見覚えのある場所
今後の方針は立った。
だがそれは良いとして、一つ気になったのは、
「どうして神殿の人は一人だけ気絶させなかったんだろう」
「一人だけ、それも一番町側の人が何も異常を感じていないのなら、中の全員が倒されたとしても、“まだ”逃げていないとこちらが思うからでしょう。こざかしい」
ミミが悔しそうにつぶやく。
どうやら時間稼ぎのために一人残されたようだ。
だが“宝玉”の本当の場所は、ミミ達は分かっている。
だから、ミミは笑い、
「偽物の場所に彼女達は行っているでしょうから、本物の方に向かいます。どこからどう見ても全く関係のない場所です。そこで一時的に……“宝玉”を回収しましょう。この里にあること自体危ないかもしれませんので別の場所に移動させてもいいかもしれません」
そうミミが言い、その隠している場所に向かう事になった。
そう言えばミミ達にはクロウの事は紹介していなかったので説明すると、
「まさか、二つ名が“閃光”の!」
「……昔の話だ」
クロウがそうミミに答えていた。
どうやら二つ名持ちというすごい人物だったらしい。
中二的にもえるなと僕は思いながらついていく。
そこでサナが、
「でもまさかこんなことになっているなんて思いませんでした」
「僕もだよ。“魔物使い”が強い事は知っていたけれど、蔓の時は、ミミも結構善戦しているように見えたしね」
「“森の眠り人”のフィスもいましたしね」
「けれど今は僕達もエリザもクロウもいるし大丈夫だろうね」
「そうだね」
サナがそう答えカレンも頷く。
そこでミミが、
「つきました、ここです」
そう言って、僕達にとっても見覚えのあるある場所にやって来たのだった。




