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パルディアの解放戦線  作者: アビス
魔族編
3/12

第三話 顔見知り?

「あの人がスランウェイさんッス?」(凄い、立ち姿から強さが伝わってくるッス。)

窓から飛び出し、華麗に着地したリヒトーを見て灰色髪の少年がそう質問する

「そうだよ、アデル君!」

リヒトーが歩きながら手を振る

「てか魔法巻物(マジックスクロール)そんなに買ってきちゃったの?」

アデルが持っている紙袋の中を覗きながら質問をする

「あるだけって言われたから、、、。」

「うーん、まぁ良いんじゃない?」

「まずはセイレムさんに見てもらうのが先ッスね。」

そんな話をしていたら、リヒトーが目の前まで来ていた

「君がミルウェイくん?」

「そうッス、はじめましてッス、スランウェイさん。」

「ああ、はじめまして、神猟ちゃん? さん? こっちに来なよ。」

「呼び捨てで良いぞー。」(アイツ、、、何でアデルの苗字知ってるんだ?)

窓から飛び出し、着地してからそう返した

「もう仲良くなったんスか?」

「まぁな! リヒトー・スランウェイだ、リヒトーでいい、よろしく。」

「アデル・ミルウェイッスよろしくお願いしますッス! 僕も、アデルでいいッス。」

リヒトーが右手を出し、その手をアデルが握る

「苗字似てるッスね!」

「ん? ああ、そうだな。」

神猟が後ろから耳元で小さな声で話す

「なあスランウェイ、さっきは切りかかってすまなかった、日本の事になるとついな、、」

「リヒトーで良いよ、さっきのことはもう気にしてない。」(日本って何だ?)

その場で少し話し、アデルがリヒトーに街を案内することになった

「右のお店が鍛冶屋ッス、剣、盾、鎧とか売ってるッス、一つ奥が魔道具屋ッス、魔法防具、魔法糸で作られた服、魔法巻物(マジックスクロール)も売ってるッス! でも魔法使える人少ないから値段が高いッス。」

「その紙袋は?」

「スクロールッス」

指を差しながらアデルが説明し、それに対してリヒトーがあいずちを打つ

「あ! そうだ、固有能力、、、どんなのッスか?」

「固有能力か?」

リヒトーの周りに黄色い、形が様々な薄いガラス片の様な物が飛び交う

「俺の能力は()だ。」

「これが、、盾? ネームドは珍しいッスね。」

アデルが手のひらが空に向くように手を前に伸ばす

「これが僕の能力ッス。」

広げた手の少し上に、短くはないが、長くも無い両刃剣が現れる

「武器を保管する能力?」

「惜しいッス、触った武器を自由に出す能力ッス!」

「戻すことは?」

「無理ッスね!」

「まぁまぁ強いな。」

「え?」

「だって手ぶらだと思っていた相手が急に武器を取り出すんだ、動揺(どうよう)するだろうし不意打ちも出来る、十分強くないかなーって。」

「あー、確かに、、、癖で剣はずっと持ち歩いているっすから、その考えは無かったっすね、、、。」



「なぁリーフェ、お前とリヒトーは何年ぶりなんだ?」

神猟は正門へ続く道をしっかり監視しながらリーフェに質問する

「12年、12年ぶりの再会だよ!」

リーフェは神猟の方を向き答える

「、、、、お前が来たのが7年まえ、、。」(別れてちょっとだな、、だが、少し違和感が有るんだよな、、、そこまで長い付き合いじゃないがリーフェの性格的に10年一緒に居ないだけで泣くとは思えん、20年いやもっと、、けど、20年以上会ってなかったとしても、年齢が合わないんだよな~、初代の名前を知ってるのも気になるが、まぁ、無理に聞き出す必要は無いか。)

「何か気になることでも?」

「ん?いや。」

「そ、そう。」うわぁ、神猟ちゃんのムダに勘が良くて疑い深い性格が出てるよ、めんどくさい!!

「ん? あの黒いのは、、、ッ!! まさか!」

神猟がふと、目を空に向けると、黒くコウモリの様だが、コウモリよりも凶悪化な見た目の翼、目は猫のように瞳孔が縦長で吸い込まれそうな程深いく黒い、漆黒の鱗に体を包み、鋭い計16本の爪は赤黒く、少し傷付いている

「リーフェ、ブラックブラットドラゴンだかなりデカイぞ!」


「ハハハ~、今日はサプライズ多いねー。」

壁に立て掛けてあった弓を取り、「王様に伝えてくるね!」と、見張り窓から飛び出し中央の王城へ向かう

「はぁ、マズイ。」死者は4桁で済んだら幸運だな、、、相手が相手だからどんな場所でも危険度は同じ、避難するだけ無駄。

「少しでも足止めしないと本当にマズイな。」


大きな噴水がある、開けた所にリヒトーとアデルはやって来た

「ここが広場ッス、正式名称は噴水がある広場ッス」

「そのまんまだな。」

そこに、リーフェが走って来る

「ん、リーフェか?」

リーフェが大声で、リヒトーに事態を伝える

「ブラックブラットドラゴンが来た!! デカイ!!速い!! 今から約5分くらい!!」

「リーフェ!! 俺はどうする!」

噴水の隣をリーフェは走り抜けると、噴水から噴き出す水が少し揺れる

「そのまま殺しちゃって!!」

そのまま目の前の王城に向かう

「リヒトーさん、やっぱり戦えるんッスね。」

「まぁな、今は無いみたいだけど、昔はリーフェとマーカスとアリアとで冒険者をやってたんだから、実戦は積んでる。」

「誰ッス? そのマーカスさんって。」

「ああ、マーカスはな、、」

話を遮るようにバサッと言う音と共に突風が吹き荒れ、噴水周りに居る人達を巨大な影が覆う

「このドラゴンは、ロイさんの、、」

悲鳴が上がり、それぞれ逃げていく

リヒトーがフードを深く被る

ドラゴンはリヒトーを見るや否や大きく口を開け

アデルの周りに濃い黄色の膜が張られる

「アデル! 武器を!」

リヒトーがそう言うのと同時にドラゴンのファイヤーブレスがリヒトーを覆う

「リヒトーさん!!」

アデルが先程出した剣と同じ剣を出す

「心配いらない、どこも焦げてすら無い、無事だ!」

ブレスが止み、そこには無傷のリヒトーが立っていた

「、、、。」(す、スゴイッス! ドラゴンのブレスを受けてもどこも焼けてないなんて、、、ん? 良く見たら足元の地面、肩幅位まで無傷ッス、、、僕の方で固有能力使ってるのに、、、。)

「アデル!剣を!」

「はいッス!」

持っていた剣をリヒトーに投げる

「ふー、、、本調子じゃないけど行けるか?。」

キャッチした剣を少し振る

「よし!」

ドラゴンはリヒトーをじーっと見つめる

「どうやら標的は俺だけみたいだな、もう感ずかれたのか?」

リヒトーが剣をドラゴンへ向ける

「あんまり戦いたくないけど、、、この国壊されるのは困るからな。」(さてと、これから戦闘が絶えなさそうだから腕慣らしと行くか。)

「まあ、、、、良い、相手になってやる!」

最後まで読んでくれてありがとうございます


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