前編 ブラジリアンスイーツの名前は知らないけどココナッツ固めた奴とキャラメルクリーム入りチェロス♪
この世界に召喚され神と崇められる様に成った日本の少年タカミザワは生まれも育ちも葛飾柴又、性は車では無く高見澤で名は舞人・・・は如何でも良く、とにかく荒川沿いの住宅地に生まれ上野・浅草はおろか隣県までも自転車で行動範囲に含む活発な少年だった!
ちなみにタカミザワは生粋の東京都民だが江戸っ子と言われる事を嫌う・・・江戸っ子である事に誇りを持っている方々には申し訳無いが、彼が小学生の時にクラスを牛耳っていた虐めっ子が自称❝江戸っ子❞で彼を毛嫌いし常にケンカ(タカミザワの全戦全勝)してたタカミザワが江戸っ子と言う呼称に嫌悪感を持ってしまったのだ!
これは仲の良かった同級生(生粋の江戸っ子を含む)も苦笑い、「あんなにボクは短気でも下品でも口が悪くも喧嘩っ早くも低能でも無く、簡単に怒鳴らないし弱い者虐めなど絶対にしない!」と言うタカミザワに対し「江戸っ子ってのが短気で下品で口も頭も悪くて、すぐ怒鳴ったり喧嘩する訳じゃ無いからね!」と反論したものだ!
そもそもタカミザワの家は帝釈天通りの延長で8代続く医者の家、家が東京(当時は江戸)に根付いたのは3代将軍家光の頃・・・実はタカミザワ自身こそ生粋の江戸っ子だったりする!
つまり彼が江戸っ子と呼ばれる事を嫌う理由は嫌いな奴が自称 江戸っ子だった事と、ソイツ等がタカミザワに対し「余所者の血が混じってるから江戸っ子では無い」と虐め様とした事が原因・・・もっともタカミザワは相手をしなかったが、内心ムカ付くのが天を貫き成層圏を突破していた。
そうなのだ・・・タカミザワの母親は群馬県出身で彼は田舎者の血が入ってると虐められ無視し続けたけど揶揄われ続け、まあ無視し続けたタカミザワに逆切れして襲い掛かったモノの返り討ちにされ隅田川に放り込まれたのだ!
ちなみに正当防衛は成立しており隅田川へはタカミザワが放り込んだのでは無く、勢い余って自分から転落した事に成ってる・・・そう言うように誘導したのだ!
さて・・・そんな訳でタカミザワは夏・冬・春の休みに成ると東京を離れ、田舎に(文法上は間違ってるが)帰省すると言って親が別荘を持っていた軽井沢により遥かに多く群馬に訪れてた。
しかもタカミザワにとって群馬の帰省先は二つあり、一つは母の母つまり祖母の生家である新潟との境にある北の町で、これぞザ大自然と言える山の中で湖畔の茅葺屋根の家・・・周囲に徒歩30分以内に隣家の無いド田舎中のド田舎でタカミザワは大好きな自然環境を心行くまで楽しんだモノだ♪
そしてもう一方は工場の街でタカミザワの母の生家、そして母の父つまり祖父の実家である・・・こちらもタカミザワにとって大好きな町、そうこの町こそ日本にある異国ブラジル群馬県大泉町西小泉であった!
この町で良く売られている・・・名前は忘れたがココナツをキャラメルや練乳でに固めたブラジル菓子を摘まみ、濃く入れたコーヒーを飲むのがタカミザワの安らぎの一時である・・・・・
「お寛ぎの所を邪魔したのは申し訳ありま・・・もう許して擽ら無いで~~~~~っ!」
タカミザワよりHなお仕置きパート4❝抱っこされて全身コチョコチョの刑❞に処せられて泣かされてるリディア、罪名はブラジルのココナツ菓子を強奪した罪である!
「一緒にお茶したいと素直に言えば菓子何て幾らでも用意するのに、構って欲しくてスグに悪戯するんだから、リディア様は・・・・・」
「そうなのか?」
ジロリと睨むとテヘッとか擬音が付きそうな笑みを浮かべるリディア・・・初期の様にオドオドしなくなったのは良い事だが、最近ボクは舐められてる様な気がしてた!
「お仕置きの追加・・・足の裏を集中的にコチョコチョの刑に処す!」
「ヒッ、ちょっとソレばかりは・・・」
リディアの靴とソックスを無理矢理脱がせるとリディアは必死で抵抗し、足の裏はリディアの弱点でソコを集中的に擽られるとスグに彼女は降参する♪
「キャァァァァ♪」
「ナンカお前、喜んで無いか?」
やはり舐められてるらしい・・・本気で泣き出すまで長めに擽ってみる♪
この世界にも魔王が居たので軽く退治して配下に加えた・・・人を喰うなら相いれないけど、知性を持ち会話を交わせるなら態々殺さなくても良いだろう。
魔族が進行して来たのは食糧不足・・・そんな事なら素直に交易を望めば良いだろうと、打ち倒した魔王を膝の上にのせてオシリを叩いた・・・魔王の正体はリディアと同じ年位の女の子だったからね♡
その時に神様だと言う綺麗なお姉さんが現れて、ボクの功績に対して臨むモノを報酬として与えると言い出した・・・神様が許してくれるなら多少は無理なモノでも良いかも知れない?
「アナタは人族だけで無く滅びかけてた魔族まで救ってくれました・・・望むなら私の命だろうと捧げる所存・・・・・・」
重いから勘弁して・・・真面目に欲しいモノ考えるから!
エ~~~ッと異世界に召喚されたボクの欲しい能力はと、そう言えば召喚直前にボクの大好きなラノベが2つほどアニメ化されてたな?
ボクと同じ召喚された異世界人が持ち込んだスマホで無双したり、ネットスーパーでお取り寄せしたり・・・・・
「アチラと通話や書き込みは無理ですけど、情報を見る位なら・・・後お取り寄せは不可能なので、貨幣や魔力をチャージして貰い再現した物を提供させて頂きます」
そででニ十分です!
それで冒頭のブラジル菓子に話が続いた。
「タカミザワ様、リディア様・・・・・」
配下の騎士メアリが声を掛けて来た。
「魔界より魔王様が御来訪されました」
「早いな・・・スケさん彼女達の分も、お茶の用意を・・・・・」
程無くしてリディアと同じ年位の美少女が、4人の美女・・・四天王を引き連れ入室する。
「ま・・・魔神タカミザワ様には御機嫌麗しく・・・・・」
「そう言う挨拶は良いから席に着きなさい、喉が渇いてるでしょう?」
魔界からの転移は地味にエネルギーを消費する。
「この度は・・・」
「すでに魔界もボクの領地、援助したくらいで礼は要らないから」
そう言って頭を撫でる・・・初めて会った時には激しくオシオキしたけど、基本この子は非常に良い娘だ。
「むぅ・・・魔王ちゃんと私の扱いに差が・・・・・」
リディアが文句を言うが、
「オマエは悪戯が過ぎるからだ・・・オシリ叩かれたいか?」
口では日頃からオシリ叩きだと言い続けたが、今の所はオシオキとして本格的にリディアのオシリを叩いた事は無い・・・まあ何かの拍子に一発ってのは有ったけど悪戯好きなんだけどリディアは良い子だからね♪
だがボクにオシリ叩きをされた魔王と四天王の一人は顔を真っ赤にして、チョッと待て竜王ナギィよ・・・お前のケツを叩いた事は無いぞ!
「叩いたじゃ無いですか!鉄の巨人に乗って・・・・・」
ナギィの正体は竜王、その大きさは100m前後に及ぶ・・・彼女を撃退したら竜から羽と尻尾を生やした人の形態に、その時でも身長は30m以上あった!
そこでボクは彼女の戦意を削ぐ為(この時には彼女達が食料不足で止むを得ず侵略して来た事は解っていた)に造り出したモビ・・・じゃ無かった、汎用人型機動兵器を使用して彼女を集団で取り押さえ・・・引っこ抜いた大木でオシリ叩きの刑に処したのだ!
「あの時のロボットに乗ってすらいなかったぞボクは!」
「命じてやらせたのはタカミザワ様でしたよね?」
マァそれはそうだけど・・・・・
「ところでリディア様は何故タカミザワ様の膝の上に・・・・・・」
「私も今までタカミザワ様からHなオシオキを・・・・・・」
魔王と四天王が避難がましい眼でボクを見る!
「足の裏を擽っただけだからな!」
「女の子の靴を脱がせ、無理矢理に素足を晒させるとは淫らな・・・・・」
それ駄目なの?
「悪い事したら叱られるのが、それが解からんオマエ達にも罰が必要だな・・・思い知らせてくれる!スケさん今日のオヤツのメイン❝キャラメルクリーム入りチェロス❞はお預けだ!」
リディアと魔王それに四天王はボクに縋って泣き始めた。
「こ・・・これもコーヒーとの相性が・・・・・・」
「中のクリームがマタ・・・・・」
「少し甘過ぎると思いましたが、コーヒーと一緒だと最高に・・・・・・」
「特に暑い庭で食べると・・・・」
暑い庭でガーデンテーブルでのティーパーティー、出て来るブラジル菓子に舌鼓を打つ娘達であった。
南米やインドそれに中東の甘みの強い菓子は冷房の効いた日本で食べたって美味しいとは限らない・・・暑苦しい南米や中東・東南アジアで食べるから美味しいのだ♪
「普通のチュロスも良いけど、この中に詰まっているキャラメルクリームが・・・・・」
「また太って仕舞いますわ!」
小娘と魔物娘達は今日も甘味に夢中だった!
その中にはあの女神さまも居て、
「タカミザワ様が元の世界から持って来たラノベやアニメを見て、物語の中とはいえ神ともあろう者が異世界の甘味に魅了されるなんてと思ってましたが・・・これはハマっちゃっても仕方ありません」
「いつの間に来てたんですか?」
ココナッツ菓子を摘まみながらコーヒーを飲んでいる。
「甘い物を食べる時はスッキリさせてくれる甘味の無い茶を・・・最高です!ところでタカミザワ様・・・この和菓子と言うモノは?」
スマホを勝手に取り返しリクエストして来る。
「まあ餡子物はコーヒーにもベストマッチするからね・・・・・」
「この餡子の御団子を漉し餡ので!」
遠慮ねぇなぁ・・・・・
「でも神様的に、こんな物をボクに渡して良かったのか?」
「構いません・・・人族も魔族も一人も殺さずに救ったのです、私からの神託が有ったと言えタカミザワ様の功績に対し、この程度は恩賞などオードブルで・・・・・」
何か引っ掛かって女神に詰問する。
「これがオードブルなら後にサラダとかスープそれにメインが控えてるなんて事は?」
「いえメインだけ・・・」
慌てて口を塞ぐ女神・・・ボクの好きな小説にも有ったけど、異世界の甘味に釣られる女神は漏れなく駄女神である様だ!
「それをボクに告げず裏で何をコソコソやっとる!」
ボクは女神に詰め寄った!
「オヤツ没収!今後もオヤツ無し!!イヤなら全て白状しろっ!!!!!」
「ア~~~ン!タカミザワ様は神様会議で全員からの推挙により、神様に昇格する事が決定しました~~~~~っ!」
「絶対嫌だぞボクは!」
その夜から毎晩 横に成ると夢の中で女神さまからの神託が下る。
『お願いですから、神様に成る事を受諾して下さい!死後で良いですから・・・・・』
NO!
『そうしてくれないと困るのですっ!今もオシリ叩きされながら女神の仕事を・・・お願い助けて~~~~~っ!』
NO!
そもそもアンタだって神なんでしょう?
『私をオシオキに処してるのは主神様で絶対に逆らえ無いんです!ですから助けると思って・・・・・』
NO!
魔族の侵攻を防いだ事で十分に助けた筈だ!
『主神様から言い渡されたオシオキは、オシリ叩き300年間の刑なんですっ!いくら私が神だからって死んじゃう、お願いだから助けてぇ~~~~~っ!」』
N・・・全く情けない女神さまだなぁ!
『再考はするが約束は出来無い・・・それより神とは言え女の子に痛い目に会わせ、それでボクに同情させ言う事を聞かせ様と考えてるなら・・・・・』
『主・・・主神様から言伝です、これは私が天然ドジっ子女神だからオシオキしてるのであって、タカミザワ様に対し脅迫や同情を誘う為じゃ無いと・・・あぁ!』
そ・・・そうなんだ?
『そもそもタカミザワ様の夢枕に立って神託、いえお願いしてるのも私の意思で勝手に・・・あぁ主神様、許してぇ!』
ボクは頭が痛く成って来た。
『再考するから静かに寝かせてくれ・・・と神様に!』
『今、神様から・・・お仕置きは中止ただしタカミザワ様が断ったら再開だと・・・クスン・・・・・』
夢の中で溜息を吐くボクであった。