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転生後の目覚め⑤

「そ、それで……、鼎様……、この洞窟にはなにか秘密とか……、あるのでしょうか?」


 食事が終わり、一呼吸したときに、言いづらそうにエリが鼎に質問をしたのだった。

 食事中に、鼎、リエコ、エリの3人で雑談して随分と場がなごんできていたのもあり、リエコの従者であるエリがリエコに確認を取らず鼎に話しかけてきたのはまったく違和感はなかった。

 この世界に来て間もない鼎にとって、この世界についてなにか聞かれたってまったくわからない。

 むしろいろいろと教えて欲しいくらいだ。

 そもそも、鼎にとって、この世界どころか、この世界に来る前の記憶するない……。

 なので、鼎は当然のように、エリに訊き返してしまう。


「……秘密とかって、いったい?」

「秘密とは……、ギフトとか……、武器とか……、」

「ギフト? 武器? それらはいったい?」


 鼎に訊き返されて戸惑うエリ。

 エリとすれば、ダンジョンに危険を冒してまで中心部まできた理由は昔の神々が残したギフトや伝説級の武器などの恩恵を手に入れるためにある。

 過去の言い伝えから、一つのダンジョンで、一つのギフトや武器と言うわけではなく、複数の恩恵を受けている。

 たしかに、リエコは始祖龍である鼎と無事に会え、今後も行動を共にするという約束を取り付けれたからいいだろう。

 だが、エリはここまで来たにも関わらず、なにも手にすることができていない。

 ダンジョンに入る前に村で必ず何かしらの恩恵を手に入れて帰ってくると意気込んでいた分、あせっていたのだった。

 だって、そうだろう。これからも村の姫であるリエコと一番の従者でいつづけるためには、何かしらの恩恵があったほうが絶対にいいし、もしかしたら死ぬかもしれないダンジョンに入ったにも関わらず何も得るものがなかったら誰だってショックを受けるだろう。

 鼎のところに来るまでには何も収穫はなかった。自分でやれるだけのことはやってきたつもりだ。

 だから、あとはもうダンジョンの主である鼎に対していささか不敬であると思いつつも訊くしかないと考えたのだった。

 だが、鼎の反応は薄い。……というよりも、反応から察するにまったく恩恵についてしらないといっていいだろう。

 エリは落胆とともに、今までの疲れがどっと出てきて、表情が曇ってしまう。

 リエコとしては、エリの行動は鼎にどんな印象を与えてしまうか、不安でしかたがなくなってきている。

 が、ずっと一緒にダンジョン攻略を目指してきた仲。エリの気持ちはよくわかるし、力を貸したいとは思ってしまう。

 鼎の表情からは、まだ不快に思っている様子もない。

 もしかしたら、内心、寝起きにわけわからないことを訊いてくるな、とか思っているかもしれないが、会話の流れからして、まだ恩恵について話を続けてもよさそうだ。

 だから、まだ鼎に恩恵のことについて訊いても問題ないと思い、


「あ、あの……、鼎様、お目覚めになられて間もない状態で混乱されているのは重々理解しているのですが……、なにかお恵みいただけるものはございませんでしょうか?」



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