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6歳⑰

最近ゾラードとヴィオラの2人がぎこちない。

っと言うよりヴィオラがゾラードを避けているに近いと思う。

あの祭りでの出来事がヴィオラの心の中で燻っているんだろうなぁ。


そして鈍い私でもさすがに解った。


ヴィオラはゾラードが好きだったんだ。

それをブレイクにお前じゃダメだと言われたように捉えたんだと思う。

私から見れば2人はいいコンビに思えるけどなぁ。

なんとかしてあげたい気もするけど外野がどうのこうのするとこういうのって余計に拗れるじゃない?

頬杖をついてぼんやりとしながら思い出す。


前世でも友人の恋愛に巻き込まれて苦労したっけー…

あの時は結局誤解だったと2人が気付いて元鞘に収まったのだ。

2週間以上両方から愚痴を聞かされた身としては溜まったものじゃなかった。

今回だって2人共友達だ。

帰り道ヤルベお兄ちゃんに2人の事を相談してみるとかなり意外な顔をされた。


「外野…?ミリアは鈍いとは思ってたけど…」


その後はお兄ちゃんに遠い目をされて生返事のような微妙な返事しか返してくれなかった。

お兄ちゃんも2人の事については何か思う事があるみたい。

やっぱり早く仲直りしてほしいよね。


翌日ディファルと掛け算について話しながらそろそろ次は掛け算の100マス計算にはいるかなーなんて思ってる。

九九に近いものはこちらにもある。

まぁそれを空で言えるようになるのは私より一つ上の子達ぐらいからだ。


「ねぇミリアお姉ちゃんは誰が好きなの?」


こそっと耳打ちして聞いてきたディファルに思わず私は顔を顰める。

まさかそんなマセた事を言うとは…! 

しかしまぁ私も失恋?したばっかりだし誰が好きって言われてもなぁ。


「しいて言うなら、ヤルベお兄ちゃんかな」


優しいし。

そう続けるとディファルは固まってしまう。

えー…なによぅ。


「そうですか…」


ドッと疲れたと言わんばかりに肩を落とし声も暗い。

それ以上は何を聞いてもやっぱり誤魔化されてしまった。

何か皆に隠されてる気がするけどさっぱりわかんない。

さぁ帰ろうとした所でヴィオラに腕を掴まれた。


「話があるの」


自信家の筈のヴィオラが今にも泣きそうな震える声で私に告げる。

これを断るなんて非道な事私に出来る訳が無かった。

そのままヴィオラに連れられて学校の裏へと連れ出される。

気を使ってるのか他の誰もついてくる様子は無い。


「私、アンタが大ッ嫌いだった」


ヴィオラの大嫌い発言に正直ちょっと落ち込む。

面と向かって嫌いって言われて嬉しい人なんて居ないよ。


「でもこの前の戦いではっきりわかったの、私じゃダメだって」


そんな事無いと思うよ。

って私の言葉を遮ってヴィオラが両手大きく振り上げて大声をあげる。


「アンタは何も解ってない!私が止めなければ少なくともゾラードは一撃入れてた!私はただそれを邪魔しただけなの!」


最後は声が掠れて握り締めた両手がブルブルと震えている。

どうどう、落ち着いてなんていくら空気の読めない私でも言える雰囲気じゃない。


「だから私はもういいの、アンタに譲ってあげる」


あれ、なんだか良くわかんない流れですが… 

譲ってあげるって何を? 


「バカにしてんの!?ゾラードの話よ!」


え…ええ!? 

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