表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/81

エアコンバトル

 それにしても、今年の夏は暑い。僕の部屋でも30度を超える。流石に……耐えられない。エアコンが欲しい……。


 「父さん、母さん」

 「なんだ?」

 「部屋にエアコンが欲しいんだけど……」

 「ダメだ」

 「なんで?」

 「リビングでエアコンが効いているだろ」


 両親に申し出るが、父さんにあっさり断られる。

 こうなったら……自分のバイト代で……。でも、エアコンをつけるには、いくらかかるんだろう?

 ぼーっと考えながら、リビングで宿題をこなす。

 アルバイトも学業をおろそかにしないとして、了解をもらったところ。

 時期としては、お盆明け。宿題は概ね半分を残すところとなり、終わりが見えてきた。


 「ただいま」

 「父さんお帰り」


 気か付けば、父さんの帰る時間になっていた。

 母さんは、食事の準備を始める。


 「ねぇ、父さん」

 「エアコンか?」

 「うん、リビングだと落ち着かなくて……」

 「ダメだ」

 「なんで? 僕は僕の部屋で勉強をしたいんだ。そのためと思って投資を……」

 「投資って、なんだよ」


 そういっている間に、食事時になった。


 「ご飯よ~」


 僕と父さんの前に、食事が並ぶ。


 「「いただきます」」


 僕と父さんと、合わせて挨拶。


 「僕のバイト代でエアコン買うのはあり?」

 「それもダメだ」


 食事中に話題を振っても、父さんは反対してくる。まあ、突然言い出したものだから、仕方ないといえば、そうなる。


 「ごちそうさま」


 僕は早めに食事を終わらせると、僕の部屋に向かった。

 そう、交換日記が気になったから。

 交換日記は、机の上で静かにしている。


 「返事、来てるかな?」


 恐る恐る、交換日記を開く。

 そこには、返事が書いてあった。


 ------

 カジノ…ギクッ!!


 こんにちわ~☆

 夏バテって何ですか?

 新手のモンスターですか? 強そうです。

 ユウスケも負けないように、頑張ってくださいね☆


 カジノ……お金……(/ω\)

 ちょっとだから……ね? って、言っても、まだ先の話だからね~。


 兵長だったんですか?

 それに眠りの魔法が使えるんですね?

 間違って自分にかけてるみたいなので、気を付けてくださいね!

 ……なんか、ユウスケが私のパーティーに居ればなぁ……(>_<)


 そろそろレベル8になりそうなので、せかされてた村に行くね~。


 またね~☆

 ------


 ……。

 夏バテも意味が通じないか……。どうもモンスターに襲われているとでも、思っているようだ。

 しかし……カジノはリアルな話だな……本当、ゲームの世界に居るような、そんな気がした。

 そして、兵長と思われたらしい。……ゲームの話なんだけどな……。本当にこちらの世界の事をわかっていないらしい。


 「もし、AIだとしても、リアルだなぁ……」


 僕は、まだ信じ切れては居ない。

 突然現れた日記に、ファンタジーな世界とつながったなんて……普通理解できないだろう。僕も例外ではない。

 僕は、返事は1日おきとして、この交換日記を続けてみることにした。


 ・・・・・・


 今日はアルバイトの日。ファミレスのアルバイトをこなして、家に帰りついていた。

 リビングで涼んでいると、父さんが帰ってくる。


 「ただいま」

 「お帰り」


 短い挨拶を交わす。そして、僕は本題を切り出す。


 「父さん、やっぱり僕の部屋にエアコンが欲しいんだけど……」

 「贅沢だ」

 「なんで? だって、夜に熱中症とかなる場合もあるんだよ?」

 「……そう……だな」

 「熱中症対策に、エアコンを!!」

 「ちょっと考えてやる」


 その返事に、僕は少しだけ安堵する。考えてくれるなら、一歩前進だ。こうなれば、また明日も交渉すれば、何とかなるかもしれない。

 部屋にエアコンを夢見て、食事を終え部屋に戻る。

 そして、交換日記に僕は綴る。


 ------

 両親と戦ってます!


 こんにちは。

 夏バテは最強クラスのモンスターです。

 今の僕では太刀打ちできません。

 対抗手段はエアコンなんですが、これが高くて手が出ません……。

 今、両親と戦っています。


 カジノ、散財しないことだけ祈ります……。


 眠りの魔法は、出来れば先生に使いたいところです……。

 どうしても、自分にかけてしまいます……。

 僕がパーティーに入っても、お役に立てるかわかりませんよ?


 あと、次の村のこと行けたら聞かせてくださいね。

 レベル、やっぱり上がり辛そうですね……。

 無理してやられないようにしてくださいね。


 また返事しますね。

 ------


 とりあえず、夏バテという架空のモンスターを作ってみる。ゲーセンの話は、なんかややこしそうなので、一旦やめ。

 あとは、向こうの状況を何とか引き出したい。

 次の返事で、その事を書いてくれることを願って、僕は眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ