7歳
ハーイ!私ミリア今あなたの後ろに居るの…
あれ、これ前にもやった気がするなぁ。
ついに私が7歳に…そして新入生の季節がやってきました。
ブレイクやミュニそしてレデンが居なくなったのは寂しいけれど3人とも村からでたわけじゃないしね。
ラグリムくんと違っていつでも会おうと思えば会える。
それに驚く事にブレイクは学校を卒業してすぐ自警団に入っちゃったの!
まだ11歳なのに…多分最年少記録なんじゃないかなぁ。
そして最年長になったニールやリンサが今度の先生役だ。
どっちもブレイクの後ろを付いて回ってたイメージしかなかったけどリンサもニールも案外教えるのが上手い。
まぁ成績優秀な人がいい教師になれるとは限らないからね!
私は引き続きディファルの先生を続ける予定です。
もうこの歳で習う予定の九九まで余裕で私はマスターしてるからね。
まぁ前世の20歳で九九が言えない日本人なんて周りに一人も居なかったから何も特別な事はないんだけど…
去年の新入生は5人もいたわけだけど今年は2人しかいない。
しかも2人とも女の子なのだ。
サイドテールが良く似合ってて、左右逆に結んでる。
イーナとニーナの2人は誕生日もなんと3日違い!
両親もいとこ同士お家もお隣っとすごい条件。
まるで双子みたいにソックリな所があって返事がよくかぶる。
そしてとっても仲良し。
親友ってやつだよね。
私には居ないから羨ましい…
まず女の子の友達が少ないもんなぁ。
今友達って言えるのヴィオラくらいだけど…去年のお祭りからちょっとこう、なんていうか微妙な感じ。
でも私は悪くないって思ってるから謝るのもなんか違うと思うし、どうしていいのか判断に迷ってる。
ちょっと避けられてるっていうかさ?
私がゾラードの事をはっきりしてないっていうか何事も無かったように過ごしているのが気に入らないみたいなんだけど…
正直こればっかりは仕方ないと思う。
だって、ゾラード本人に私は何も言われてないんだもん。
周りはゾラードはお前の事好きだーって言ってくるけどわかんないよね、そんなの。
それに私がゾラードの事が好きで両想いかも!?なんて気持ちだったら告白とかするかもしれないけれど…
現状どちらかと言えばお断りしたい。
だから本人から何も聞いてないのに貴方の事好きじゃないなんてこっちから伝えるのはおかしいでしょう?
みんなの勘違いだって可能性も残ってるし。
だから私はゾラード本人から何か言われるまでそれには触れない事にしたのだ。
「ミリアお姉ちゃんこれだけ出来るのに役人になれないなんて残念ですね…」
ディファルに小数点の話をしているといきなりそんな事をいわれた。
え、どういうこと!?
「役人は計算が得意だと有利ですけど…その…ミリアお姉ちゃんは女性なので…」
ここでも出てきた、女だから!
むー!ホントむかつく。
役人は王都に収める税の管理とかする人なんだけど女だと税の事で納得いかない人に襲われた時に勝てないからダメなんだって。
そんなの襲う奴が悪いんだけど…でもまぁ言わんとする事はわかる。
「最低でもうちの兄位は一発で倒せないとなれないと思います」
ディファルの言葉に打ちひしがれる。
せめて魔力が濃ければ可能性はあったけど…
ナソリは実質3位か4位だった。
ぶっちぎりで1位だったブレイク、ペアだけ私は何もしてないから論外として2位は多分ゾラード。
ヴィオラを避けてナソリとヤルベお兄ちゃんが戦っていたからそれさえなければ勝機はあったかもしれない。
後はナソリとヤルベお兄ちゃんどっちが強いかで3位か4位争いって所かな。
身内贔屓でヤルベお兄ちゃんを応援したいけどね個人的には。
そんなディファルを一発でって!
ヴィオラならもしかしたらいけるかもしれないけど…
くぅぅ!やっぱりヴィオラの方が恵まれてるよ!




