不思議な交換日記
また、日ごろの日常。目覚まし時計が僕を起こす。そして朝食をとり、アルバイトに向かう。
とりあえず……気味の悪い交換日記の事を忘れて……。
・・・・・・
アルバイトから帰ると、交換日記が気になる。恐る恐る開いてみると……。僕の続きには、続きが無かった。
きっと……誰かの悪い冗談だよな……そう思って、またベッドに寝転がる。
バイトの疲れで、うとうとしていた時……交換日記が光った……ような気がする。
「まさか……な」
もう一度、交換日記を確認する。
今回は……誰もこの交換日記には、僕以外触れていない。
恐る恐る、交換日記を開く。
------
校長先生パーティーに欲しいです!
こんにちわ~☆
お返事ありがとう☆
そういえば、そっちの世界っていうのも知りたいな。
今度ユウスケの日常も聞かせてくれるとうれしいな~。
校長先生、是非私のパーティーに入れたいです!
呪文で10人も倒しちゃうんですか?
そうそう、仲間なんだけど、なんかギルドってところで探せとだけ言われたの……。
私、人見知りだから、そういうの苦手……( ;∀;)
レベル10にはスライムだけじゃ無理そう……。
今は、レベル6になったんだけど、レベルが上がると次のレベルになりにくいみたいで……。
今は少しずつスライムの倒し方、覚えてきたかな?
また、お返事くださいね☆
------
……。
なんだろう……これは……。確かに、僕の書いた内容に返事が来ている。
なんというか、某RPGのノリだけど……。
僕は、狐に化かされた感じで、寝る準備をして、その日は寝てしまった。
・・・・・・
少しずつ、日常が崩れていく。交換日記のせいだろうか? 僕はアルバイトから帰ると、返事を書いてみる。
……ちょっと、校長先生の事は、悪ノリしすぎたかな……。
------
宿題がまだ終わりません…。
こんにちは。
お返事ありがとうございます。
僕の日常ですか?
今は夏休みでゲーセン行ったりして遊んでます。
遊ぶお金もほしいので、バイトに行ったりもしてます。
宿題がありますが、まだ半分も終わってません……。
仲間はギルドで集めるんですね?
人見知りでも大丈夫だと思いますよ?
試しに話しかけてみてくださいね。
レベル6、おめでとうございます。
一人でスライム倒してたんですか?
最初のうちこそ、仲間が必要だと思いますよ。
道中でやられないように気を付けてくださいね。
また、返事待ってます。
------
……人見知りという、縛りプレイでもしているのだろうか……。普通ギルドあるなら、仲間増やして戦うのが、普通のような……。
とりあえず、僕の日常を聞かれたので、そのことも添えて書いてみる。
ただ……これで本当に返事は来るのだろうか。来てほしい気持ち半分、やっぱり気味が悪いの半分って、ところだろうか?
日記も書いた事だし、様子をみることにした。