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6歳⑭

ついに始まったお祭り。

私とブレイクは結局「ペア格闘」「障害物レース」「ペアダンス」の3つに出る事に決めた。

勿論10歳までのお子様部門だ。


ペアダンスは日本でいう所の創作ダンスに近いけど一見ゆったりした動きで足をスキップのようなステップ、腕を組んでゆっくり回ったりする感じ。

息が切れるような激しいダンスじゃなくて楽しく踊るのが基本でうーん…民族舞踊ってみんなこんな感じだっただろうか?

私詳しくないからわからないや。


それにしても音楽って大事なんだなぁってダンスに出るって決めて練習しだしてから気付いたよ。

ブレイクに合わせてもらうのにお祭りまでの5日間毎日学校帰りに練習。

2分足らずなんだけど前世の時にやったペアダンスを参考に2人で試行錯誤を繰り返したので中々の出来になってると思う。


…思うんだけど最初にブレイクが微妙な反応だった気持ちが他の皆のダンスを見ていて解る。

例えるならフラダンスの大会でブレイクダンスを踊るような物だ。

うん、ブレイクだけにね!


ほんとはもっと時間があればブレイクには覚えて欲しかったけど5日じゃムリってもんだ。

運動神経すごいし絶対出来ると思うんだよね。

そして出来たらカッコイイと思うのよ!


まぁ…私が出来ないから教えたり出来ないんだけどね。


ダンスは出場者が多い。

私達は後ろから3番目、あんなに練習したんだもの大丈夫だよね?


「心配すんな、笑ってろ」


不敵に笑うブレイクに私も真似して笑う。

ようやく回ってきた私達の番。


「とびっきり驚かせてやろうぜ」


ブレイクの言葉に頷いてみんなの輪の中心へ移動する。

ハイタッチから始まる私達のダンス。

途中視線が合う度に口角があがる。


『楽しい』


私だけじゃなくブレイクもそう思っているのが伝わってくるのが嬉しい。

ダンスが終わった後周りからワっと拍手が広がった。


そして結果発表、残念ながら2位だった。

審査員の大人の中に今までダンスじゃない事で大反対した人がいたみたい。

どこにでも伝統があるのだからそれを大事にする人が居る事は悪いことじゃない…今回は運が悪かった。


「まぁ一番盛り上げたのは俺達だったし、優勝みたいなもんだろ」


少し落ち込んでいた私にブレイクはそう言って私の頭をポンポンと叩いた。

ああ、こういう所がこの人を慕いたくなるんだろうなぁ。


次の障害物レースはそのまま2人で障害物をよけてかわしてゴールに誰が一番早く着くかの勝負だ。

ルートも子供向けにしては中々にハードだ。

川を横断させられるし10メートル近い崖も登らされる。

ブレイクは最初から最後まで私を背負ったまま1位でゴールした。

正直私は後ろからしがみ付いていただけでホントになにもしてない。

唯一ゾラードとヴィオラがブレイクに喰らい付いて来てたけどそれだってブレイクが常に視界に入る程度の距離に居たってだけだ。


「やっぱりアイツか」


ブレイクは時々ゾラードを振り返りながら俺の目に狂いは無かったとか嬉しそうに言ってた。

何がそんなに嬉しいのかわからないけど。


「あいつがせめてあと2年早く産まれてたら…」


とも言っていたのでライバルが居なくて寂しいだけなのかも知れない。

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