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喫茶夢追探偵事務所で起こる割とどうでもいいけどやっぱり大事かもしれない争い

作者: 如月 和

 此処は喫茶夢追探偵事務所。ある特殊な事例を調査する変わった探偵事務所である。


 所長の名は夢追総作。今はキッチンカウンター内に置かれたパイプ椅子に座り、壁に設置されたテレビで競馬観戦中のようだ。


 二十代という若さでこの店を始めただけあって、その顔はとても自信に満ち溢れている。きっとそのレースの行方も、頭の中で幾通りも組み立てているのだろう。


「うっわ、あの馬良い尻してんなぁ。ぜってーモテるだろ。強そうに見えるだろう。でも見事に負けるんだぜ、あれ」


 相変わらず見てる部分が謎すぎるけど。真剣な顔つきな反面、実際にお金を賭けている様子もない文字通り尻を追うだけの道楽観戦。


 それが何時ものことだと、常連の旅好きギャンブラーから聞いたのはバイトを始めたばかりの頃だったか。


 知り合いから探偵事務所でバイトをしないかと誘われたときは、どんな手伝いをするのだろうかと期待に胸を膨らませたものだった。


 だけど現実は喫茶店のような場所で、これまた喫茶店のような内容のアルバイト。


 配膳をし、パフェを作り、客が帰ったところで片付けをする。一体これのどこが探偵事務所なのだろうか。そう直接問い掛けたこともある。


 いや、その理由は面接の際に体験したから解ってはいる。いるのだけど、それだけでは探偵事務所とは言えないと感じたからだ。


 そして返ってきた言葉はただ一言、『探偵としての商売には出来ないから喫茶店の合間にやる』とだけ。まぁ、あれを探偵業としたら詐欺も良いところだろうしな。


 だからこそ、『喫茶』と店名の頭に着いているのである。つまりは基本的に、此処は喫茶店なのである。バーに近いとも思うが、頑なに喫茶店だと言い張るのである。


「あ、ユメルちゃん。もう直ぐお客が来るからお菓子を用意しておいて。そうだなー、多分あれだ。きっと和菓子が正解だ。羊羹かな」


 その言葉を聞き、静かに頷き拭いていたテーブルから離れて布巾を片付ける。そして手を洗い冷蔵庫から羊羹を取り出し切り分けていく。


 因みに私の名前は大杉なこ音、である。探偵の雰囲気が出るからと言って勝手にコードネームで呼ばれているが、此処でバイトを始めて何年も経っているというのに、いつまで経っても本名で呼ばれることもない。


 自分のことは所長と呼べと言い張るし、これでは探偵に憧れるただの子供だろうに。


 そんな呆れた心模様を溜息として吐き出したものの、客も来ないからもう閉めようと言う夢追いの言葉に閉店準備をしていた私の心は未だ晴れない。


 もう客や依頼者は来ないかと思っていた私の考えは、どうやら甘かったらしい。まったく、どうせ事前に察していたのだろうから、もっと早くに言ってくれたら私はこれからの予定を頭の中で組まなくても良かったのに。


 はぁ、長引くようなら、あの鯛焼き屋は閉店だろうなぁ。鯛焼きにソフトクリームを乗せるというスタイルが最高すぎるあのスイーツ、出来れば今日食べたかった。


 そもそも彼は何時もこうなのだ。依頼者が来るのが事前に解っているかのように察し、客の好みまで当ててみせる。それを突然私に告げて、その反応を楽しんでいる。


 だから何時しか、ポーカーフェイスが特技になってしまったのだけど。


 そして切り分けた羊羹を皿に移したとき、来店を告げるベルが鳴り響く。


「すみません、夢の内容を推理してくれると言う探偵事務所とは、此処でしょうか?」


 ドアを開けるなりそう問い掛けてきた人物は、まだスーツに着られているといった風な若い男性。その手には何も持っておらず、リュックのような物を背負っていないことから、帰宅途中のサラリーマンということではないだろう。


 私も此処でバイトを始めてから、まぁまぁ長い時間が経っている。なのでこの程度の推理は造作もないのである。


「そうですよ。此処は忘れてしまった夢を当ててみせる探偵事務所。どうぞ、娯楽代わりにゆるりとお過ごし下さい」


 そう物腰柔らかな返答と共にカウンター席へと誘導する夢追の姿は、先程の馬の尻を追っていた姿とはかけ離れている。


 何時も思うけど、この変わりようは凄い。相手にリラックスして貰うために言葉遣いを変えているとは聞いているものの、恐らく私では真似できない荒技であろう。


「ん」

「あ、羊羹……。僕の大好物だ」


 そう、私には愛想の欠片もないのである。つまり元々ポーカーフェイスが得意となる素養があったのだ。だからこそ、最初は実質喫茶店のバイトなんぞ断ろうと思った。


 だけどこうして好物を真っ先に差し出されるという状況が、私の向いていないキャラクターをも許してくれているらしい。


「ではこのお茶もどうぞ。これは静岡名産の深蒸し茶でね、羊羹にも負けない風味にリラックス出来ること請け合いだよ」

「はぁ、ありがとうございます。……はぁ」


 なにより、こうして夢追のフォローがあるからこそだろう。何時の間にか準備された湯飲みが依頼人の前に置かれ、それに口をつけた彼はもう私のことなど憶えていないだろう。


 有無を言わさぬような畳み掛ける癒やし、それが所長、夢追の得意技なのだから。


「それで、夢の話でしたね?」

「あ、はい。そうなんです。このスーツ、先輩から良い夢が見られるからと借りたものなんですが、取引先からの帰りの電車でうっかり寝てしまったときに――」

「見た夢を忘れてしまった、そして見た夢を報告しなければならない、と」

「は、はい。その通りです」


 なる程なる程、スーツに違和感があったのはその所為だったか。


「それで、電車に忘れた鞄が最寄りの駅に届くまで少し時間があったもので、どうせなら此処に来てみようかと」


 そして私の推理は微妙に当たっていたらしい。これは夢追にも、どうだと自慢できるのではないだろうか。いや、出来る。そして残った羊羹は全て私のものだ。


「では最初に質問を。それは良い夢でしたか? それとも悪い夢?」

「えっと、それがまったく思い出せなくて……。たしか目が覚めたときに虚しさがあったくらいで」


 ふむ、虚しさか。私だったら、食べていたソフトクリームのコーンの底から中身が垂れていたら、虚しさを感じて遣る瀬なさを心に宿すであろう。


 あれは許されざる行為だよ。コーンの耐久性は法律で定めるべきだ。いや、しかしそれでは食感が悪くなるかもしれない。


 ソフトクリームはコーンあってのものだと私は思う。故にその味には拘りたい。だが漏れたら困る。


「ふむふむ、でしたら良い夢だったのかもしれませんね。それが夢だと思い虚しくなったのでしょう」

「そうかもしれません。……あ、この羊羹美味しいですね」


 確かに、良いからこそ起きたら虚しくなる。それはきっとソフトクリームにも言えることだ。


 例えば不味いソフトクリームを食べていたとしたら、底から漏れたとしても虚しさなんて感じない。感じるわけがない。


 そこに思うのはただ一つ。そう、苛立ちだ。不味いくせに漏れやがって。手を汚しやがって。そんな苛立ちに心を支配されるだろう。


 ……そんな不味いソフトクリームなんて、食べたことがないけどな。


「もしかしたら、良い夢を見られるという期待感、取引先に赴くというプレッシャーから解放された開放感。それが夢に現れていたのでしょう」

「あぁ、そうです。たしかこのお茶の様に緑色の、そしてこの植物の香り……。そうだ、あの夢はきっと――」

「どうやら、見えてきたようですね」


 うん、私にも見えてきたよ。お茶の様に濃い緑をした抹茶ソフトクリームが。


 抹茶を使ったアイスと言えば、今ではジェラートの方が一般的かもしれない。でも私は、やはりソフトクリームというものを裏切ることが出来ない。


 確かにジェラートの濃厚さは脳に響く満足感がある。しかしソフトクリームはその軽さが脳を揺さぶるのだ。


 ふわりと口の中で溶けて広がってゆく甘みと抹茶の風味は、他のものでは代えがきかない。まるで空気に味がついたような夢が広がっているのと同じなのだ。


 そのアプローチはジェラートとは真逆と言って良いだろう。しかし、ソフトクリームが濃厚ではないというわけではない。


 どちらも良い。どちらでも良い。強いて言えば好みの問題なのだ。全ての食は個人の好みに通ずるのだ。そこには幾通りの道があり、偶には交わることもある。


 だけどプライドというアスファルトで舗装された道は、幾度もなく高架化を繰り返した道はきっと交わることはない。ソフトクリームとジェラートの違いも、きっとそこに足を踏み入れることであろう。


 私個人の考えでは、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアにソフトクリームというものがなく、代わりにジェラートがあったら絶望する。


 高速道路ではソフトクリームを食べるべきなのである。そう私は声を大にして言いたい。ジェラートというものは、ちょっとお洒落な場所で食べるのが映えるのである。


 あ、でもどちらもコーンが合うのは共通項か。だからどちらも美味い。そこに違いはありゃしない。


「そうだ、草原を走っていたんだ。牛や羊の様な動物たちがいる、広い広い草原を」


 あぁ、その広さを感じながら食べるソフトクリームは最高の贅沢と言えるだろう。馬が駆け、牛が草を食べ羊が集う。そんなただひたすらに長閑な景色には、ふんわりとしたソフトクリームがよく合うのである。


 なんの刺激もなく、ただ口の中に広がる牛乳の甘さ。そしてコーンから感じられる自然の甘さ。


「所々に咲く花に集まるミツバチが、まるで僕を先導してくれているかのようだった。あぁ、あの光景は、きっと子供の頃に見た、彼奴と一緒に何時も遊んでいた――」


 そこにハチミツをかけるというの!? な、なんと贅沢、なんという悪魔的な発想。だがそれは究極的な自然の在り方。まさに自然を味わい尽くす人類に与えられた大罪。


 あぁ、駄目だそれは駄目だ。想像してしまったら最後、私の語彙力がなくなってしまう。禁断の美味さに絆されて、私の思考は最早何を言っているのか解らなくなってしまう。


 あぁ、これは夢なのだろう。私の仄かな夢。こんな気持ちを味わいたいという確かな夢。


 ……今度、夢追にシフトを調整して貰って旅に出ようか。高速道路のソフトクリームを味わい尽くす旅。夢追に車を出して貰うのも良いだろう。


 そうだ、ソフトクリームを食べに行こう。


「それが、貴方の見た夢ですか」

「はい、ありがとうございました。それで――」

「あぁ、料金の類いは一切頂きません。貴方の幸せそうな夢、それを聴かせて頂いた以上のものはありませんから」


 よし、これで言質は頂いた。『幸せそうな夢を聴いた以上、料金の類いは頂かない』それは裏を返せば奢ってくれると言っているものである。私はそう感じてしまったので文句は受け付けない。


 これが極論であろうと、私はそう感じてしまったのだから。


「――そうですか。美味しい羊羹とお茶まで御馳走して貰ったのに、なんかすみません」

「いえいえ、何時ものことですから。それより、そろそろ鞄も届いた頃でしょう。再び夢を忘れてしまう前に、現実に持ち帰ったら如何でしょうか」


 その言葉に私の思考も現実に戻り、ふと時計を見れば一時間ほどの時間が経っていたと気付く。


 まったく、これは何時ものことなのだが、なんとも慣れないものである。そそくさと礼を言って店を出て行くサラリーマンを見送りつつ、夢追を責めるように溜息を吐く。


 本当に、こういうことに私を巻き込むなと何時も言っているだろうに。


「……帰ったな。催眠に人を巻き込むなと言っているだろう?」

「催眠と言うな。アロマでちょっとリラックスさせているだけだ。俺には効いていない。だから文句も受け付けない」


 そう、夢追のやっていることは推理でも何でもなく、オリジナルのアロマをカウンターの陰で焚き、リラックスさせて適当に言葉を引き出しているだけに過ぎないのだ。


 だからこそ、変な追求をさせないために直ぐに追い出してしまう。お茶やお茶菓子を提供するのも、リラックスさせやすくするためだそうだ。


 因みに依頼人が来るのが解ったのも、好物をズバリと当ててしまったのもただの勘というからおかしなもの。


 よくわからないアロマを作り、驚異的な勘を披露する。その人並み外れた能力を活用すれば、もっとまともな探偵事務所だってやっていけただろうに。


「ならば、残った羊羹を迷惑料として頂こう」

「は? ムリムリそれは駄目だ。売り物を勝手にやるなんて無理ってもんよ」


 ほう、売り物と来たか。そんな言葉で私を騙せると思ったのなら、それは片腹痛いと言うしかなかろうよ。


「それは嘘だな。これは静岡名物の羊羹だ。アニメでも取り上げられていたから私でも知っている。そして依頼人に出したのは静岡の深蒸し茶。たしか、静岡へと旅行へ行ったという常連客がいたな」

「……ちっ、あのギャンブラーめ、此奴にも話していやがったか」


 ふっ、勿論お土産のことも長すぎる土産話と共に聴いていたさ。それを独り占めしようとしていた様だが、依頼人が来たのが運の尽きだったな。


 ならば、一時間も立ちっぱなしにさせられた恨みを晴らすことも同時に羊羹を頂こう。この為に全て切り分けておいたんだ。もう誰にも渡さないぞ。


 というか、私はよく立ちっぱしの状態でリラックス出来るものよなぁ。毎度のこととはいえ不思議に思う。……カロリーか。太りにくい体質だからと日頃から蓄えているカロリーがなせる技なのか。


 ならばこそ、余計にこの羊羹を味わい尽くさねばならないな!


「本当、食い物に関しては素早い動きだよなぁ。おまけに取られるのを警戒してんのか、椅子に座らせようとしても微動だにしねーんだもん」


 なる程、その優しさに免じて一切れくらいは残しておいてやろうか。しかし、この羊羹は美味いな。なんというか、これぞ羊羹という感じがする。


 ゼラチン感が強くない自然なあんこの味わいというか、むぅ、食べるのは好きだがこういうものを表現するのは苦手だ。そうだな、もう少し食べれば良い表現が生まれるかもしれない。


 もう少し、もう少しだけ……。


「そしてもう完食か。はぁ、仕方がないお茶でも淹れてやるよ」

「ありがとう。お礼にパフェでも作ってやろう」

「いやそれ売り物だからな? 雇い主に出すものではないからな? ほんと、その傍若無人さはどこから出てくるんだか」


 その答えはお前も知っているだろうに。


 ……あれはうら若き高校二年の頃だった。余りにおやつを買いすぎて小遣いがなくなり、親に頼んでも増やして貰えなかった暗黒時代。


 当時の担任から此処でのバイトを紹介されて意気揚々とやってきた私を待っていたのは、先程のサラリーマンと同じく夢の推理だった。


 なんでも面接代わりに面白い夢を聴かせろということだったのだが、生憎私は夢を見ても直ぐに忘れるタイプ。


 なので同じようにアロマを嗅ぎ、美味しいパフェを御馳走になった。までは良かった。


 あぁ、今思い出しただけでも涎が永遠と流れ落ちそう。そう、余りにも幸せで、美味しい夢だったのだ。お菓子の家を食べ尽くし、更にはお代わりとしてお菓子の館を貰うという幸せすぎる夢。


 そして悪夢が訪れる。その思い起こされる、というか連想される夢の幸せさに対し、出されたパフェのサイズでは釣り合わなかったのだ。その結果、私は無様に涎を垂らし続けで服を濡らし……。


 その謝罪として働かせて貰っているのである。あんな無様な姿を見せておいて、はいそこで縁を切りまーす。では私の怒りは収まらない。


 だから下手に出るのを良いことに悪い態度を取っている、というスタンスはもうかつての話。此奴の性格を知ってしまえば、ぞんざいな扱いくらいが丁度良い。


「それを良いと思っているお前が不思議だ。普通だったら即クビだし」

「まぁ、生まれつき勘が鋭い俺の周りにはさ、そういう気安い奴がいなかったんでな。だからこの関係が、どんなアロマよりも心地良い」


 ……そんなことを言われると、なんの反論もしたくなくなってしまう。そんなシリアスな言葉を、そんな切ない表情を作ってまで言われたら。


 うん、突っ込み待ちな顔が本当に憎たらしい。この人はいっつもこうだ。この様な状況を面白がっている。そして、逆に私の方がこの関係が心地良いと思ってしまう。


 もしかしたら、私達は似たもの同士なのかもしれない。


 まぁ、競馬中継を録画してまで見続ける趣味は理解できないけどな。そんなに馬が好きなら牧場へ行けば良いじゃない。そしてソフトクリームを食べたら良いじゃない。


 ……いや、競馬場で食べるご飯はとても美味いと聞く。ふむ、考えを改めなければならないかもしれない。今度連れて行って貰えないものか。


「はいはい。どうせ、ガキ大将だったんだろう?」

「そういうお前も喧嘩っ早いだろ? おうおう、あの時の痛みが蘇ってくるようだ」


 ……勢いに任せて殴ったのは悪いと思っている。でも喧嘩っ早い訳ではない。人の無様な姿を見てニヤニヤしている変態を殴る行為はきっと、喧嘩っ早いで済ませてはいけない。


 はぁ、何故こうも減らず口をたたいてくるのだろうか。そんなんだから私もついつい口も悪く手も足も出したくなると言うもの。そして、此奴にはお金を出して貰いたい。ぜひ。


「なら冷やさないとな。そしてついでに冷たいものが食べたい気分だ。ソフトクリームでも食べに行こう。奢れ」

「お、いいねーソフトクリーム。おれジェラートの方が好きだけど。奢るならジェラートな。それ以外なら自腹切れ」


 ちっ、ほんっとうに此奴の勘の良さには腹が立ってくる。的確に人の思考を読んでくれやがるのだから。でも、奢って貰えるという言葉にホイホイついて行ってしまう私はやはり、単純なのだろう。


 だからきっと相性が良い。好みが合わなくとも趣味が合わなくとも、きっとお互いの足りないところを補ってくれる存在なのだから。


 昔風に言えば、アッシーメッシーというやつだ。ついでに雇いヌッシーでもあるのだけど。


 よし、既に閉店の準備は終わっているのだから直ぐ行こう。あぁ、でも羊羹を乗せた皿や湯飲み、切り分ける際に使った包丁は洗っておかないとか。よし、直ぐ終わらそう。そしてその後には、私の見た夢が少しは叶うのだから。


 だから頑張れ私。過去最高のスピードで洗って拭くのだ!


「あ、因みに紙のカップのやつを買うからな。コーンとか邪道だ。俺はジェラートだけを楽しみたいから、あいつは邪魔なのだ」


 此奴やっぱり嫌いだ!


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