表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/81

リノンが幸せならそれで……

 僕はリノンの事を考えていた。


 「裏と表……」


 これは一体、何を意味するのだろうか?

 その答えは……。


 交換日記が光りだす。

 僕はゆっくりと新しいページを開く。


 ------

 表エンディングは歴代勇者がやったんだよ~☆


 大好きなユウスケへ☆

 現在、順調にレベル上げ中なのだ~☆

 今でレベル92になったのだ~(^_-)-☆

 昨日から、ガッツリ倒したからね♪

 もう少しで99になるよ!


 ……うん、もう少しで……。

 ……いや、何でもない!!(;´・ω・)


 表エンディングは、歴代の勇者がやってたやり方で、魔王を弱らせて最後に、魔王自身が自分を封印しちゃうの。

 どの勇者も倒し切れなくて……。

 んで、ひと時の平和が訪れました。

 って、なるの。


 裏エンディングはファンファーレ・レイを覚えた時、ギルドで教えてもらったの。

 魔王は……まぁ、城に戻ったんじゃないかしら?

 ……居なかったら、承知しないんだからね!(--〆)


 じゃあ、またね~☆

 ------



 「あと……」


 7……。

 そろそろ僕達の方針も決めたほうがいい時期なのかもしれない。

 そう考えながら、明日の返事を考える。



 ・・・・・・


 色々考えた。

 まず、表……歴代勇者がやった方法。

 これは、魔王自ら封印して終わる結末。

 でも、最終的に魔法は残ったのかはわからない。いや……残り続けるだろう。

 それは今、リノンの世界に魔法があるからだ。


 そして、裏……。

 これは、完全に魔王を倒す方法だ。

 そうした時……永遠の平和がリノンの世界には訪れるだろう。

 せっかく……最終奥義をリノンが覚えたのだから……。


 前者であれば、交換日記が残る可能性が高い。

 但し、逢える保証はない。

 ずっと……このまま交換日記をしているだけの関係……そんなの耐えられない。

 僕はもう、リノンに逢いたい気持ちが勝っている。


 「きっと……」


 リノンもそれを願っている……。この返事の書き方からして……。


 「……」


 今までリノンから元気や勇気をたくさんもらった。

 今度は僕の番。



 ------

 裏エンディングを目指さない?


 大好きなリノンへ。

 ……なんかさ……。

 この間、魔王来た時に自ら封印しなくてよかったと思うよ……。

 大分弱らせたんじゃない?

 もしかして…もう自ら封印してたりしない?(汗)


 でもさ……表エンディングだと、僕らはハッピーエンドになるのかな……。


 なんとなくだけど……。

 僕ら……リノンは、裏エンディングを目指したほうが、良いと思う。

 ……正直僕にもどうなるかわからないけど……。

 賭けてみない?

 なんか、そこにヒントがあるような気がするんだ。

 最終的にはリノンが決めていいよ?


 じゃあ、またね。

 ------



 「本当に……」


 魔王が出向いてきて、自ら封印しなくてよかったと思う……。

 そうでなければ、裏エンディングの選択肢もなくなってしまう。


 僕は裏エンディングに賭けてみたい。

 最悪、交換日記がなくなろうとも……リノンの世界に永遠の平和が訪れるのであれば……それだけでも十分だ。

 そう……リノンさえ幸せになってくれれば……。


 僕は交換日記をそっと閉じ、いつものように優しい光りで癒される。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ