表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パルディアの解放戦線  作者: アビス
魔族編
5/12

第五話 転生者だ!!

「アデルくーん! 大丈夫ー!」

アデルが声の方に目を向けると、十数人の鎧を着た兵士が隊列を崩さずこちらへ走ってくるそのまま少し上を向くと、リーフェが屋根の上に居るのが見える

リーフェが屋根の上を走ってアデルにかけよる

「僕は大丈夫ッス、でも心配するならリヒトーさんじゃないッスか?」

()()()()()()()()だったよ、今思い出した。」

隊列の先頭に居た他の兵士より多少装飾品の着いた鎧を着た兵士が神猟に近づき、姿勢を正す。

その他の兵士はドラゴンの死骸に近づく

「ドラゴンの討伐、感謝致します。」

「ん? あぁ、私じゃ無いぞ。」

「でしたら、あの方が?」

ドラゴンの背中に立っているリヒトーに目を向けてそう言う

「あぁそうだ、しかも頭を一撃で切り飛ばした、、、全く、、、自信が無くなりそうだよ。」

「貴女は十二分に強いですよ。」

「そうか? ありがとうな。」

神猟と話していた兵士がドラゴンの死骸に近づく

「君! 降りてきてくれないか!」

リヒトーがドラゴンを見ていた目を声を掛けてきた兵士に向ける

「なんだ、手柄も素材もやらんぞ。」

リヒトーが兵士の前にフードをなびかせながら飛び降り、着地する

「私はソルト・レノン、ノルン王国国軍 第一団 団長だ。」

慣れた手つきで兜を外し、素顔を見せる

分類的には美男子で糸目、髪はルビーの様に綺麗な赤色である

「俺はリヒトー・スランウェイだ。」

リヒトーもフードを両手を使って被っている所を後ろに下ろす

お互い顔を見ながら握手を済ませソルトが先に話し出す

「さっきの話だが、手柄は要らないんだが素材は最低でも5分の3はコチラで回収させてもらう。」

「最低でも?」

「ああ、この国のルールだからね。」

リヒトーは少し間を置き

「リーフェー、来てくれー。」

「ほいほーい!」

呼ばれたリーフェは小走りで向かう

「どしたの?」

「彼、ソルトが素材は最低でも5分の3は回収するって言うんだよ。」

「あーそれね、最近できたんだけど。」

「あ、ソルトが勝手に言ってるのかと。」

「おい、ちょっと待て。」

ソルトの声を無視してリーフェはそのまま説明を続ける

「この国に所持している軍隊がどこかでモンスターを殺したり、この国の中で誰かがモンスターを殺したりした時に数割は国が回収するって言う法律があってー。」

「ほう。」

「割合は殺したモンスターの数とか大きさ、あとー人数でも変わってくるしー、解体とかも代わりにしてくれるよ。」

「今そんなに面倒臭いのかー、決まりだもんな。」

リヒトーは考える素振りを見せ

「じゃあ、首から上、右腕、心臓、その他は持って行ってもらっていい。」

「あ、ああ分かった、解体するから3、4時間待っていてくれ」(理解がある人で良かったー。)


その後、ソルト達第一団はテキパキとドラゴンを解体していき、3時間程で解体し終わる

「スランウェイ君! 解体し終わったぞー!」

「あ、はーい。」(はぇー、凄い手際が良いな。)

左手に少し大きな袋、右手で肉の塊の様な物を食べながらリヒトーは、ソルトの方へ歩き出す

「なんだい? それは。」

「コレはー、、、、名前は覚えてないけど、ジャガイモの皮と芽を取ってから薄く切った肉を巻き付けた食べ物。」

ああ、あと。っと、リヒトーが持っている袋をソルトに差し出す

「コレと同じのが、、、、第一団だっけ? 後ろの人達の分も入ってるから。」

「え? ああ。」

リヒトーがソルトに袋を渡して話し出す

「もうお昼ご飯の時間だろ? だからまぁ、腹が減ってるだろうなーと。」

「助かるよ、ありがとう。」

少し照れくさそうな笑顔で笑う

「そう言えば神猟さん達はどこに行ったんだい?」

「家に帰るって言ってそのまま帰った。」

ソルトはそうですか。と返し後ろをむく

「おーい! みんな! スランウェイ君が差し入れを持ってきてくれたぞー!」

その反応は喜々としていた

「えー!! マジですか?」

「神!!」

「今マジで腹が限界だったんだよなー!」

「団ちょー、何くれたんですかー?」

「あー、ジャガイモに肉巻き付けた食い物。」

「アハハハ! なんすかそれー?」

すると、少し遠くの方から

「今! 今確かに聞こえたぞ! スランウェイとな、そこに居るのは! リヒトー・スランウェイではないだろうか!!」

「今の声、、、君を呼んでなかったか? 友達かな? スランウェイ君。」

「ソルトさん、俺の分の素材はリーフェが住んでいる所に置いといて下さい。」

「おーい、それ食べ終わったらさっさとかえるぞー、お友達と話すのは良いけど、余り盛り上がり過ぎないでくださいね。」

リヒトーがすぐに ありがとうございますと返す

「リヒトー・スランウェイ、俺の名前は杉田(すぎた) 祐作(ゆうさく)、、、、()()()だ!!」

何処らかともなくヴォォォォォォォォンと言う笛の音が響く

最後まで読んでくれてありがとうございます


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ