集団回復
路地裏で倒れている人達。
その人達は全員神殿の人達であるらしい。
特に怪我もなく全員が気を失っている。
その点に僕は安堵したのだけれどそこで、さらに先に向かう神殿のおじさん。
気絶した人たちはどうしようと思っているとサナとカレンは神殿のおじさんを追いかけている。
クロウはサナたちを追いかけることにしたらしい。
でも僕はこの気絶した人達を放置するわけにも行かずにいるとエリザが、その気絶した人の首あたりをこつんと叩いた。
ほんの少し魔力が込められていたように見えた。
するとその人はすぐに目覚めたので僕は、説明する。
「ま、まさか突破された何て!」
驚いた用に走り出すそのおじさんを追いかけてくとまた路地裏にという形で僕はエリザと一緒にその人達を起こしながら目的地に向かう。
なのでサナたちよりも結構遅れて広場に辿り着いたのだけれど、そこには、
「ぜ、全然目を覚まさない」
「私も無理です」
サナとカレンがそう叫んでいる。
他の人達全員が上手くいっていないようで、そこでクロウが、
「殴って起こすか」
「! やめてください!」
クロウが力技で解決しようとしていたので慌てて僕は慌ててそれを止める。
代わりに何か魔法を、そう思って選択画面を呼び出して僕は、
「えっと、眠り麻痺その他の状態異常を集団回復っと、“甘露の雨”」
それを選択すると光の粒が雨のように降り注ぐ。
すると倒れていた皆が目を開き、それからゆっくりと体を起き上がらせる。
けれどまだぼんやりとしているらしく周りを見回して、一番早く正気に戻ったのはミミだった。
「! 彼女は、シェルはどこですか!」
ミミは焦ったように叫んだのだった。




