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沢地萃郵便飛脚隊 最低な再会から始まる、最高の恋と最後の配達

作者:乾為天女
最新エピソード掲載日:2026/03/25
 湿地と運河に囲まれた町・沢地萃で、旧郵便塔の保管庫係として静かな毎日を送っていた十九歳の創太は、ある雨の夜、保管庫に忍び込んだ人物を手紙泥棒だと思い込み、書架のあいだで揉み合う。泥だらけの最悪な再会の相手は、五年前に町を去った初恋の人、ちひろだった。
 王都の郵政局で働いていたはずの彼女が故郷へ戻ってきた理由は、解散寸前の沢地萃郵便飛脚隊を立て直すこと、そして二十年前の水路譲渡にまつわる不自然な記録を掘り起こすことだった。領主代行の一族と運河商会の癒着によって、町の暮らしを支える水路が奪われようとしていたのである。
 自分の考えに自信が持てず、知識を抱えたまま一歩引いてきた創太と、人の輪の真ん中へ迷わず踏み込めるちひろ。二人は、地図に強い奏丞、帳場を切り回す那水、噂に通じた幸育、食堂を営む萌乃香とともに、配達不能になっていた手紙を一通ずつ届けながら、飛脚隊の信用を取り戻していく。失恋の手紙、謝罪の手紙、献立の手紙。届けられなかった言葉が町のあちこちで小さな笑いと和解を生み、止まっていた人生が少しずつ動き始める。
 だが、ちひろは創太を危険から遠ざけるため、「好きだけど愛してない」と嘘をつき、二人の心は大きくすれ違う。それでも父の未配達手紙に背中を押された創太は、知っているだけで終わらず、自分の足で決めて進むことを選ぶ。雨季最大の嵐のなか、飛脚隊は町の未来を守る証拠を議会へ届ける最後の配達へ走り出す。
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