子供扱い
男性の声がして振り返ると、青年がいた。
どちらかというとイケメンの部類に入るだろう彼だが、短剣などを装備した冒険者であるらしい。
水色の瞳に黒髪の人物。
黒い服に身を包んでいて、黒ローブの人達と違った意味で黒が目に付く。
そんな彼は、依頼を見ていた僕達に、
「子供だけで依頼を受けるのはあまり感心しないぞ」
という。
この台詞、どこかで依然聞いた事がある気が僕はした。
何処でだっけと思っているとその人物が、
「ギルドの依頼は子供が片手間にやれるものではない。大怪我をしないうちに帰ると言い」
そう彼は言いだすもそこでむっとしたようなサナとカレンが、
「私達だった魔法が使えるんです」
「そうです、それをすぐに戦力外通告は酷いと思います!」
二人が言い返し始めた。
けれど声をかけてきた人物は嘆息して、
「背伸びをしたいお年頃か。それでも何か依頼を受けたいのだったら、大人に同伴してもらうんだな」
「そうさせてもらいます。まだここには来ていませんが、来たら、今日一日雇えるか聞いてみます」
サナがそう言い返した。
それにカレンが、
「サナ、言い返さずにこっそり私達だけで依頼を受けてしまってもよかったのでは?」
「……この人見張っていそうだし。そういえば聞いた事があったの。ここのギルドに子供だけで依頼を受けに行ったり悪さをしようとしたりする前に、止める女冒険者や男の冒険者がいるって。でも事情によっては格安に引き受けてくれる、そんな凄腕の冒険者がいると」
サナがそう答えるのを聞きながら、あれ、女冒険者? と僕が思っていると、
「あれ、どうしたんだ? クロウだけじゃなくて、サナ達まで」
そう言って不思議そうにエリザが問いかけたのだった。




