ジンベイザメの性別
僕はいつものように……いや、日課になっているけどリノンの返事を待っていた。
こちらの世界の事……いっぱい話してあげないと……。
僕はそう思っていた。
そうしていると、交換日記が光り、リノンの返事が来たことを記す。
僕はすぐに手にして、新しいページを目にする。
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……そのジンベイザメって……。
大好きなユウスケへ☆
うん♪
目指せレベル99♪
やっぱり、レベル上がりにくくなってて、今はレベル88だよ……。
あと11なんだけど、なかなか壁で……
。
亀は知ってるよ~!
海のモンスターで倒したことあるし♪
多分そっちでは襲ってこないのよね?
じゃあ、私も見てみたいなぁ……。
「ウミガメ」って、水族館で人気者なんだね~☆
ジンベイザメで1時間かぁ……。
ユウスケには優雅に見えるのかな?
……そのジンベイザメ、雌じゃないでしょうね?(--〆)
じゃあ、またね~☆
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「あと11かぁ……」
これは、僕達にとっての希望なのか……それとも、カウントダウンなのだろうか?
レベルは上がりにくくなっているとしても、もう数日で99になってしまうのではないだろうか。
いや……。
「……」
ジンベイザメの性別!? わかるか!! そんなもの!
……たく、何に嫉妬してるんだか……冗談であってほしいよ……。
でも……リノンの世界とは共通点が多いみたい。亀もわかるらしい。
それに、言葉も同じ……これは不思議としか言いようがない。
僕は「残り11」を気にしながら、明日の返事を考えていた。
・・・・・・
僕は交換日記とにらめっこしていた。
リノンの昨日貰った返事。これにどう反応するか。
「……とりあえず、ツッコみ入れよう」
僕は筆を執った。
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問題・ペンギンって、何でしょうか?
大好きなリノンへ。
そうか……もうレベル88なんだね…。
そういえば、魔王城の目の前で暴れてて、大丈夫なの?
しびれ切らした、魔王が下りてくるとか……。
……ジンベイザメ、知るか!!!
やきもちリノン発動!?(笑)
水族館の人気者っていえば、あとは白熊とペンギンかな……。
リノンはこの動物わかる?
……ちょっと、リノンがどんな風に知ってるのか、聞いてみたくなって……。
これは、僕からの問題ね!
白熊は分かりそうだけど、ペンギンは?
じゃあ、またね。
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気丈に振舞うリノン。
僕はそれでも応援したい。
だから、今日は僕の世界を伝えるために綴った。
出来る限り……僕の世界の事を……。
僕はいつものように、想いを込めて交換日記を閉じる。
交換日記は優しい光に包まれた。




