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2歳

どうもどうも!

私ミリア2歳になりました。

もう一人で立って歩けるし、言葉もかなり2歳にしてはペラペラなのよ。


末は博士か大臣か、な勢いで両親からの期待を一身に背負っておりまする。


さて、私が2歳になってようやく色々な事がわかって参りました。

私たちの住んでいる場所は城下町だということ。


そしてなんと驚きな事に私のお父さん、騎士なんだって!

すごいよね!

これはお父様って呼ばなきゃだ。

っと言っても実力を買われて騎士までのし上がった人だからお父さんもお母さんも貴族じゃないんだって。

二人共同じ村で育った幼馴染なんだとか…


恋愛結婚だなんて素敵だよね!


おうちがそこそこ裕福なのも納得~。

それからこの世界が剣と魔法のファンタジ-ワールドだって事も判明!

お父様の膝の上で私にも魔法って使えるのかしらってわくわくしてたらニコニコ笑いながら私の頭を撫でて下さった。


「3歳になったらミリアも教会で見てもらおうね」


どうやら3歳までお預けのようです。

ぐぬぬー残念。

聖属性とか判明して祭り上げられちゃったりしたらどうしよう!

転生チートとやらがあるなら是非是非魔法分野に特化してて欲しいなぁ。

魔法使いとか超カッコイイよね!

やっぱり詠唱とかするのかなぁ。

それともステッキとか持っちゃったりするのかな?

いやいや…箒で空を飛んじゃったりするのかも!

お父様の膝の上でうなっている私に頭をポンポンと叩くと


「折角のお休みだし皆で買い物にでも行こうか」


わーいと両手を上げて喜ぶ私を肩に乗せてお父様が立ち上がる。

その後ろをお母さんがその横に並ぶように歩く。


お父様の休みは凄く少ない。

月に1回か2回しかない…日本だったら労働基準法で訴えられてるよね!

ブラック企業まっしぐらだよ。

小さい頃出張で居ないのかと思ってたけど実際には夜勤だったりで変則的な仕事が続いていたらしい。


まぁ要人が他の都市とかに行くときに着いて行ったりする事もあるみたいだけど、子供が産まれたばっかりのお父様には上司が配慮してくれて今のとこなかったみたい。

私もそこそこ大きくなってきたしもうその配慮も期待できないだろうけどってこの前お母さんと話しているのを寝たフリしながら聞いてたんだからね。


安全な所にずっと居て欲しいけどそれもお父様の職業を考えれば無理な話だろう。


お母さんもお父さんが帰ってこない夜はいつも窓際でお月様に向かってお祈りしてるんだよ。

この世界の宗教はキリスト教に近いんじゃないかなぁ。

私はまだ教会?とやらに行った事無いけどお父さんもお母さんもクロスのペンダントを大事に持ってるし。


町でも首から下げている人沢山見かけるしね。


城下町を見る感じでは中世ヨーロッパ風って感じがするなぁ。

前世でこの町並みを見てたら素敵って連呼してた自信はある。

さすがにもう今の私は見慣れちゃったけどね。


あー早く三歳にならないかなぁ。

転生してから時間の流れが遅く感じちゃうよ!

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