-Aldebaran prologue-
皇紀2695年
突如として現れた人外の生物は安寧を図っていた東京に現れ、無差別に構造物を破壊していった。
二時間程で東京は首都としての機能を失い主権は京都に移ることになった。
結果としてこの侵攻は日本の人口の約25%を失い、生き残った者は疎開又は建設途中であった関東地下大都市 ジオフロントに逃げ込むこととなり、さらに関東圏の大部分の支配権を実質上明け渡す事となった。
日本政府は緊急事態宣言を発令し、調査を開始したが、調査隊は全滅。
持ち帰った情報は
海路、空路は完全に掌握されていること。
未知の生物に対して通常弾薬兵器の効果が見られないが、肉弾戦においては若干の効果が見られるが倒すまでには至らないこと
知能が高い生物程人に近い容姿をしており、低い生物ほど四足歩行で獣のような容姿をしている。
といった情報のみであった。
これに対し、日本政府は生物に対し魔族と名付け、各諸国に対し協力を仰いだが、その軍事力を持ってしても通用することはなく、魔族の前にただ沈黙して行くのみであった。
そしてこの日から5年、日本国は暗黒時代に突入して行くのであった。
D計画を極秘裏に進めながら…