リノンが幸せならそれで……
僕はリノンの事を考えていた。
「裏と表……」
これは一体、何を意味するのだろうか?
その答えは……。
交換日記が光りだす。
僕はゆっくりと新しいページを開く。
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表エンディングは歴代勇者がやったんだよ~☆
大好きなユウスケへ☆
現在、順調にレベル上げ中なのだ~☆
今でレベル92になったのだ~(^_-)-☆
昨日から、ガッツリ倒したからね♪
もう少しで99になるよ!
……うん、もう少しで……。
……いや、何でもない!!(;´・ω・)
表エンディングは、歴代の勇者がやってたやり方で、魔王を弱らせて最後に、魔王自身が自分を封印しちゃうの。
どの勇者も倒し切れなくて……。
んで、ひと時の平和が訪れました。
って、なるの。
裏エンディングはファンファーレ・レイを覚えた時、ギルドで教えてもらったの。
魔王は……まぁ、城に戻ったんじゃないかしら?
……居なかったら、承知しないんだからね!(--〆)
じゃあ、またね~☆
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「あと……」
7……。
そろそろ僕達の方針も決めたほうがいい時期なのかもしれない。
そう考えながら、明日の返事を考える。
・・・・・・
色々考えた。
まず、表……歴代勇者がやった方法。
これは、魔王自ら封印して終わる結末。
でも、最終的に魔法は残ったのかはわからない。いや……残り続けるだろう。
それは今、リノンの世界に魔法があるからだ。
そして、裏……。
これは、完全に魔王を倒す方法だ。
そうした時……永遠の平和がリノンの世界には訪れるだろう。
せっかく……最終奥義をリノンが覚えたのだから……。
前者であれば、交換日記が残る可能性が高い。
但し、逢える保証はない。
ずっと……このまま交換日記をしているだけの関係……そんなの耐えられない。
僕はもう、リノンに逢いたい気持ちが勝っている。
「きっと……」
リノンもそれを願っている……。この返事の書き方からして……。
「……」
今までリノンから元気や勇気をたくさんもらった。
今度は僕の番。
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裏エンディングを目指さない?
大好きなリノンへ。
……なんかさ……。
この間、魔王来た時に自ら封印しなくてよかったと思うよ……。
大分弱らせたんじゃない?
もしかして…もう自ら封印してたりしない?(汗)
でもさ……表エンディングだと、僕らはハッピーエンドになるのかな……。
なんとなくだけど……。
僕ら……リノンは、裏エンディングを目指したほうが、良いと思う。
……正直僕にもどうなるかわからないけど……。
賭けてみない?
なんか、そこにヒントがあるような気がするんだ。
最終的にはリノンが決めていいよ?
じゃあ、またね。
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「本当に……」
魔王が出向いてきて、自ら封印しなくてよかったと思う……。
そうでなければ、裏エンディングの選択肢もなくなってしまう。
僕は裏エンディングに賭けてみたい。
最悪、交換日記がなくなろうとも……リノンの世界に永遠の平和が訪れるのであれば……それだけでも十分だ。
そう……リノンさえ幸せになってくれれば……。
僕は交換日記をそっと閉じ、いつものように優しい光りで癒される。




