどそれは追々考えるとして!
手紙を読み返して思うことはラグリム君も元気でやっているんだって事。
女だからって規定路線を弾かれるなら新しい道を作ったっていい。
私には「前世の記憶」っていう他の人にはないチートがあるんだから!
一般的に学校を卒業した女の子が行く道は2つ。
実家のお手伝いをしてそのうち結婚。
機織、篭編みなんかの手に職をつけて働くそしてそのうち結婚。
まぁどっちにしても結婚するのが当たり前って風潮なのよね。
けどまぁ私としては手に職はつけたいなぁ。
機織とか前世でやった事ないしちょっと面白そうじゃない?
問題はあんまり器用じゃない私に出来るかって事なんだけど…
こればっかりはやってみないとわからないもんね。
ファナが機織名人だって噂を聞いてるし今度教わりにいってみようかなぁ。
それで上手く取り入って友達になれたら理想なんだけど、それは流石に求めすぎか…




