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呪い

 どうやら女神様が何かを教えてくれたらしい。

 でも僕としては、


「もう少し手伝ってくれてもいいような気もする」


 と呟くと狐耳の長に笑われてしまった。

 

「女神様は我々人の手でできる事にはあまり干渉しないようですよ。もっとも、最近は“げーむ”とやらに夢中なようですが」


 そういえば新作ゲームがといっていた気がする。

 こんな適当でいいのかなと思っているとそこで、犬耳の小さな子供が一人やってきて、


「この人が、そう?」

「ええ、そうですよ。女神様の客人です」

「この人なら、リリをどうにかできるのですか?」

「そうですよ」

「そうすれば、アン姉ちゃんも帰ってくるかな」

「帰ってきますよ。……だからリリの傍にいてあげてくださいね」

「分かった……」


 といった会話をして、子供は去っていく。

 どういうことなのだろう、僕に何の関係があるのだろう、そう僕が思っていると狐耳の長が、


「どうしましょうか。どこからはなしましょうか」


 困ったようにつぶやくのを聞きながら僕は、


「リリをどうにかできる、とはどういうことなのでしょうか?」

「ええ。実はその、アンの妹であるリリが、たまたまその……“呪い”のかかった道具に触れてしまったらしく、倒れてしまったのです」

「……え?」

「それを解除するために、宝珠を求めてどうやらアンは“魔物使い”と手を組んでしまったようなのです。我々ではお恥ずかしながら解除できませんでしたから」

「それが、僕では解除できると?」

「そう女神様から聞いております。“青の眠りを妨げる風”といった魔法だそうです」

「……分かりました。先に癒しましょう」

「事情の説明などを先にしなくてもよろしいのですか?」


 驚いたように狐耳の長が言って、どうして驚かれるのか僕には分からなかったけれど、


「少しでも苦しむ時間が短い方がいいと思います。僕に出来る事でそうなるならば、そうしたい」


 僕はそう答えたのだった。

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