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返らない返事

 翌日の交換日記。

 僕はある程度覚悟はしていた。

 すでにリノンの返事は返ってきている。


 「……」


 落ち着かない……。

 僕は深呼吸をして、少しだけ落ち着いてから、交換日記を手にする。

 そこには……。



 ------

 魔王倒した。


 ユウスケへ。

 魔王倒した。

 裏エンディングみたよ。

 これから、みんなに挨拶してくる。

 またね~☆


 P.S.

 日記は消えないから、安心して?

 ------



 「……え? それだけ?」


 僕はリノンの日記をみて、びっくりした。

 あんなに異世界の事とか細かく、教えてくれたのに……。

 説明はしてくれないのだろうか……。

 それとも……。


 日記は消えてないし、消えないって書かれてる…。


 「少し、見守るか……」


 よくわからない。

 でも……リノンを信じるしか、僕にできることは無かった。


 ・・・・・・


 翌日。

 リノンの信じて、僕は筆を執った。



 ------

 リノン、おめでとう!


 大好きなリノンへ。

 魔王倒して、裏エンディング見たんだ!

 おめでとう!

 僕もとてもうれしいよ!

 お世話になったみんなに挨拶頑張ってきてね!


 そういえば、人見知りだったけど、もう大丈夫なの?

 知り合いなら、平気なのかな?

 魔王をどうやって倒したかとか、裏エンディングとか、色々聞きたいな。

 交換日記、消えなかったの、うれしいな。


 また、リノンとこうやってお話しできるなら……。

 ……返信短いけど、僕の交換日記つまらなかったのかな……(汗)

 だとしたら、ごめんね……。


 じゃあ、またね。

 ------



 「聞いてばかり……」


 ボソッとつぶやく。

 そういえば、前にもこんなことがあった。いつだったっけ……。

 でも、今の僕は効くことぐらいしか出来ない。


 返事が届くことを願い、僕は交換日記を閉じる。

 ……優しく光る……。どうやらリノンの元に届いたようだ。


 ・・・・・・


 翌日。

 僕はいつも返事が届くはずの時間を過ぎても来ない。


 リノン、どうしたんだろう……。


 「心配するなって言ってるしな……」


 結局、その日は返事が返ってこなかった。

 もしかすると、挨拶回りで疲れてるのかもしれないし……。


 「信じるよ、リノン……」


 僕はリノンを信じぬくって決めたんだ。

 忘れちゃいけない。

 寝不足のまま、朝を迎えた。


 ・・・・・・


 僕は不安な気持ちを抑えて、筆を執る。

 いつも……リノンの返事が来たら書いている時間だ。

 今日は返事がない……リノンの書くはずのページに綴る。



 ------

 リノンの事、僕は信じてるから……。


 大好きなリノンへ。

 返事が来なかったから、僕が書くね。


 僕はね。

 リノンを信じぬくって、決めたんだ。

 何があっても、リノンを信じるよ?


 もう少しで挨拶終わるのかな?

 人見知りのリノンは、疲れたのかな?

 ……でも、魔王を倒すのでも疲れたはずだよね……。


 ……。


 今日はなんて書いていいか、わからないや……。

 だからね。

 リノンへの気持ち、書いとくね。


 大好きだよ……。信じてる。

 リノンにも、幸せなハッピーエンドになるの、願ってるからね?


 じゃあ、またね。

 ------



 僕はリノンを信じて、交換日記を閉じた。

 すると、交換日記はいつものようにあわく光ってくれる。

 ちゃんと……届いていることを祈って……。


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