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魔王の倒し方

 最近、リノンの事を聞いてばかりの交換日記。

 でも……リノンの物語が進んでいるので、仕方ないのかも知れない。

 そして……僕たちの結末……。そればかりが気になっていた。


 そんな心配をよそに、交換日記は光りだす。

 きっと……魔法の効力でも試した結果だろう……。僕は期待しながら手に取る。



 ------

 ……威力足りないかも……( ;∀;)


 大好きなユウスケへ☆

 うん、大丈夫♪

 ちゃんと、そっちに行く方法探すから、待っててね~☆


 ファンファーレ・レイだけど……。

 ちょっと火力が足りないみたい……。

 ……でも、この辺のモンスターだと、オーバーキルでよくわからなったけど……。


 うん、単体魔法だよ?

 でも、威力としてはサンダージャベリンの方が、上のような気もするの。


 ……手ごろに試せる相手が居ないのがちょっと……。だけどね。


 う~ん……(-ω-;)

 もしかしたら、魔王はなぶって弱らせないとダメかも…。


 じゃあ、またね~☆

 ------


 「だろうね……」


 レベル的にもオーバーキルになって当然かもしれない。そして、付け焼刃の魔剣士から魔力をもらって攻撃するのだから、威力自体は弱くなると思われる。


 「素直に、魔法使いとか仲間にすればいいのに……」


 僕はそうつぶやきながら、リノンの返事を読み砕く。


 「こっちに来る方法……かぁ……」


 正直、こっちの世界でリノンを呼んだり僕がリノンの世界に行くヒントは無いだろう。ここはもうリノンに託すしかない。

 何もできない不甲斐なさを感じながら、僕は眠りにつく。


 ・・・・・・


 僕の書きたいこと。

 今日はそうしようと思う。もしかすると、リノンが知らないヒントになるかもしれないから。

 出来るだけ……リノンが考えられるように、考えを引き出せるように考えながら、僕は交換日記の返事をしたためる。



 ------

 魔王の命運……。


 大好きなリノンへ。

 うん、待ってるよ!


 ……ファンファーレ・レイ……。

 なんとなく予感はしてたけど……。

 仲間の協力が必要な魔法だからね……。


 リノンは人見知りって言ってたから、仲間を集めるのは、もう今更って感じだし……。

 ……前に、僕がお願いした魔王の倒し方と違うね……(汗)

 ……でも、こうなっては仕方ないか……。

 魔王にはちょっと我慢してもらおうね?


 そろそろ魔王城に着くころかな?

 気を付けてね!

 ……レベル的には大丈夫そうだけど……。


 じゃあ、またね。

 ------



 魔王の倒しかた。

 これでもしかしたら変わるのかも知れない。

 ただ……リノンの世界で永遠の平和が約束され、魔法が消えるだけかもしれない。

 もしかすると……僕の抱いているようなファンタジーの世界が終わるだけかも……。


 僕の不安を優しく包むかのように、交換日記を閉じるとあわい光りで僕に語り掛けてきているように思えた。


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