お説教会
こうして僕達は、フィスを神殿の近くに送り届けて、それから秘密の抜け道を使い中に入っていった。
今日は“月影の星草”を採りに行っただけなのに“魔物使い”や妖精さんとも遭遇してしまった。
やはりこっそり出ていくのはあまりよくないようだ、そう僕が思っているとそこでカレンが僕の前に立ち止まる。
なんでだろうと思っているとその前に、誰かがいる。
「私達が色々お話をしている中、二人で何をやっていたのかしら」
サナが怒ったように僕達に言う。
どうしようかと思っていたけれどカレンが、
「“月影の星草”の急行がちょうどいまいい時期で、アラタの能力を使うとあのの珍しい球根が採りやすかったの」」
「それで、とりに行ったと。確かに夜は品質がいいものが手に入りやすかったけれど、だからって事前の申し込みなしに勝手に……」
「で、でも……」
といったカレンの言い訳が始まりそうだったが……そこからが大変だった。
言い訳がサナの逆鱗に触れたらしく、お説教タイムが始まってしまう。
その前に話しておきたいことが沢山あるけれど、こちらから何かを言えるような状況にない。
そしてそれから三十分ほどお説教を聞いた僕は手を挙げて、
「あの、サナ、そろそろ話を聞いてもらってもいいかな」
「何かしら?」
「実はかくかくしかじかで」
「! 魔物使いに会ったの? それに“妖精”に“森の眠り人”にもあったって今きているんだ」
「しかもエリザの知り合いらしいよ、でも今日は遅いからお話しできるのは明日になるかも」
そう僕は伝えたのだった。
文章量の調整をいたしました。部数をどれくらいにするか検討中。