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幹事がみんなから集めたお金で会計を済ませてくれている間

店の外に出てワイワイと騒ぎ立てる中で

少し離れたところで壁にもたれてタバコをふかす彼の姿が見えた。



「ごめん、真央ちょっと」



真央に断りを入れみんなの元から彼の元へと移動する。


私が近づいてくることに気がついた彼は咥えていたタバコをガラ入れに入れると壁から背中を離した。



「どうした?」



それはこっちのセリフなのだけれど、そうとは返さずに彼の前に立つ。



「大丈夫かなって」




「俺そんな飲んでないから」



「そうじゃなくて」



私の言葉に理解ができず眉間に皺をよせる。

そりゃ、あんまり仲良くない同級生に

突然そんなふうに話しかけられたらそんな表情をするのが普通だろう。




「その、希美ちゃんの」



ここまで言ってから

自分のお節介さを感じて言葉を止めた。



彼のあの時の表情が気になっただけで

彼自身が希美ちゃんに好意を寄せていたかどうかなんて

ましてや今現在どうかなんて私には関係ない。


私が出した名前が耳に届いたのか眉毛の皺がなくなり目が大きく見開いた。

かと思えばすぐに悲しそうな顔で笑う。



「小野寺、この後時間ある?」

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