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私と彼の恋物語  作者: byとろ
一章:ヴァン・エイジトール
6/19

幕開け

何か凄い色々な人に見てもらえているようです。


ありがとうございます。


皆様のご期待に応えられるように、頑張って生きたいと思います。


そんな感じの5話目です。

「この学校に危機が迫っているわ」


「なに・・・?」


「実は、校外、それもすぐ近くで最近赤いバンダナをしたグループを見かけた、ということが増えてるの」


「赤いバンダナ・・・?」


「ええ・・・その情報が初めて入ったのが1ヶ月前。そして、その頃から学校に変な魔力が漂い始めたわ」


「それが学校の危機?」


「原因の一つではあるわ」


「他にもあるんですか?」


小首を傾げるシャル。かわいいなぁ。


「ちゃんと訊いててくださいね。ヴァン君?」


「お、おう・・・」


「いいかしら・・・?」


「あ、はい」


「確認された情報を元に検証し、校長とも話し合った結果、確認された奴等は『ブローカー』ということが分かったわ」


「『ブローカー』・・・!!」


息を呑むシャル。しかし、俺にはさっぱりだ。


「『ブローカー』ってなんだ?」


「え・・・?あなた知らないの・・・?」


生徒会の役員共も「なに言ってんだこいつ」みたいな視線を浴びせてくる。


「ヴァン君、『ブローカー』っていうのは最近この近辺の町を騒がせている盗賊だよ」


「へぇ、そうなのか」


「シャルルさん、こんなヤツが彼氏でいいの?」


む、失礼だなコイツ。


「普段は疎いですけどいざって言うときにはとても頼りになりますよ」


「・・・幸せものねぇ。あなた、彼女大切にしなさいよ?」


「いわれなくても分かってる」


何を当然のことを言ってるんだ、といわんばかりの視線を返してやる。


「・・・はぁ。話が逸れたわね。その『ブローカー』がこの学園を標的にしていることが分かったの」


「それが・・・?」


「ええ、この学校に迫っている危機よ」


「・・・しかしなぁ、それなら警備を強化するとか、やりようがあるだろ?」


「そんなものとっくにやったわよ。けど『ブローカー』の一番やっかいなとこがその隠密行動にあるのよ」


「隠密行動ねぇ・・・」


「ええ、組織の組員が推定50人。その約半分がBランクで、そいつ等が独自に開発した隠密の魔符が厄介なのよ」


「めんどくせぇな・・・」


「そうなのよ。だから、とりあえず明日からあなたに夜の警備を頼むわ」


「・・・まて。何故俺が手伝うことになっている?」


「そりゃぁ、試合に勝ったし、話をここまで聞いたんならねぇ?」


「ああ、実力がどうとか言っていた自分が恥ずかしいな」


ダート君まで!?


「しかs「いいですよ」っシャル!?」


「ヴァン君。よく考えてください」


「な、何だ・・・?」


「想像してください。私がその盗賊たちに捕らえられてしまうところを」


「え・・・?」


「そして、その盗賊たちにムリヤリ・・・」


「よし、生徒会長。明日からの学校の平和は俺に任せろ!」


「「「「「いい、顔してるな、おい!」」」」」


生徒会の奴等が驚愕していたが関係はない。


「許さねぇ・・・毛も残さずぶっ飛ばしてやる・・・!!」


額に青筋を立てながら、俺はこれ異常ないほどに怒っていた。


俺の、俺のシャルを・・・!!許さん!!!


「あ、でも二つ条件をのんでもらいたいんです」


「なにかしら・・・?」


「えっと、私も生徒会に入れてください」


「あら、どっちみちあなたも入れるつもりだったのよ?彼の監視として」


「あれ?そうだったんですか」


「ええ。さて、一つ目はオッケーよ。二つ目は?」


「ヴァン君の詮索をしない、ということです」


「そ、それは・・・」


まぁ、自分たちをいとも簡単にねじ伏せたやつのことを詮索するなっていうのは酷だな。


俺が、『心優しき狂戦士カインジーク・バーサーカー』っていうことをばらす訳にもいかんしな。仕方ない。


「・・・わかったわ。その条件を飲みましょう」


「ありがとうございます。それではこれからよろしくお願いします」


「ええ、こちらこそ。・・・しかし、本当に良くできた彼女ね」


「いいだろう?」


「ええ、本当。私に頂戴?」


「はっは。・・・殺すぞ?」


ちょっと調子に乗ってるから、殺気を向けてやった。


「・・・や、やっぱり遠慮しとくわ・・・」


ははは、真っ青になってやがる。ざまぁみろ。


「と、とりあえず、今日はもう遅いのでここで解散にしましょう?」


「あら、もう4時?そうね、それではこれで解散しましょう」


「んじゃ」


「ああ、エイジトール君?明日7時半に生徒会室に来るように」


「へいへーい」


俺は気楽に手を振りながら、寮に向かって歩き出した。



―――――――――――――――――――――――



「はぁ、めんどくさいことになってきたなぁ」


そういってヴァン君はベッドに腰掛けました。


「・・・・・・」


「ん?どうした、シャル」


「・・・です」


「え?」


「バカです・・・ヴァン君は」


「ああ、そうだな」


「私があそこで止めなかったら、殺していたでしょう?」


「だろうな・・・」


「ばかですよ・・・」


「ごめんな・・・」


そういってヴァン君はぎゅっと私を抱きしめてくれました。


頭1つほど身長の差があるので私は彼の胸に顔をうずめる形になります。


「ばかです・・・」


彼の確かな温もりを感じながら、私は微笑みました。


「好きだよ・・・シャル」


「私もです」


そして私たちの唇はふさがりました。


今までの、不安や、怒りを塗りつぶすほどに甘く優しいキスでした。


次からいよいよ動き出すゼッ。

しかし、主人公とヒロインのいちゃいちゃっぷりが正直目に余る。

いけるのか・・・?

R-15も考えねばな・・・。

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