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……

 僕は……交換日記を抱えたまま、泣き崩れていた。

 僕の……大切な彼女……リノンからの返事はもう……。


 泣いている僕……。

 そうしていると、なぜか交換日記が光りだす。


 「……えっ?」


 リノンから……返事!?

 僕はぐしゃぐしゃになった顔、涙をぬぐって交換日記をゆっくり開く。

 どういうことだろう……。


 答えはそこに記されていた。


 ------

 ……いいこと聞けちゃった♪


 大好きなユウスケへ☆☆☆

 ……えへへ☆

 なんだか、ユウスケの本当の気持ち、聞けちゃった気分♪


 う~ん、もう、ユウスケ!

 好き、好き、好き、だ~い好き~☆

 もう好きが止まらなくなっちゃった☆

 ……責任とってよね??(笑)


 ……でね、魔王なんだけど……。

 玉座の間に行ったらね……。

 玉座に手紙が置いてあったの。


 でね、中身見てみたら……。


 「しばらく旅に出ます」

 ……逃げやがった!!!


 許さない!!(--〆)

 今ね、飛空艇買って、探し求めてるところなの!!

 今のところ目撃情報無し。

 ……私たちの幸せのために、ぜ~ったい倒してやるんだから!!


 待っててね!ユウスケ♪

 ------



 「……」


 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。

 ……。


 「……」


 全ての言葉を失う僕。

 さて……どうしたものか……。


 ・・・・・・


 翌日。

 大樹と一緒の通学路……。

 僕はひたすら無言。


 「雄介……一体何があったんだ?」


 心配そうに僕の顔を見る大樹。


 「いや……僕、疲れたよ……」

 「ああ。それは表情見ればわかるよ」


 そして無言になる二人。

 きっと……大樹は誤解して、気を遣ってそっとしてくれてるのだろう……。変な気を遣わしてゴメン……。本当、僕疲れてるだけなんだ……。


 妙な誤解を招きつつ、僕達は校舎に入っていった。


 ・・・・・・


 もうこの日は来ないと思っていた。

 そう……昨日の夜までは……。


 僕は疲れをにじませながら、ツッコミの返事を書く。



 ------

 ……いろいろ、複雑な気分です……。


 ……。

 なんかさ……。

 色々と複雑な気分なんだけど……。

 そして、色々ツッコミたいんだけど……。

 キリがないので、一つだけにしとく……。


 飛空艇、買ったんかい!!!

 普通、借りるとか、譲ってもらうとかじゃなくて?

 どんだけゴールド貯めてたのさ!!!


 ……。

 うん、責任はとるよ…。

 だから、リノンは魔王を探してね?

 ……なんだか、複雑な気分だけどさ…。

 とりあえず、言っとくね。


 逃げた魔王を捕まえ上げて、倒してみんなの平和を取り戻して!!


 ……。

 大好きだよ……リノン……。

 ------



 ……。

 本当、複雑な気分だよ……。


 交換日記を閉じると、そんな僕の疲れを癒してくれるかのように、優しい光りでこたえてくれる。


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