第十話 びっくりな1日
「アハハハハハ! ヒーー、すまんすまん、2人とも反応が面白くてつい、、。」
「どう言う、、、。」
「事ッス?」
神猟とアデルはアリアを引っ張ったポーズのまま固まりなが聞く
「いつもの事なんだよ、コイツ全然血を飲まないだろ?」
「それはたしかに、、、だが、それがリヒトーの血を吸うのを理由にはならないしッ!!! 」
神猟がリヒトーの腕からアリアを引き剥がし、小脇に抱える
「プハッ!」
「眷属化だって、、。」
「眷属化は首から吸わなきゃ良いだけだし、血の量も体質でな、人より作られる量が多いんだ。」
「そうだぞー、私だって吸いたくて吸ってる訳じゃないもん!」
「なんか、納得いかないッス、、、。」
「ハハハ、ほらそんなことより、早く食べないと飯が冷めちゃうぞ。」
アデルと神猟がイスに座り、リヒトーが祐作に手招きをする
「あ、入って良い感じ? お邪魔しまーす!!」
ドアを優しく閉め、姿勢を正す
「はじめまして! 杉田祐作です、魔王を殺します、よろしくお願いします!!」
「あ、ああよろしく。」
(これまたスゴイな、、、、。)
「よろしくね? 日本の人。」
「私リーフェ、よろしく!」
「私アリア! よろしくー!」
「改めて、よろしくお願いしますッス!」
祐作とリヒトーが空いている席に座る
「ね! リヒトー君、食べて良い?」
「皆揃ったよな、良いぞ。」
「やったー! お腹空いてたんだー! あーん、ん〜〜!! おいしいーー!」
「それは良かった、じゃぁ俺も。」
「「「「いただきます」」」」
リヒトー、神猟、祐作、アリアの4人が手を合わせ同時に言う
食事も進み、ほとんど食べてしまった頃
「あ、そうだリヒトー君、匂いで分かるんだけどさ、もしかして買ってきてくれた?」
「ん? ああ、今持ってくるな。」
ドアを開け、玄関の方へ歩く
「うわっ!! なんだこれ!?」
「? どうしたのリヒトー君?」
リヒトーがドアから体を出し玄関から少し進んだ所にある酒樽を指さす
「おま! アデル!! 何だよこの量は!!」
「え? だってリーフェさんが好きだって言ってたから、、、。」
「だからってこんな、、、そもそもこの量を買えるお金は出してないぞ!?」
アリアが立ち上がり、キッチンへ向かう
「足りない分は僕が出したッス。」
「え、そうだったの? 会計の時酒樽を運んでたから知らなかった。」
「はいっ! そこまで、買ってきちゃった物はしょうがないんだからさ!」
リーフェがジョッキに手を伸ばし、持ち手を掴む
「別に、今日で飲み切ってしまっても構わんのだろう?」
「いや、無理だろ、、、。」
空になった皿を片付け、そこにジョッキと皿に入ったちょっとしたツマミを置く
「でわ、この度新しく非正規で仲間になるプラス一緒に暮らすお二人の歓迎会をしたいと思いまーす! いくよー、カンパーイ!!」
リーフェの声に続けてほかの全員が、「カンパーイ!!」
それぞれリヒトーが作った酒の肴を食べながら酒を飲み始める
「っって!! はぁ!? 今一緒に住むって言った!?」
「え? うん、そうだよ?」
リーフェが平然と返す
「いやいや、リヒトー君ならまだしも、俺は今日初めてだぞ!? そんなやつ泊めて大丈夫なのか!?」
「別に、いいよね?」
祐作がそれぞれに視線を送る
「私は構わない。」
「僕もッス。」
「私もいいよ〜。」
「私も良いわよ。」
「なぜ俺を見る。」
それぞれジョッキを片手に返事をする
(コイツら、、、マジかよ、、危機感と言うか、、普通にヤバいだろ。)
するとその時玄関がゴンゴンとノックされる
「すみませーん! 誰か居らっしゃいますかー?」
「あ、俺が出るから。」
リヒトーが立ち上がり、玄関へ向かいドアを開ける
「はーい、お、ソルトじゃん」
「どうも、お昼ぶりですね、素材を持ってきました。」
「あぁ、ありがとうな、取り敢えず玄関横に頼む。」
「分かりました、それと、マルジィさんは居ますか?」
「ん? ああ、呼んでくるよ。」
リヒトーが玄関から戻り声をかける
「セイレム、ソルトがよんでいるぞ?」
「あら、もう決まったのかしら。」
リヒトーと入れ替わる様にセイレムが玄関へ向かう
「、、、、リーフェ、仲良いのか? あの2人。」
「仲が良い何てモンじゃ無いよ、今度結婚するの、多分式の日程じゃないかな?」
「へぇ、お似合いじゃないか、2人とも魔法使えるみたいだし。」
「え? ソルト君も使えるの?」
「リーフェさん知らなかったんッスか?」
「ソルトは普段から使ってる様な魔力の流れしてるから分かりやすいぞ?」
「へぇー。」
リーフェはジョッキに入ったビールを飲み干し、リヒトーにジョッキを渡す
「いや待て、何でリヒトーは魔力が見えるんだ。」
「え、そりゃ、、。」
「それはね神猟ちゃん、彼も魔法が使えるからよ。」
セイレムがドアを開け戻ってくる
「彼もね。」
セイレムが祐作を指さす
「でも、、、魔力の扱いがすごく下手、ずっと垂れ流し、まるで全裸、でもリヒトー君はそんな事なくてとても上手、魔力漏れがほぼない。」
「あー、待て、魔力漏れとか何だ?」
セイレムがゆっくりイスを引き、元いた席に座る
「えっとね、神猟ちゃん例えだけど、殺気、、いや、気配みたいな感じ。」
リーフェがリヒトーからジョッキを片手で受け取る
「隠せる物だけど、そうなるまでは練習が必要、それが魔力、魔力漏れね。」
「へぇー、じゃぁ祐作君は練習して無いだけじゃないか?」
「いや、無理ね、魔力操作が下手な才能があるわ、一生全裸のままよ、魔力量が多いから魔法は使えるだろうけど。」
「エヘヘ。」
「褒めて無いわ、、、魔力操作自体は魔法の発動にはあまり関係なくて、発動させる位置とか魔法の形とかに影響が出るわね。」
セイレムが立ち上がり、空のジョッキに酒樽にリヒトーが取り付けた蛇口からビールを注ぎ、また席に戻る
「そう言えば、ちゃんとした自己紹介はまだよね?」
「そう言われれば、そうッスね。」
「じゃぁ、私から、私の名前はセイレム・アルセル・マルジィ、魔法使いよ、使える魔法は火、水、雷、土、草、風、光、闇の8属性全て、固有能力は、魔力を使う時の魔力消費量が極限まで少なくなると、魔力を使い身体能力を上げる、まぁこんなとこかしら。」
「えっ?」
「どうかしたの?」
「あ、、、いや何でもない。」
(固有能力を相手に喋るのは仲良くしたいって事だってネロが言ってたな、、大事な事ベラベラ喋るから一瞬驚いたぜ。)
アデルがビシッと手を上げる
「じゃ次僕行きますッス、名前はアデル・ミルウェイ、魔法剣士ッス、光と闇属性の魔法が使えて、武器はこの剣、リーフェさんがくれたッス!」
アデルは後ろの方へ手を伸ばし、自分の身長とほぼ同じ長さの両刃の剣を出し、掴む
「そして、今使ったのが僕の固有能力、触ったことのある武器をいつでも自由に僕の手元に持って来れるッス。」
「次私ねー。」
リーフェが元気よくジョッキを持った手を上に上げ、立ち上がる
「私はリーフェ・リディング! 弓兵だよー、魔法は使えなくてー、、、あ! 武器はこの弓!」
リーフェが壁に掛けてある綺麗な模様が掘られた大きい弓を手に取る
「え!? そんな大きいの使うの? 」
「こんぐらい無いとまともに使えないんだよね、、あとは、、そう! 固有能力!! えっとね、こう!」
リーフェが腕をみんなの邪魔にならないように前に伸ばし、手を広げる、するとどこからともなく木製の矢が生成される
「コレ! 矢を生み出す能力! 矢の量は制限無いけど弓を撃ってから3分位で消えちゃうの、あと、材質とか形とかはある程度決めれるよ!」
「次は私な、宮本神猟だ、さむr、、、いや、剣士だ。」
神猟は立ち上がり、イスにベルトと一緒に掛けてある刀を両手で持つ、あせた赤色の柄をつかみ少々傷がついた黒色の鉄製の鞘から抜く。
刃の部分はほぼ白色に近い銀色、刃以外の刀身は漆黒、鍔は丸型で所々に小さい桜が掘られている
「綺麗だ、、、すっげぇ、やっぱいいよなー、日本刀!」
「知ってるのか?」
「好きな武器トップ3に入ってるくらいには入ってる。」
「これを打った人もそう言って貰えると嬉しいだろうな。」
神猟が刀を鞘へ戻少す
「固有能力は雷、身体を雷に変えたり出来る」
神猟がイスに座る
「どっちが先に言う?」
アリアがリヒトーへ視線を向けながら話す
「アリアからで良いぞ、俺は最後で良い。」
「OK! 」
「、、、おっけいって何ッスか?」
「了解って意味だよ〜。」
アリアが立ち上がり、イスを足で後ろへ押し出す
「私はアリア・ブラディ、吸血鬼だよ〜、固有能力はまだ発現してないし武器もコレと言って決まってない、魔法は闇属性が使えるよ〜。」
イスの足を爪先で引っ掛けて引っ張りそのまま座る
「へー、その歳で発言してない人って存在したんだ、、、。」
(ネロは10歳くらいでだいたい全員発現するって言ってたのに。)
「お前まだ発現してないのか?」
「うるさい! 私は長命種だからこんなの誤差だよ誤差! さっ! 次はリヒトーくんだよ!!」
リヒトーが立ち上がりイスをしまう
「はいはい、、、リヒトー・スランウェイ、どちらかと言えば魔法剣士だ、固有能力はこの盾。」
リヒトーの周りに薄黄色の小さいガラス片のような物が漂う
「能力も名前のそのまま護りに強い能力だ。」
「へぇー、ネームドって珍しいッスね!」
祐作が座るイスに掛けてるいたフラガラッハが小刻みに震える
(? 小刻みだから、、、嘘か本当か判別が難しい、、だったか、どの部分が怪しかったんだ?)
「魔法は光と闇以外の属性魔法と無属性魔法だ。」
「無属性魔法って何ッスか?」
「属性がつかない代わりに色々便利な魔法よ、武装を解除させたり、水中で息が出来るようになったりできるわ。」
「へー、そんな魔法があったんスねー。」
(なるほど、ハリー・○。○ーみたいな感じね)
リヒトーが玄関に続くドアの前にある少し空間が空いている所へ移動する
「次は武器だよな、武器はまぁ、、ある程度全部使えるけど、今まで使ってきた武器なら、コイツ。」
腰に携帯している武器を鞘から抜く
「ムサシ、この剣の名前だ、まぁ滅多に使わないけどな。」
「、、、、は? 、い、今その武器の名前なんて言った?」
「ムサシだ、昔に二心族の国に行った時に作ってもらたんだ。」
「行った時にって、そんなのありえない、だって私を含めたこの三代、武蔵って言う名前のやつはおろか、男すら産まれていない、だからその武器を作るのは無理だ、どこの誰に騙された?」
「そうか? そうだな、、騙されたのかもな。」
「まぁいい、振ったのは私だが早く自己紹介を済ませよう。」
その言葉を聞き、リヒトーは元の席へ座る
祐作がイスから立ち上がり、イスを右手でしまう
「はは、最後は緊張するなー、杉田祐作です、魔法剣士になるのかな? 武器はコレ、フラガラッハ。」
左手でイスに掛けてあるフラガラッハの鞘に着いているベルトを持ちあげ、柄を持ち鞘から抜く
透明な薄緑色の刀身があらわになる
「あら、フラガラッハ、、、確か魔剣だったかしら。」
「宝石みたいだなだな。」
「凄く綺麗ッス。」
「セイレムさんが言った通り一応魔剣の部類だな。」
祐作が剣を鞘へしまい、イスにベルトをかける
「フラガラッハっと言えばなんか能力なかったっけ? 風を操る的な。」
「お! リーフェさん正解! やっぱり知ってる人は居るんだなー、それともう一つ、嘘を見抜く能力があるんだ、まぁ、あんまり使わないけどな、私生活でも戦闘でも。」
「何て恐ろしい能力なんだ、、、!」
「そうだなリーフェ、今までで一番恐ろしいかもしれん。」
「どんな隠し事してたらそんな怖がるんだよ、、、まぁいいや、固有能力は、、宝石を作る能力、宝石を壊すとその宝石の決まった効果を得る能力、圧力、コレはネームドで、触った物に圧力をかける能力だ、短期未来視、コレもネームド、3秒先の未来を見る、計4つだな。」
「多いな、、、。」
「ネームドも2つあるッス、、、。」
「圧力をかけるって事はどんな物でも潰せるのか?」
神猟が首を傾げる
祐作が親指の爪程の大きさの薄紫色の宝石、アメシストを生み出し、手のひらに乗せる
「流石にそこまでの力は無いよ。」
手のひらのアメシストがパキパキと音を立て砕ける
「完全に潰せるのは人の頭ぐらいの大きさまでかな? 硬さは分からないけど、かけられる力の強さは決まってるんだよね、物が大きければ大きいほど力は分散していく、流石に何でも潰せるわけじゃないよ。」
祐作がイスに座る
「どうする? 俺は言う事言ったけど、質問ある?」
「あ、質問、、、祐作って日本人っぽい顔してるけど、私は祐作には会ったことが無いんだ、どこの出身なんだ?」
神猟が不思議そうな顔で祐作を見る
「日本。」
「いやいや、私はお前の事は知らないぞ?」
(どうしよ、説明するのめんどくさい、、、。)
「えっと、俺はここの世界の人間じゃない、こことは別の世界で死んでこの世界に来た、その世界にも日本と言う国があるんだ。」
「、、、、リヒトー、その、、、コイツは妄想癖があるとか、、、そんな感じか?」
神猟が苦笑いで質問する
「俺も会ったばかりだからアレなんだけど、、、まぁ、俺にも同じ事を言っていた。」
「まぁいいか、、。」
(変な奴が2人も、、、。)
神猟が立ち上がりイスをしまい、話し出す
「じゃぁ皆自己紹介は終わったな? ならサッサと樽と皿を片付けて寝る準備だ、久々に明日は任務があるから、親睦会はその後、、、か、皆が暇な時だ、、、はい解散。」
「え!? ホント!? ヤッター!! 最近全然無くて弓の腕がなまっちゃうよ!」
リーフェが弓を打つ仕草をして、神猟の方へ向く
「で! 内容は?」
「何故か大量発生しているゴーレムの原因を探るのとゴーレムの破壊。」
「チッ! 何だよゴーレムかよ、弓矢使えないじゃん!」
「リーフェは原因探しだ、場所の目処はついてるからセイレムと一緒に探ってこい。」
「ヘーイ。」
「やっぱり心配だから先にゴーレムを片付けよう。」
「それはどう言う事かな!?」
「じゃぁ僕皿を洗ってくるっス〜。」
少しふらつきながら皿を集め、キッチンへ向かう
「急に酔いが回ってきたみたいだな、じゃぁ俺は酒樽だ、倉庫は無いか?」
リヒトーが酒樽を持ち上げ少し見回す
「地下室があるよリヒトーくん。」
「そこに運ぼう、案内してくれアリア、そうだドラゴン、ブラックブラッド・ドラゴンの一部分が玄関横にあるんだ、入るか?」
「分かった、押し込んどく。」
「すまないな。」
リヒトーがアリアの頭を撫でる
「私もうお風呂はいっちゃうねー。」
「私は明日の身支度、あと書類の整理。」
「私は神猟ちゃんを手伝うわ。」
皆それぞれ動き始める、1人を除いて
「あー、どうしよ、皿洗いーーは量が少ないし、明日ついて行くかもしれないから身支度、、は要らない、、、クソッ! これから居候させてもらうんだらか何もせずにボケェーっと過ごすのは気まずい!!」
彼はひらめく
「良し! 筋トレしよう!!」
祐作が玄関の外へ出る
「いい感じの気温だなー4月とか5月とかか? でもここは日本じゃなないもんなー。」
高速で腹筋をしながらひとりで喋っている
体を起こした時に一瞬ドラゴンの一部へ目が止まる
「こう言うの見ると異世界って感じするなー。」
その一部の影から白髪の少女が歌いながら現れる
「あるっ晴れたー日のことー、魔法以上のゆーかいがー、、、あ。」
「ん? あれ、アリアちゃんじゃん! どしたの。」
アリアがドラゴンの素材を指し、話す
「地下にある倉庫にコイツ持っていくんだよ、筋トレしてる暇があるなら手伝ってー。」
「仕事か! やるやる!! 何もしないの気まずいんだよー。」
すぐさま起き上がりアリアの方へ小走りで行く
「あははー、君がいて助かったよ。」
「力仕事なら任せて! 何でもやるよ。」
「ありがとー、、、あ、そうだ学校行きたい?」
「嫌だ、異世界に来てまで勉強はしたくない。」
「一応兵学校だから戦闘技術とかの方がメインだけど?」
「それでも!!」
「OK! じゃぁ手続きはリヒトー君だけで良いね!」
「何で入学させるんだ?」
「ハンター、、、私達の正式的な仲間になった方が都合が良いからね! ほらっ! 早く運ぶよ!」
「おう、、、。」




